休日の朝、俺は妙に上機嫌な母さんに呼び出された。
mm「お母さんね、再婚したの!」
『…え?急じゃね?』
聞いてないんだけど…と一言付け足す。
mm「もうすぐお父さんが来るから、着替えて待っててね」
『もうすぐ?!早く言っとけよぉ…!』
新しい父親に自分の寝巻き姿を見せつける訳にはいくまいと、急いで私服に着替える。
丁度着替え終わったその時、玄関でインターホンが鳴った。恐らく父親だろう。
『うわ〜緊張する…笑』
mm「あ、そうそう言い忘れてたんだけど…」
mm「兄弟ができるわよ」
『…マ?』
突然の爆弾発言に固まっていたが、母はもうドアを開けていた。
「待って心の準備がッ…_」
pp「お邪魔しまーす!」
?「…ッ」
?「プイッ」
?「にゃはは…」
?「…おはようございます」
『(愛想悪ぅ)』
兄弟登場一発目の印象はこの一言に尽きた。
成人済みであろう茶髪の男性は挨拶はしてくれたものの、目が笑っていない。
加えて、 俺から弟たちを守るような体制をとっている。
『あっ、おはようございまーす…』
緊張を和らげるため、取り敢えず近所の人と話す感じで話してみた。
mm「もう、 ただいま でしょ?」
pp「そうだったね…ただいま、リオ 」
mm「おかえり!心くん♡」
『(俺らのこと忘れてません?)』
pp「それじゃあ自己紹介をしようか」
pp「俺は一心だ。パパって呼んでいいんだぞ!」
『…OKーパパ』
パパという単語に反応して、ブンブンと頭を降っている。以外に可愛いな…(
気に入って貰えるように頑張ろう。
『俺は愁。家族だし、遠慮しなくていいから』
pp「みんな!自己紹介してやれ」
1番手は先程目が笑っていなかった殺気マシマシの茶髪さんだった。
hyt「ハヤトと言います。 新しい家族として、 よろしくお願いしますね 」
年下の俺に礼儀正しくお辞儀をしてくれた。案外いい人なのかと勘違いしそうになったが、実際警戒してんだろうな…。
mnt「にゃははっ、俺は湊。愁くんよろしく〜」
mnt「お前もやれってば(コソコソ」
?「えぇぇぇぇ…」
『(聞こえてんぞ〜)』
hr「晴、デス、よろしく、お願いしマス…」
『よろしく 湊、晴 』
『俺も緊張してるから、ゆっくりいこうな』
そして俺は今日一番の作り笑顔を見せる。
すると2人は身震いをしながらハヤトの影に隠れてしまった。そんなに怖い?俺の笑顔。
ty「…刀也です。よろしくする気はありません」
「部屋に案内してもらっていいですか?休みたいんです」
『…分かった、全員着いてきて 』
『ここが刀也とハヤトの部屋』
『その正面の部屋が晴と湊の部屋』
『俺の部屋は奥の方にあるから、何かあったら呼んで』
『じゃ、後は各自ゆっくりしてて』
義兄弟達を背に、俺は父さん…パパと母さんのいるリビングに戻った。
『つっかれたぁぁ…!』
完全に気を抜いた俺は、4人用のソファに身を投げた。
pp「お疲れ様笑」
プリン食べる?と手渡してくれたプリンとスプーンを受け取った。
『4人とも、随分と個性的だったよ…』
pp「あー…それがな、晴と湊と刀也は、少しトラウマがあってな」
『え、それって話してもいいやつ?』
pp「事前に許可は取ってある。…聞くか?」
『まぁ家族だし、知っといた方が俺らのためでもある…と思う』
そうして俺は、彼らのトラウマについて詳しく聞くことにした。
pp「まず、アイツら4人は元々捨て子なんだ」
pp「顔が似ていないから、分かっていたとは思うが」
確かに髪色もバラバラで、パパに似ているとは思えない顔立ちだった。
pp「路地裏で拾って、ここまで育てたんだ。」
『それで、トラウマっていうのは?』
pp「本当は、もう1人兄ができる予定だったんだ」
『もしや、そのトラウマって…』
pp「…ああ、その兄が原因だ」
pp「晴は精神的に限界まで追い詰められたらしい。無視や学校に嘘の情報を流されたりしたそうだ 」
pp「湊は暴力を受けていたらしい。パパの見ていないところで、殴られたりしたそうだ」
pp「刀也は性的暴力を受けていたらしい 。内容は…まぁ言うまでもないだろう」
『それで、兄になる俺を警戒している…と 』
pp「そういう訳だ。」
pp「勿論その兄とは縁を切ったし、もう関わることは今後一切ないだろう」
『信用…してもらわないとだよな』
pp「大丈夫。愁くんなら直ぐに認めて貰えるさ」
『…話してくれて、ありがとうパパ』
『これから頑張るよ』
pp「おう!」
そして俺はプリンとスプーンを持って、自分の部屋に向かった。
hyt「…」
コメント
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うーん…前の兄許さん…!!()
ヤっちゃいましょうぜ!🔫
性的暴力、ねぇ?ふーん圧)))(●︎´▽︎`●︎)🔪