テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
茜音
140
#📢🍍
暇主@夏休み入ったー!
659
あはそ
4,154
注意⚠️
nmmn
年齢操作・暴力表現
年齢の表現が出てきそうなので、あらかじめ提示しておきます。
赫 13歳 中学2年 (誕生日迎えてない )
黈 13歳 中学2年 (誕生日迎えてない)
瑞 14歳 中学2年 (誕生日迎え済み)
桃 15歳 中学3年 (誕生日迎え済み)
翠 14歳 中学3年 (誕生日迎えてない)
茈 14歳 中学3年 (誕生日迎えてない)
⚠️全部ファンタジーです。
遊園地
____赫視点
翠 「あ!」
赫 「うげっ…ッ!?」
日曜日の休日、たまたま一人で来ていた遊園地に生徒会の中でも最もうるさそうな翠川さんに見つかってしまった。
翠 「おひとり?」
赫 「そ、そうですけど…」
翠 「なら、俺と回ろー!俺も1人なんだよ!」
相変わらず、翠川さんはボディタッチが多い。
それに、翠川さんが俺に近づいてくる度に周りの人が振り返って2度見をしてくる。
あまり悪目立ちしたくない俺は、翠川さんを連れて満足の行くまでジェットコースターや、コーヒーカップなどに連れて行って静かにしてもらおうとした。
けど、それも上手くいかなくてどのアトラクションに乗っても翠川さんはテンションが上がったまま。
赫 「ちょ、もうちょっと静かにできませんか…?」
翠 「あ、ごめん…久しぶりに友達と遊べてテンション上がっちゃった…」
赫 「ぐぬぬ…ッ」
反省した顔がどうにも、怒られた後の子犬のようにしか見えなくて更に怒りづらくなる。
テンションが上がるのは分かるが、この人ももう中3だ。ここでこんなに大声を出して騒いでるこの人を止めなかったら、なんで止めてくれなかったんだと後から理不尽に責められそうだ。
翠 「…ごめんね、俺、静かにしてるとつまらないって言われるから…へんに頑張っちゃった 笑」
赫 「いや、この前も結構うるさか……賑やかでしたよ。」
翠 「言いたいことハッキリ言っちゃうタイプだね、ひまちゃんは 笑」
つい、本心が漏れだしそうになったがまぁ、この人も笑ってるしセーフだろう。
赫 「翠川さんが静かなところ、あんまり見た事ないんですが…」
翠 「あはは、そりゃあ…嫌われたくないからね。」
日陰のベンチに座って、翠川さんは「冷たい水」とかいてある胡散臭いペットボトルを手に持ちながらいつもよりずっと静かに、話をした。
翠 「去年までは、こんなキャラじゃなかったよ…もっと静かで、永遠と本を読んでた。なのに、人一倍嫌われるのが怖くて…」
赫 「今日、1人でこんな場所にいるのはそのせい?」
翠 「まぁね、本当はいるまちゃんと来る予定だったんだけど…ドタキャンされちゃった。」
本来の翠川さんの性格が、今の静かで知性的な方なのはわかったが、あまりにも表情が顔に出なくて怖い。
翠 「あ、さっきのは誰にも言っちゃダメだよ?」
赫 「別に言いませんけど…なんで、そんなに嫌われるのが嫌なんです?」
翠 「…え?誰だってそうでしょ、ひまちゃんだって優希くんに嫌われるのは嫌でしょ?」
赫 「みことが俺を嫌う?そんなの、天地がひっくり返っても有り得ねぇよ。」
翠川さんは固まってた。
俺の言ったことが、有り得ないとでも言いたげな顔で手に持っていたペットボトルを渡してきた。
翠 「あげるよそれ、結構冷たいよ。」
赫 「…え、飲みかけっすよね?」
翠 「いや?蓋開けただけ。硬水は苦手なんだよね。」
ラベルをよく見ると、確かに端に小さくに硬水と書いてある。たまに硬水は飲めない人も居るよなぁ、と思いながら受け取ったそれを俺は口に含んだ。
翠 「で、本題なんだけど…その君のお友達の優希 美琴(ゆうき みこと)くん。どこでバイトしてるから知らない?」
赫 「…え?みことのバ先?」
意外な人から、意外な質問が飛んできて一瞬固まるがそういえば俺、みことのバイト先なんて知らない。
翠 「今少し、問題になってるんだよね。」
赫 「あいつ、何してんすか…?」
翠 「…友達の君でも知らないのか…はぁーぁ、またらんらんに怒られる…」
俺の質問の返答は帰ってこなかった。
不満たっぷりなため息と共に、翠川さんは俺の目に目線を合わせて口を開いた。
翠 「知りたい?知れば、君はさっきのように自信を持って嫌われないと言うことが出来なくなるかもしれないよ。」
赫 「……どういう…」
そんなことを言われるなんて、みことは何をしているんだろうか。
先日まで、一緒にパンケーキやジュースを飲んで無邪気に笑った顔をふたりで写真を撮ったりしていたのに…
翠 「…まぁ、隠し事なんてひとつやふたつみんな持ってるものだし、俺が君に教える権利はないんだけどね〜 笑」
赫 「…おれ、あんた嫌いだわ」
翠 「えぇー、嫌われるの嫌って教えたじゃん…まぁ今更どっちでもいいんだけどさ。」
翠 「あ、あとそれ俺の飲みかけだから。美味しかった?」
赫 「ぶふぉっッ、な、なんて嘘つくんだッ!」
翠 「ごめんごめーん、でも硬水が苦手なのはほんとだよ?」
そんな好きか嫌いかの事実なんてどうでもいい、人に嫌われたくないなんて嘘だろ…
そんな臆病なやつが狙ったように関節キスをさせてくるわけがない。
翠 「俺帰るね〜、1日ありがとー 笑」
気が晴れたように、翠川さんは爽やかな笑顔を見せながら大きく手を振って走って逃げていった。
変な嘘までつかれて、もう俺には走る気力もなく、渋々貰った水を飲み干した。
___翠視点
翠 「…あ、起きてる?」
『……なに、疲れてんだけど。』
強く、通話越しでも響くように聞こえる彼の音声。
翠 「まぁまぁ、俺に八つ当たりしないでよ。ちゃんと一人で遊園地行ってきたよ。」
『そーかよ、てか電話なんてかけてくんな。起きちまうだろうがよ。』
翠 「えー、生徒会の仕事もきっちりこなしてよ…そりゃあ、いるまちゃん用に配慮するけどさぁ…」
低く、酷く疲れきった声。
今日も一悶着があったのは声だけ聞けばわかる。だけど、俺らは生徒会。しっかりほかの仕事もこなさなくちゃいけない。
翠 「俺さぁ、ここから優希くんのバイト先行けるんだよね〜。突撃してもいいと思う?」
茈 『んな事だけで掛けてきたんなら明日こそ容赦しねぇからな』
翠 「あははー、明日は熱が出る予定があるやー(棒」
いるまちゃんは俺が話終わる前に「しね」とだけ言って電話を切った。
俺ですら2秒は悲しくなったけど、3秒後にはもう忘れていた。
最後の俺を止めてくれる砦も、止めてはくれないからきっと俺がこのまま行ってもいいと言うことだろう。
翠 「んー、疲れる…あとでらんらん家に行ってお酒でも貰ってこよっかなぁ〜」
電光掲示板の下を俺は通り、長くも短くもない廊下を渡って例の優希 美琴くんのバイト先へ向かう。
あ、でも最後の最後に生徒会のグループラインに「いってきまーす」とだけ残せば既読が一つだけすぐに着いた。
コメント
1件
おお、第2話読んだよ!翠(すい)さんのキャラが一気に深くなった印象だわ。普段のうるさいイメージの裏に「嫌われたくない」って本音があって、赫(あか)とベンチで静かに話すシーンはグッときたね。あと最後の「俺の飲みかけ」って嘘、マジで性格悪くて笑った(褒めてる)。優希くんのバイト先問題も気になるし、続きめっちゃ待ってる!🔥