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「はい、わたしはカラフルピーチという実況グループが良いと思います」
「ふむ、そのカラフルピーチとやらの説明をしてくれ」
「はい、カラフルピーチは主にマインクラフトというゲームを実況しており、
人数は12人、チャンネル登録者数は100万人超、グッズ販売もしており、知名度もそこそこあるかと」
「ほう…人数が12人というのもいいじゃないか
なら、カラフルピーチで決まりだ 他に意見はないか?」
誰も、手を挙げなかった
みんな、こんなこと早く終わらせたいのだろう
「あの、このこととは関係ないのですが、その…デスゲームはいつするのですか?」
「あぁ、それは明日だ」
男の言葉に、みんながざわめく
明日は早すぎではないか?
「明日は……早くありませんか?」
わたしが思った事を、誰かが質問した
「それはな、参加者以外は全て準備してあるんだ
こういうのは早く決めたほうが良い」
「他に質問は?」
誰も手を挙げない
みんな、男の声など聞こえていない様子で、
うつむいていたり、表情をうかがえないのがほとんどだ
「それでは解散だ」
男の声がするとともに、その場にいた全員、一斉に扉へと向かって行った
わたしも帰ろう
そう思って、扉に向かっていると、誰かに肩をつかまれた
それは、あの男だった
「待て、君にはわたしと一緒にデスゲームを見てもらう事にした」
「……どうしてですか?」
「深い意味はない ただ君がカラフルピーチという素晴らしい提案をしてくれたからだ」
「そうですか…… なら、そうします」
こういうのは、きちんと従ったほうが良い
人が死ぬところを見たくはないが……
「ありがとう それではまた明日、ここでな」
そう言って、男は帰った
この部屋に、あとはわたし1人だけ
早く帰って、カラフルピーチを見てみるか
ただ、最近よく耳にするから言っただけで、詳しくは知らない
知っている人が死ぬより、知らない人が死ぬところを見るほうが、すこしはマシだ
カラフルピーチも、名前を覚えるだけにしておこう