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「トラゾーは今まで誰かと付き合ったこととかある?」
「へ?…いえ、その、恥ずかしながら…そういうのなくて…」
そういうのは全くない。
それに俺自体もそういうのに興味がなかった。
「可愛いしかっこいいからモテそうなのに」
わけが分からなくなるくらいに身体を暴かれ、今はクロノアさんが簡単に作ったスープを飲んでいる。
「…今の俺は、誰もいないです。クロノアさん以外」
「ふふ、そうだったね」
周りと距離を置かれてるから付き合うとかそういうのもない。
「それに中学の途中までは幼馴染といることが多かったですし、中3になったら受験とかで忙しくてそれどころじゃなかったですし…」
ぴくりとクロノアさんの眉が上がる。
「幼馴染…?」
「はい、すごく気の合う奴で。幼馴染兼大親友みたいな感じです。…元気にしてるかな…」
「その子は今?」
少しだけ低くなる声を疑問に思いつつも言葉を返す。
「⁇、引っ越しちゃってからは…中学生の時だからスマホとかもなくて、連絡先も聞くの忘れちゃったからそのまま疎遠に…」
元気な声と明るい笑顔を思い出す。
いつも俺といてくれた親友。
「小さい頃からの付き合いだったし、何をするのも一緒だったんで。高校もあいつがいたらもっと楽しかったよな、…って……ク、ロノア、さ、ん…?」
つい自分の思い出を語ってしまい、しまったと顔を上げるとクロノアさんが目を細めて俺を見ていた。
「そいつのこと好きなの?」
「好きって…友達としては、あいつが1番ですけど…っ、ぅわっ」
腕を掴まれて立たされる。
いきなりどうしたのかと思っていたら抱き上げられてそのまま俺の自室に向かい始めた。
「え、ちょ、…クロノアさん…っ⁈」
「トラゾーには俺だけでいいのに、……ダメだよ?恋人の前で別の人のこと言っちゃ」
「わっ」
まだぐちゃぐちゃのままのベッドに押し倒される。
枕元に置いてある避妊具に手を伸ばしたクロノアさんが袋を咥えて破った。
「まだ足りない。明日は土曜日だし、何の予定もないからいっぱい教えてあげる」
ゴムを俺のに被せたあと、大きいサイズのをクロノアさんは自身のに被せた。
「な、っ、!」
どうしてまた勃ってるのかと思った時にはまだ柔らかいソコの奥までクロノアさんのモノで埋められた。
「ふぁぁあっ!」
「ふ、はッ、まだ柔らかい。さっきまでいっぱいシてたもんね?」
「や、やっ!ん、ぁあッ!」
「トラゾー声我慢しなきゃ。ご近所さんに聞かれちゃうよ?きみのえっちな声」
「ふッ、ん゛んっ!」
慌てて両手で口を塞ぐにも、指の隙間から洩れる自分のはしたない声。
それにわざと声が出るような突き方をしてくるクロノアさんを下から睨みつける。
「ゃッ、んやぁっ!だ、れの、はぅっ!せぃ、でぇ…っ!」
「んー?俺かな?」
ぐりっと奥を抉るようにして突き上げられてゴムの中に精液を吐き出す。
「やっぱり若いねー。まだまだ出ちゃうんだ」
「ひ!ぁ、んッ!や、やぁぁっ!」
「俺自分が嫉妬深いのもトラゾーで知ったな」
腕を引っ張られてクロノアさんの上に座らされ、下から突かれる。
「ひンンっ!!」
「何も知らないトラゾーのこと暴けたのも嬉しいけど、色んな感情を教えてくれてることにも感謝しなきゃね」
「んぅ゛ううッ!!」
気持ちいいところをクロノアさんの大きなモノの先端で押されて声が出そうになったのを咄嗟に手で塞いだ。
ゴム越しでも分かるくらい熱量のあるソレにナカがきゅんと締まる。
「ナマでするのはもうちょっとだけ先ね?」
頭を引き寄せられて掠れた甘い低い声で囁かれる。
「じゃなきゃトラゾーえっち好きな子になっちゃうもん」
あ、と手を退かされて口を塞がれたと同時に激しく抜き差しされて覚えたての潮吹きをしてしまった。
おかげで俺のゴムの中はぐちゃぐちゃだ。
「んぅううぅッ!!」
「ッは、こんな気持ちいいことに弱かったらなにしても簡単に負けちゃいそうだな…」
一瞬、ゴム無しでシてるのを思い浮かべてきゅう、とナカが疼く。
「やっ、ぃ、ぁあッ!、くろ、のぁ、さッ…!」
「なぁに?」
首を傾げて笑いかけてくるクロノアさんに首を振る。
「も、もっ…だめ、で、す、…っ!」
「ダメ、じゃなくて、もっと、の間違いでしょ?」
「ひぁあぁぁッッ!!」
「こんなやらしい声出して……もうご近所さんの顔見れないね?トラゾーくんはえっちな子ってみんなに知られちゃった」
「ゃ、んッ、んくっ!」
挨拶してくれる優しい近所の人たちの顔が浮かんで青褪める。
「んっ!ンンぅ!」
「なんてね?冗談だよ」
奥に入ったままぐぐっ、と突かれて身体が丸まった。
「〜〜、〜ッッ!!?」
「トラゾーが我慢しなくてもいいよういっぱい声出せるようにしてあげる」
今以上に、こんなやらしい声出させられたら恥ずかしすぎて外に出られない。
「そッ、なこと、ふぁっ!、したら、俺っ、そ、とでられな、っ、ひんんんッ!!」
「いいねそれ。そうすればトラゾーは俺なしじゃダメになるし、俺もトラゾーとずっといれるし。いっそのこと高校卒業したら俺と一緒に住もうか?」
「は、ふッ、んぁ、うぅっ!」
「毎日気持ちいいことしてあげれるし、俺たちにとっていいことだろ?ね?トラゾー」
「は、ひ…ッ!」
「ずっと俺だけのトラゾーでいてくれるし、俺もトラゾーだけの俺だよ」
じわじわと優越を感じる。
この人のこんな姿見れるのもこんな感情も表情も知ってるのは俺だけ。
そう思うと嬉しくて、ずっと俺といてくれるってなると孤独感も薄れていく。
「う、れしッ、ですっ…俺、くろ、の、あさんと、ずっと、いた、いです…ッ」
「うんずっといようね」
ナカで膨れるゴム越しの熱にきゅっと目を閉じた。
「ずっとだよ」
クロノアさんの声に小さく頷いてそのまま意識が途切れた。
「幼馴染、ね」
すやすやと眠るトラゾーからゴムを外し根本を結び捨てる。
ついでに自分のも。
「はは、俺もまだガキだなぁ」
世間ではまだまだ若造と言われる歳ではあるけれど。
「自分なりに落ち着いてる方とは思ってたんだけど…」
こんなに1人に執着したことがないから、トラゾーの口から語られるその幼馴染という存在に嫉妬した。
俺の知らないトラゾーを知ってる見たこともないそいつが嫌だ。
「小さい頃からって言ってたな」
「ん…」
「…まぁ、でも今のトラゾーのこと誰よりも知ってるのは俺だ」
過去は過去。
トラゾーが選んだのは俺だから。
この先、離しもしないし、逃しもしない。
もし、俺から離れようとしたら、
「めちゃくちゃに壊して閉じ込めなきゃね」
俺しかいないって、俺だけだって。
いつものように1番に教室に入り外を眺めていた。
徐々に増えていくクラスの人たち。
「ねーねー!今日転校生来るらしいよ!」
「へぇー、この時期に珍しいね」
「なんか元々ここが地元で戻ってきたとか!」
「男の子?女の子?」
「男の子らしいよ」
なんて会話を、確かに珍しいなと他人事のように聞いていた。
だって俺には関係ない。
転校生だとしても、どうせ他のみんなと同じように距離を置かれるに決まってる。
昨日、クロノアさんに幼馴染のことを言っていつもより乱暴な抱かれ方をした。
嫉妬したと、クロノアさんは言っていた。
幼馴染のあいつ。
「……元気かな、」
もし、あいつと高校が一緒だったら違ってたのかなとか思いながら空を流れる雲を見つめていた。
────────────────────
「ぇ」
「初めましての人もお久しぶりの人もいるけど、転校?いや、こっちに戻ってきたぺいんとでーす」
教卓の前に立つ存在に目を見開いた。
「ぺ、いんと…」
あちこちで声がする。
あいつのことを知ってる人も知らない人も。
人を惹く元気な声と明るい表情は何も変わってなかった。
固まって前を見ていると、俺と目の合ったのかぺいんとが大きく目を見開いて教室中に響く声で叫んだ。
「!!、トラゾー!お前このクラスだったのかよ!」
ざわり、とクラスの空気が変わる。
「ぁ、え、っと…う、うん」
そんな空気お構いなしに俺のところに笑顔で近寄るぺいんと。
「先生俺、トラゾーの隣がいい。いいっすよね?」
「そ、…う、だね。知ってる子の方がぺいんとくんも安心するだろうし。…いいかな、トラゾーくん」
「だ、大丈夫です」
「やりぃ!」
ぺいんとの圧倒的な陽気にクラスの人たちも押されていた。
そういえば俺のクラスでの立ち位置をぺいんとは知らないのだ。
「ぺ、ぺいんと…」
「ん?」
「俺とあんま一緒にいても楽しくないぜ…?」
「はぁ?大親友に向かって何言ってんだよお前」
まだそう思っててくれたんだと胸の内があたたかくなる。
でも、俺のせいでぺいんとまで気まずい学校生活を遅らせるのは嫌だ。
「けど…」
「つーか、なんかこのクラスかたくね?なに、お前いじめられてんの?」
更に固まる空気。
「そ、それはない!いじめとかは、ないって…」
そこは慌てて訂正する。
いや捉え方じゃそうかもしれないけど。
「…お前そういうのよく隠すじゃん。我慢ばっかして隠れて泣いてんの絶対治ってねぇだろ」
「ゔ…」
なんでまだ覚えてるんだ。
俺の癖を。
「せんせー、こいつのこといじめてる奴ホントにいないんですよね」
こいつはそういう奴だった。
昔から、こういうことが嫌いで。
俺のこといつも助けてくれて。
「そ、それはないよっ、誓って…!」
ばっと周りを見渡す、鋭く細められた橙色。
「お前らも、ホントにこいつに何もしてねぇだろうな」
低い怒声。
威嚇するような表情にクラスの人たちは首を横に振っていた。
「ぺいんと!ほ、ホントだって!俺、そういうのされてねぇって…!」
袖を引っ張って座らせる。
余計に気まずくさせてどうするんだ。
「…腫れ物みたいにお前のこと扱ってんの許せねぇもん。何?それともお前ら誰かに脅されてんの?」
びくっと俺とぺいんと以外の教室にいるみんなが肩を跳ねさせた。
「…?」
脅し?
そんなことする人なんているのだろうか。
何の為に。
「⁇」
「まぁいいや。見てたら誰か分かる。俺は自分でそいつのこと突き止める」
担任がぎこちなく笑い、クラスの人たちも固い表情だ。
「トラゾーお前のことは俺が守ってやるからな」
じわりと心に広がる言葉。
小さい時からのぺいんとの口癖のようなもの。
それが嬉しくてつい、へにゃりと間抜けな顔で笑う。
「…うん、ありがと」
何ひとつ変わっていなかった俺にとっての1番の大親友。
「トラゾーのその笑った顔も変わんねえー!」
「ふは、ぺいんともなんも変わってないじゃん」
顔を合わせて笑い合っているのを、見られていたことに気付かなかった。
「(あいつか)」
教室の後ろの引き戸から中を眺めていた。
担任やクラスの子達の固い表情。
「…へぇ」
戸が閉まっていても聞こえるほど大きな通る声。
「正義感が強いな。それに、」
勘が鋭い。
「みんなにまた釘刺しとかなきゃな」
トラゾーには、お仕置きだな。
俺以外にましてやクラス中にあんな無防備な可愛い笑顔を見せたことを。
幼馴染の彼にその笑顔を向けたということも。
「またきみに寄って来ちゃうでしょ。必要のない人間が」
ふとその幼馴染という彼と目が合った。
敵意剥き出しの目と。
その目に笑顔を返して、そこから離れる。
「…彼を離すのは骨が折れそうだな」
静かな廊下に落ちたのは、色んな感情がごちゃ混ぜになった俺の低い声だった。
「(あいつだな)」
トラゾーの周りに小細工してる野郎は。
妙な視線に気付きそっちを向けば、一見人当たりの良さそうな優しそうな先生が立ってこっちを、いやトラゾーを見ていた。
俺に気付いて笑っていたけど翡翠色の目は全く笑っちゃいなかったが。
「(こいつ昔から変なのとかにも好かれやすかったけど…めちゃくちゃ質の悪そうなのに好かれてやがる)」
教室の空気が少しだけ和らぎ、俺に向けるトラゾーの笑った顔は昔から変わってない。
でも、それを曇らせる奴らがいるなら俺は容赦しねぇ。
「トラゾー」
「うん?」
「お前の1番は俺だよな?」
「?、変なぺいんと。そんなんずっと前からそうだよ」
きょとんとするトラゾーと肩を組む。
「だよな!」
ぽっと出のあんな先公に渡してたまるかよ。
どうにもトラゾーに執着というか依存してるあいつを離さないと。
「(あんたになんか渡すかよ。こいつは、昔から俺のモンだ)」
だから、一旦預けてるってことにしといてやるよ。
今のうちに余裕かましてろ。