テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ギャグ
梨本和広
6,133
#大学生
松下一成
188
2,518
「……コレ取りに来たんじゃないの?」
勝手にそう思い込んでいただけで、違う物を忘れた可能性もある。まぁ、机に折り畳み傘なんて入れないか。
「そうだけど貸してやる」
入れてたんだ。って、そこじゃない。
「いいよ。新井が濡れちゃうじゃん」
「俺は平気だから。それ使って」
断ったのにも関わらず、そう言って教室から出て行った。机の上に置いてある傘と、出入口を交互に見る。
いやいやいや、平気だからって何?
私に傘貸して、自分はビショ濡れになって帰るってこと?
さすがに悪すぎるでしょ。
置いていかれても困るんだけど……
「ちょ、新井!?」
教室を飛び出してみても新井の姿はない。
ダメ元で昇降口まで走ってみる。すると、靴を履き替えている新井を発見した。
コメント
1件
第4話、読みました!「そうだけど貸してやる」って言いながら傘を置いて出て行く新井くん、強引だけど悪気がない感じが伝わってきて微笑ましかったです。でも主人公の「いやいやいや、平気だからって何?」って内心のツッコミがすごくリアルで、思わず笑っちゃいました。追いかけたらもう靴履き替えてたっていうオチもテンポ良くて好き。続きが気になります!