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🧣「ねずみ先生。今家庭科室って空いてます?」
🧀「空いてるけどなんで?」
🧣「ガキの飯っす」
🧀「作るのかい?」
🧣「あのガキども、俺のスマホでフードデリバリーしようとするんすよ、高いやつ」
🧀「大変だね…」
あの問題行動ばかりだった教え子が子供に手を焼いているのは面白い絵だった。いい具合に翻弄されているのもまた芸術点が高い。今は、寿司か焼肉かで揉めている。容赦なく子供に拳骨を落とすのはいただけない。カツ丼か牛丼という2択に鰻重と答えた子供達は2回目の拳骨を落とされた。そして、見事に意見が割れた。言い合っているのを死んだ顔で見ている飯綱。とても気分のいいねずみ先生だった
🐦⬛「だったら牛丼でしょ?!カツ丼なんて豚じゃん!!」
🎭「牛カツだってあんだよ!!しかもな、カツ丼なんざ滅多に食わねえだろ!!」
🧣「…」
🐦⬛「なんで!!飛騨牛牛丼食べたいじゃん!!」
🎭「カツ食いてー気分なんだよ!」
全く意見のあわない2人。手間がかかるのでどっちかにして欲しい。欲を言えばカツ丼の方が早く作れるのでカツ丼にしてほしい
🎭「で?!飯綱!!お前はどっち食いたい!!」
🧣「荊棘ちゃんが作ってくれた弁当あるんできにしないでください 」
🐦⬛「ええ〜…決着…」
🧣「…はぁ。もう両方作るんでいいです」
最早面倒くさくなった飯綱。もう両方つくってしまったほうが自分の精神的にも楽だ。しかし、コレを置いて行くわけにもいかない。せっかくなので作らせようと2人を調理室へ連行した
🍶「なんやえらい豪華な昼飯やな」
☀️「わ〜飯綱くんに出前取ってもらったの?」
🧣「取るわけねーだろ。作らせた」
🍶☀️「作らせた?!」
🐦⬛🎭「頑張った」
🍶☀️「頑張っっ?!」
凛太郎と晴明は、目を見合わせた。いくら飯綱が監督についたとはいえ、自分達はこんなのよりも料理が出来ないことが信じられなかった
🎭「なんか文句あんのか?」
🍶「飯綱くんの膝の上で飯食っとるくせに…!」
余裕そうに煽る道満。何となく、優越感に浸っていた
☀️「飯綱くん、2人も乗せてて足大丈夫?」
🧣「頭に太一くん乗るしな。問題ない」
🐦⬛「ちょっと〜僕が重いみたいに言わないでよ」
🎭「俺も重くねえぞ」
🧣「ぐっっ…」
容赦なく飯綱に肘を入れる道満。荊棘が作ってくれた弁当を吹き出すまいと堪える飯綱。その横でガツガツ食べて行く蘭丸
🧣「人が食ってる時に…って」
🐦⬛🎭「ん」
🧣「口に色々ついてます」
🐦⬛🎭「んぅ…」
いきなりティッシュを押し当てられ、何事かと思えば、口周りについた米粒やらねぎやら天かすなどなど…それらを拭き取ってくれた。あまりの手際の良さに感心していた4人だったが、コレで三児の父親だった
🎭「ったく、子供扱いもいいとこだな…」
🧣「今は子供でしょ」
🐦⬛「ねーメガネくん。このまま戻んなかったらこのまま引き取ってくんない?」
🧣「絶対嫌です」
🐦⬛「即答しなくてもいいじゃん」
🧣「逆に何であんたを俺が引き取らなきゃいけないんです?」
🐦⬛「メガネくんいたら日常生活困んなそうだから」
🎭「おい、俺のパシリ奪おうとしてんじゃねえ」
🐦⬛「非公認でしょ」
🎭「学生時代からこいつは俺のパシリだ」
否定したいが面倒なので何も言わずに弁当を味わう飯綱。しかし、ここでふとあることに気づいた
🧣「あんたら、日付変わるまで戻んなかったらどうすりゃいい?」
🎭🐦⬛☀️🍶「あ」
🧣「おし、晴明。凛太郎。お前らじゃんけんして勝ったら蘭丸、負けたら学園長の世話な」
☀️「えええ!!僕、運勝負なんてぜったいまけちゃうじゃん」
🎭「なんで俺が負けなんだよ」
🍶「僕、どっちも嫌ねんけど」
🎭「おい!」
🐦⬛「ええ〜!ぼくあっちゃんより大分有料物件だよ?!!」
🍶「有料物件になっとるやないかい。僕にそんな金あらへん」
🐦⬛「てか、メガネくん、最後まで面倒みてよ」
☀️🍶「そーだそーだ!!」
🎭「お前以外見れる奴いねーだろ」
☀️🍶「そーだそーだ!!」
🐦⬛🎭「てか料理できんのお前だけだろ」
☀️🍶「そーだそーだ!!」
🧣「…」
とりあえず、凛太郎と晴明を〆た。そして、荊棘にことの顛末を伝えると、ぜひ写真を撮ってきて欲しいと言われた。まあ、荊棘にとっても関わり深い人たちだ。気になるのだろう。荊棘に頼まれたのだ。断る理由も断るという思考すら持ち合わせていなかった飯綱だった
🧣「…夜ご飯何食べます?」
🐦⬛「焼肉!!」
🎭「寿司」
🧣「天丼にしますね」
🐦⬛「何でそうなんの?!」
🎭「…カレー…」
🧣「…」
🎭「悪いか」
🧣「いえ…」
🎭「うまいんだろ、お前のカレー…」
🧣「…フフ」
🎭「な、んだよ!、」
🧣「可愛いとこあるんすね」
🎭「〜!!ぶっ殺す!!!!!」
全く怖くない。もしかしたら、幼児化したことで精神年齢も退行してくれたのかもしれない。それに気づいてか気づかずか、道満はとても普段とはかけ離れた態度をとる。蘭丸に関しては…いつも通りすぎて逆に怖いが
🍶「…すごいな、飯綱くん」
☀️「コミュ力って大事だね」
🍶「そういう問題なん?」
☀️「でも、学園長とあんな仲良いし…」
🍶「せや。これから学園長に怒られそうになったら飯綱くんうろか」
☀️「そっちの方が穏便に終わりそうだよね…」
密かに親友を売ろうとしている晴明と凛太郎。しかし、学園長を怒らせると後が長引く。減給されて飯綱に泣きつけば飯綱にドヤされる。だったら最初から巻き込んでしまいたいだけなのだ。2回殺されるのは勘弁である
🐦⬛「いや〜寝ちゃったら戻っちゃうのか〜」
🎭「今のままじゃ不便だしな」
🧣「…なんで川の字で寝るんすか」
🐦⬛🎭「記念」
🧣「はぁ…」
カレーを食べ終え、一通りゆっくりした後、3人はとこについた。しかし、なかなか寝付けないのか、さっきからずっとしゃべりっぱなしである。ちなみに、寝ている間に戻っても大丈夫なようにしっかり大人の時に来ていた服を着ている
🐦⬛「メガネくんは楽しかった?」
🧣「…不本意ですが」
🎭「不本意かよ」
🧣「まあ。服代トんだんで」
🎭「後で経費で落としてやる」
🧣「そうしてくれると助かります」
🧣「寝たな…」
その後10分もせずに2人は寝た。流石に上司と川の字は精神的にキツいので、早々にぬけだし、学園長宅の壁にもたれかかった。流石に疲れた。咲鬼ちゃん達とはもちろん違う。いや、何十倍も手がかかった。飯綱の意識はそこで途切れた
👺「ったく…生活費稼いでこいっつって何で学園長の家、に…」
梵丸は、全く連絡をよこさない蘭丸を迎えに来た。流石に心配になったのだ。しかし、梵丸が見た蘭丸…いや、蘭丸と学園長…道満。そして飯綱の3人が仲良く寝ているところだった
👺「大人同士…しかも男同士で何してんだ…?」
道満に寄りかかるように飯綱は寝ており、道満は飯綱に寄りかかっている。お互いがお互いに全力で体重をかけておるがために崩れないのだろう。そして、飯綱の横で頭だけを肩にのせ寝ている蘭丸。実は飯綱が寝落ちした後、道満と蘭丸は目が覚めたのだ。そこで、壁に寄りかかって寝ている飯綱を見つけた。とりあえず2人で挟んでおけば飯綱の絶叫で起きれるだろうと踏んだ2人によって今の状況が作り出された。ちなみに、2人はしっかり大人に戻っていた
👺「…とりあえず、写真っと…」
烏天狗団では見られない平和な光景だ。毎度、生活費をパチンコに溶かしてくる蘭丸を血祭りにあげているためである。後日、梵丸から蘭丸へ、蘭丸から道満へ、道満から荊棘へその写真は回された。出回った写真を妻から見せてもらい、飯綱が絶叫するまで、後1週間