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#極道
鷹槻れん

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#シングルマザー
水羽凛
183
月詠 涼
696
鷹槻れん

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私の返事を確認するなり、今まで遠慮がちに入り口付近をくるくると前後するだけだったヒロの指が、ゆっくりと私の隘路を押し広げるように奥へと伸ばされた。
「あっ、……んっ!」
思ったほど痛くはなかったけれど、違和感がすごくて。
考えてみたら、私は生理用品のタンポンですら怖くて使用したことがないヘタレだ。
初めて、そこへ〝何かが〟侵入り込んでくる感覚に驚かないわけがなかった。
ギュッと唇を噛み締めて息を押し殺していたら、不意にヒロが頬へ触れてきて。
後ろを振り返ったら、そっと唇をふさがれた。
「んっ」
やんわりと口蓋を舐められて、今まで下肢にばかりいっていた意識が、膣と口中に分散する。
「ふ、ぁっ」
ヒロの口付けの角度が変わると同時、自然と漏れた吐息に、「コト、その調子で息止めなんな」って耳元でささやかれて。
「息止めると辛くなる……らしい、から」
どこで得た情報かは知らないけれど、ヒロが私に辛い思いをさせたくないと思ってくれているのが痛いほど伝わってきて、嬉しくてキュンとした。
「あっ。いま、ナカ……締まった」
ヒロが半ば無意識みたいにそうつぶやいて、私の中に沈めた指をゆっくりと動かす。
「コト、痛くない?」
そうしながらも、私の反応を確認するみたいに優しく聞いてくれるの、すごく嬉しい。
ヒロだって、初めてで色々いっぱいいっぱいのはずなのに。
私はふるふると首を横に振りながら、
「ヒロ、……大好き」
って思わずこぼして。
「馬鹿! コト、お前……。そこでそれ、可愛すぎんだろっ」
ヒロは私からの突然の告白に一瞬照れ臭そうに息を呑んでから、そう答えてくれて。
唐突に私の中から指を引き抜くと、
「なぁ、俺、やっぱりコトの顔、見ながらしたい……んだけど。……ダメ?」
って聞いてくるの。
私も……恥ずかしいとかそう言うのを全部通り越して……、ヒロの顔を見たい!って思ったから。
「ダメじゃ、ない……みたいです」
照れ隠しに、まるで他人事みたいにそう応えた。
***
「――はぁ、んっ!」
ヒロは私と向き合うように体勢を変えた後も、指で丁寧にそこをほぐしてくれた。
濡れそぼったショーツをそっと脱がせてくれて、私を裸にしてからも、優しく下を触りながらついばむみたいに全身にたくさんたくさんキスを降らせてくれて、気持ちいいと感じるところを隈なく可愛がってくれた。
それでも。
ヒロが私の中に分け入ってきたとき、痛くなかったと言ったら嘘になる。
いや、実際は息をつめてしまうくらい痛かった……。
「いっ、……ぁっ、」
無意識にギュッとヒロの腕を掴んで唇を噛み締めた私に、ヒロが「コト、ごめんっ、……痛い?」って腰を引きそうになって。
私は慌てて「やめないで」ってそんなヒロにしがみついた。
こんなにヒロのことが大好きなのに、ちゃんと最後まで出来ないとか……絶対に嫌っ。
今回上手くいかなかったとしても、次があるって思えば気が楽になるよ……とかヒロには物分かりの良いことを言ったくせに、実際出来ないまま今日が未遂に終わってしまうことを、私、すごく恐れていたの。
心では絶対にヒロを受け入れたい、ガッカリさせたくないって思っているのに、思い通りにならない不慣れな身体がすごくもどかしくて。
私がもっとドッシリ構えていられたなら、ここまで痛みはなかったのかな?
あるいはヒロの言いつけを守って、呼吸を止めたりしなければ、全然違ったの?
でも、何もかもが、いざとなったらみんな無理だったんだもん。
ヒロ、さっき、コンビニでお酒を買った時に一緒に買っていたのかな。
真新しい避妊具の箱をヒロが開封して、彼自身に取り付けるのをぼんやりと眺めながら、ヒロは初めてでもそう言うの、難なくちゃんと出来ちゃえるんだ、とか変なことに感心して。
気が付けば食い入るように眺めていたみたいで、ヒロに「コト、見過ぎ」って照れたみたいに笑われて、自分のはしたなさに真っ赤になった。
薄い膜越し、ヒロが私の入り口を固く張り詰めた彼のものでやんわりと擦る感触に、いよいよなんだって余計なことを考えて、緊張がピークに達してしまった……。
結果、私に口付けをくれながら角度を変えてそこにヒロのがグッとあてがわれた瞬間、私、思い切り身体に力を入れてしまったの。
きっと、それが全ての敗因。
「なぁ、コト……マジで痛かったら俺、……」
私に辛い思いをさせたくないと思ってくれる優しいヒロは、そんな風に言って再度私の身体から離れようとして。
「ヤ、ダっ。お願、ぃ、ヒロ。もう少し……この、まま……っ」
そうしていればきっと。
少しずつ身体が〝貴方〟の質量に慣れてくるはずだから。
「ヒロ、キス……して?」
ただ2人、こんな至近距離で抱き合っているだけなんて、もったいないって思った。
大好きなヒロにギュッと抱きしめてもらって、彼から愛をささやくみたいな甘い甘いキスを沢山してもらったら、固く閉ざされた隘路が花開くようにゆるりとほころんで、ヒロをちゃんと受け入れられるようになる。
そんな気がして。
「ヒロ、大好き……」
キスを強請りながらそっとヒロの頬に触れたら、
「コト、俺もお前が大好きだよ」
って応えてくれて、腫れ物を扱うみたいにやんわり胸に触れながら、口付けを落としてくれる。
私のことを好きだって言ってくれたのに呼応するように、私の中の彼がグンッと大きくなったのを感じた。
「んっ」
容積を増したソレが、苦しいって感じるのと同じくらい、もっと私を満たして欲しいと、胸がキュンと疼くほどに愛しくて。
私、もっともっと全身でヒロを感じたいって思った。
「も、大丈、夫だから……きて?」
――もっと奥まで。
ヒロの耳元に唇を寄せると、誘うようにそう吹き込んだ。
ヒロは私のその声にピクッと反応すると、
「馬鹿っ。そんなん言われたら……もう俺、止めてやれねぇからな?」
私を真正面からじっと見つめて、情欲に潤んだ瞳でそう言った。
「うん。……いい、よ? ヒロ」
――止めなくて、いい。
それよりむしろ、もっともっと全身全霊で私を欲しがって?
身体全体で私を感じて?
そうして、お願い。
何も考えられなくなるぐらい、私の中を貴方で一杯にして?
コメント
2件
お互いを思いやる素敵な初エッチ(○︎´Δ`人)
うわあ……もう、すごく丁寧で優しいシーンでしたね。コトが痛がるたびに「やめようか」って言うヒロの優しさが逆に切なくて。でも「やめないで」ってしがみつくコトの気持ちもすごくわかる。痛みさえも二人の「初めて」の一部で、無理に格好つけないリアルな描写に心がぎゅっとなりました。最後に「もっと奥まで」って耳元で囁くところ、あの信頼感がたまらなかったです…!