コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「サッカー? それ何?」
アンドレアが訊くと、少年たちは目を輝かせて次々に言った。
「イギリスの植民地から来た新しいスポーツだよ」
「このボールでやるんだよ」
「手を使わないで脚で蹴って、ラグビーみたいに相手のゴールに持って行くんだ」
アンドレアは少し考えて、小さくうなずいた。
「じゃあ、来月になったら」
アンドレアが立ち去った後、少年たちは口々に言った。
「アンドレアが遊んでくれるよ」
「アンドレアが仲間に入ってくれるよ」
「アンドレアが友達になってくれるよ」
絵が完成した夜の満月はひときわ明るかった。その夜の少女は今夜の自分の名前はエレオノーラだと言った。
「終わった。出来た!」