「もう、限界なんだ」
銀さんの声が響いたのは、雨が降りだす少し前の夕方だった。
部屋にはブラックと銀さんの二人きり。
レッド達は買い出しに行き、バナナとブルーは別室で料理の準備中。
いつもなら、冷たいブラックも今だけは静かに銀さんを見つめていた。
「みんなのサポート、建築の修理、指示…全て俺が背負っている。限界なんだ…」
銀さんの肩が震えている。今にも泣き出しそうだ。
ブラックは少し考えて話しかける
「では、どんどん頼ってください。私達は仲間なんですから」
その一言が、、銀さんの何かを決壊させた。
「ふざけんなよ…、!いつも冷静ぶって…!」
銀さんは叫んだままドアを開けた。
頭の中はぐちゃぐちゃでブラックの冷静さが腹立たしくみえた。
「待ってください、銀さんっ!」
そのときだった
バランスを崩したブラックの足元が 空をつかむ。
ドアの外、すぐ横には階段があった
ガタンッ…
銀さんが振り返ったときにはブラックの姿はもう下にあった。
ぐったりして、動かない。
階段の一番下に、仰向けで。
「ブラック…?」
呼んでも返事はない
コメント
3件
何てこと、、 銀さん頑張ってたんだね、、
ブラックぅぅぅ…!!!! 銀さん…いつも頑張ってくれてありがとう(こんな状況で言うことじゃないけど)