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「じゃあ、私は明那さんを先に黛さんのところまで運ぶね。」


相羽は三枝を抱え、持ち前の脚力で走っていった。

辺りには土埃が舞う。

海妹と天ヶ瀬は女の子を村へと帰しにいった。


「えっ…と。ぽんさん?黛さんのところまでよろしくお願いします~。」


不破は名前が分からないのでとりあえず相羽の呼び方を真似する。


「先斗です。黛様のところまで運んでいる間に鬼についは説明致します。」


そういうと先斗は不破をおんぶして走り出す。

不破は自分よりも一回り小さい先斗におんぶされ驚く。

先斗は走りながら鬼について説明してくれた。

鬼を倒す鬼殺隊がいることなど。

これから行く黛は鬼殺隊の隊員ではないが鬼殺隊に協力している人物だという。

鬼について聞いても不破は驚きもしなかった。

先斗はその様子に疑問を抱くが黙っていた。

そうこうしているうちに黛の屋敷に着く。

屋敷の前には相羽が待っていた。


「あ!こっちこっち~。」


相羽は笑顔で手を振っている。

三枝は黛に預け、不破達を待っていたという。

先斗は黛の屋敷の中には入らず、不破と相羽だけが入る。

相羽に案内され一つの部屋に入る。

そこには布団の上で横になる三枝の手当をする青年がいた。


「いてててて!痛いよ!まゆ!もっと優しくしてよぉ!」


三枝は傷口に消毒がしみて痛がっている。

隣の青年は何も言わず治療を続けている。


「黛さーん。お邪魔しまーす。明那さん大丈夫?」


相羽は三枝と青年に話しかける。

黛というのは青年のことだろう。

三枝と青年が相羽の方を見る。

そして相羽の隣の不破を見つける。


「え!不破君?!なんでいんの?!」


三枝はあからさまに驚いている。


「……誰?」


黛の方はあからさまに不審がっている。


「えーと。鬼が出たときに三枝さんと一緒にいた……そういえば名前何て言うのー?」


相羽の言葉に黛がため息をつく。


「不破湊っす。すいません、俺が無理いって連れてきてもらったんす。」


不破は苦笑いをしながら答える。


「不破さん!初めましてー。私は相羽ういは。よろしくね。」


相羽はアイドルのような笑顔を見せる。


「…黛灰。どーぞよろしく。」


黛はけだるげそうに答え、三枝の治療を再開する。


「で、不破さんはなんでここまで来たの?そのまま村に帰ればよかったんじゃん。」


黛は三枝の治療をしながら不破に聞く。

黛の言葉に相羽も三枝も不破の方を向く。


「あー…。なんていうかぁ、鬼と戦う三枝さんがかっこよくて、俺もなれるかなぁって思って。」


不破の言葉に相羽は眉をひそめる。


「鬼殺隊に入るのはそんな簡単なことじゃないよ。それにかっこいいからとか…軽い気持ちで鬼殺隊やってない。」


相羽は静かに話す。

三枝と黛はそんな相羽を見て何も言えなくなる。


「………すいません。軽い気持ちで言った訳じゃないっす。三枝さんが死にそうになってるの見て……そこんとこは分かってるつもりです。」


不破は相羽に向き合う。


「俺が後悔すると思って。鬼っていう存在を知ってるのに自分だけでのうのうと生きてると。」


不破は自分の手を見つめた。

相羽は「ごめんね…。」とぽつりとつぶやいた。


「今日はもう遅いから泊まって行きな。」


黛は相羽と不破に告げる。


「ありがとう。でも、私は見回りして来るよ!」


相羽はそういうと手を振って部屋を出る。


「じゃあ、不破さん。廊下に出たら人がいると思うから案内してもらって。」


黛は廊下を指差す。

不破はお辞儀をして部屋から出る。




「………本心だと思う?不破さんの言葉。」


黛は三枝に問い掛ける。


「さぁ。でも、少なくとも不破君は悪い人じゃないと思う。」


三枝は答える。


「不破君がいなかったら、俺はようこさんを助けられなかった。」


三枝は包帯が巻かれたあばらをさする。

黛はため息をつく。


「あとで加賀美さんに連絡しとく。刀の才能があるか分からないけど。」


黛は立ち上がる。


「ん?そういえば、不破君ってご両親とかいないんかな?」


三枝の言葉に黛も「確かに…。」と頷く。





鬼滅の刃の世界にいるにじさんじライバー

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