コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
オメガバース akfw
α : akn Ω : fw
体の関係の akfw
拗らせ両片想い
御二方は番関係に至っておりません 。
前回の続き 。
戸惑えば戸惑うほど、それは愛しているということなの。
アリス・ウォーカー
初恋はカルピスの味だとか、レモンの味だとかいちごだとか誰かが言った。
そもそも初恋の味ってなんだよ、何て思いながら俺は日々日々を過ごしながら俺は、密かに飴玉を口の中で転がす様な愛おしいという感情が甘く広がる恋が出来るんだ、なんて期待していた。
でも、現実はそう上手くいかない。俺の初恋の味は、ただ苦しい 、味のしないものをただ無理くりに押し込まれる様な胃もたれするような感覚だ。
愛して欲しい 、誰かに求められたい と心から想うのに現実では拒否をしてしまう 、怖いと逃げ出してしまう俺はそんな臆病な人間だ。
彼は俺たちの関係に名前を付けたがる。
一緒に買い物をして、手を繋いで、家で遊んで、困った時に支え合って 、スキンシップをちょっとして、 此れは態々恋人になってする必要はあるのだろうか 、親友のままだって出来るじゃないか。
此れを「恋愛」ではなく、「友愛」として片付ければ俺たちの関係はこのまま続いていけるのに、何でそんなに先に進みたがるの?
あの日、彼を抱いたのだって親友が困っていたからであって決して彼に欲情したからではない、此れは「友情」の表れなんだ。
なんて、自分に言い聞かせてみる。
そんな彼から 、一通の連絡があった。
「 たすえけえ 」
何て、彼からのLINE。俺は思わず息を呑んだ。
きっと、ヒートが来たのだ 。
此れは、親友が困っているから助けに向かうのであって決して俺に邪な考えがあるわけじゃない。そう言い聞かせながら俺はふわっちの家へと足を運んだ。
「 どうしたの ? 」
と、問いかけた俺の質問への返信と既読はなかった。
____________
彼の家に着いてしまった。何度かお邪魔したことあるはずなのに「親友」として。今日は一段とどくどくと胸の鼓動がうるさい。
何を緊張しているんだ、俺はただ友人の家に訪れただけじゃないか。
ピーポン 。
「 ふわっち?どしたぁー? 」
インターフォン越しに名前を呼んでみるが返事がない。
俺は以前貰った合鍵を使って、彼の家の扉を開けてしまった。
____________
続く