「――しかし、何でまたあんなチンピラに絡まれてんだよ」
「昼間、映画館でバイトしてた男なの。お客さんの女の子をナンパしてたから注意したんだけど、それが原因でクビになっちゃったみたい」
ルチオの背で、ユズナはため息をついた。
ホテルまでタクシーで来たはいいが、歩けないので部屋まで送れと押し切られ、結局またルチオはユズナをおぶって部屋に向かっている。
フロントではかなり奇異な視線を浴びたが、ユズナはけろりとしていた。
「それで逆恨みして、襲ってきたの」
「なんだそりゃ」
ルチオは呆れた声を上げた。
「クソ野郎なことは間違いねえけど……どうせ、お前も無駄に挑発したんだろ」
「してないわよ」
「いや、したね。間違いねえ」***************************
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