星乃一歌視点
一歌「はぁ…はぁッ…どういう、こと…ッ?セカイはッ本当の想いを見つけても、残り続けるんじゃないの…?」
ミク「………確かに、そう。でも、このセカイは違う」
ミクの言ったことの意味が分からなかった。
可不「私達は、元々壊れている存在だった。壊れている存在だからこそ、このセカイにいれたの。でも…一歌ちゃんが救われるとこのセカイも救われたということになる」
ミク「それが、ダメなの。救われたはずの場所に壊れている存在がいてはならない。そして、私達は壊れたままじゃないといけないの。それが、ルールだから」
2人はポツリポツリと言葉を発する。そして、話しながら私の目の前に来てくれた。
一歌「なにそれ…聞いてない…聞いてないよ?ねぇ」
ミク「言ってないから。……一歌には言えなかったから」
ミクは苦しそうに話す。
一歌「ねぇ、ミク、可不。私といる時、どんな想いだったの?」
ミク&可不「…………」
2人は黙って下を向き、頭を悩ませていた。
ミク「私は…「救われてほしいな」とかかな」
可不「私はやっぱり「ずっと一緒にいたいな」かな」
2人は少し困ったように笑って言う。
一歌「私は、凄く、嬉しかった。寄り添ってくれて、そばにいてくれて、嬉しかった。凄く、暖かかった。でも…だから…消えるなんて許さないから」
ミク「…!…ふふ、あはは!おかしなこと言うね。私達とずっと一緒にいれるなんて出来るはず無いのに」
そう言うミクの目には涙が溜まっていた。
一歌「可不は、どう思う?」
可不「…っう、ぅ…ポロポロ」
可不は手で顔を覆い隠し、涙を流していた。
一歌「可不!?」
ミク「………だ……よ」
今にも泣きそうな顔でミクが言った。
ミク「私、だって…嫌だよ…ッ?でも…でもッ!私には…何も、出来ないから…ポロポロ」
一歌「ミク…」
そんなこと無いって何も出来ないなんて言わないでって言えない私が嫌だった。
一歌「私、ね。私はねッ?そんな事言うミクが嫌いポロポロ」
なんで、上手く言えないんだろう。なんで、「嫌い」って言ってしまうのだろう。
一歌「だって、ミクは…私に大切なものをくれたから。だから…だからそんな事、言わないでよ…!ポロポロ」
レオミク『一歌、頑張って』
オリミク『本当の想いを、届けよう。一歌ちゃん』
その時、Leo/needのみんなで作ったセカイのミクと不思議な木で出会ったミクの声が聞こえた気がした。
一歌「可能性が無くても、作ろう。諦めたら、何も出来ないよ。ミクは、可不はどうしたいの?ミクと可不の本当の想いは何?」
ミク&可不「一緒にいたい」
☆°。⋆⸜
ミクと可不がそう言った瞬間、セカイが光った。
オリミク『…本当の想いは、「一緒にいたい」…大丈夫だよ、教室のセカイも、壊れた花のセカイもある。心を開けるってとっても偉いことなんだよ。一歌ちゃん。今まで、頑張ったね』
オリリン『ミク〜!一緒に歌おうよ〜!』
オリミク『あ、うん!今行く〜!』
オリミク『…あなたの想いはどんな音?どんな想い?』
☆°。⋆⸜𝐅𝐈𝐍☆°。⋆⸜
コメント
2件
みんな救われてくれて よかった…!!