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#ご本人様には関係ありません
𝕔𝕠𝕔𝕠
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あの日以来の勇斗の部屋。
思わず来てしまったが、この後彼から何を聞かされるのか想像してしまって、俺は情けなくも既に帰りたい気持ちでいっぱいになっている。
家主はカチャカチャと音を立てながらキッチンで飲み物とつまみを用意中だ。
呑気に酒なんて飲んでる気分じゃないが、家に着いた途端に無言でソファに座らされて、そこからずっとこんな調子で一人リビングに取り残されていて、まともに会話ができていない。
大人しく待つしかないこの時間に、嫌でもいろいろと考えてしまう。
きっと、彼女ができたことを報告されるのだろう。そして、つい先日された告白は気の迷いだったとでも伝えられるのか。
そんなことを想像するだけで、じわりと涙が溢れてくる。
好きだと言ってくれた数日前の勇斗の瞳が蘇る。真剣なその表情に、自分の恋心も呼び覚まされた、やっと気付けたばかりなのに。
幸せって長く続かないんだな…
気がつけば涙が一筋流れていた。
続けて次から次に溢れ出る雫がだんだんと大粒になっていく。
嫌だ。やっぱり嫌だ。
このまま、勇斗が自分から離れていってしまうのを見ていたくない。
自分の怖さとか恥じらいなんて、勇斗から得られる愛情と比べたらちっぽけなものに違いなかったのに。
もう一度、あの夜の、あの瞬間に戻りたい。
勇斗が熱い眼差しを向けてくれたあの時に。今なら素直に想いを伝えられるのに。
「仁人…っ!?」
キッチンからようやく戻ってきた勇斗は、リビングで一人さめざめと泣いている俺に気付き驚きの声をあげた。
手に持っていたワイングラスと皿を急いでテーブルに置くと、慌てたそぶりで近くに来てくれる。
それを声もなく目線だけで追って緩く見上げると、勇斗は片手で目を覆い、はぁ…っと深いため息を漏らした。
「お前さぁ…、まじで…っ」
イライラを感じ取れる声に、俺はびくりと肩を震わせた。
やっぱりもう嫌いになった?
愛想つきた?
もう、何を言っても手遅れ?
溢れ出る想いを止められずに、俺は思わず涙と一緒にどろどろの感情が口から溢れていた。
「勇斗…っ」
「俺と…して……っ」
言った瞬間、勇斗の目が見開かれた。
怖い。
勇斗から突き放されるのが怖い。
勇斗から拒絶されるのが怖い。
どうか、怒らないで。どうか嫌いにならないで。
出来る限りの懇願を乗せて、見上げる。
一瞬勇斗が微笑むように、目を細めたように見えた。
そう感じたのも束の間、視界が回って、次の瞬間に見えたのは、額にうっすら血管を浮き上がらせて何かを堪えるような勇斗の顔と、眩しく輝くシーリングライトだった。
「仁人…っ、もう無理、我慢できねぇ…っ」
あの日、夢で見た勇斗の台詞と重なった。
「あっ…、ゃ…っ」
静かな部屋、明るいライトを見上げながら、俺は勇斗に組み敷かれた四肢をソファの上でビクビクと震わせた。
照明の下に、自分だけが素肌を曝け出していることに、恥ずかしさや抵抗を感じているはずなのに、熱っぽい目で見下ろされて、そんなことも段々と考えられなくなっていく。
「仁人…綺麗だ…」
胸に這わされた指が、何度も何度も強さを変えて淡い色彩を掠めていく。それに、口からは控えめな、でも自分でも聞いたことのないような甘い声が漏れる。
そんな様子を、じっくりと堪能するように勇斗は俺から目を離さない。
執拗に弄られた部分が、濃いピンクに色を変えていく。芯を持ち始めたそこを、指で摘まれて、俺は思わず身体に走った電流で腰を反らせた。
「…んぅうっ!!」
「はぁ…っ、かわい…っ」
未知の感覚への怖さと同時に、勇斗からの自分に対する執着に、悦びを感じる。
快感と纏まらない思考で潤んだ瞳が、勇斗を捉えた。
熱い視線が絡まる。
「んっ…んぅ…っ、んんぅうっ!」
突然のキス。
深く深く貪られるように口づけられる。
呼吸もままならないほどの激しさと、だんだんと強くなる胸への刺激を同時に受けて頭がくらくらと眩暈を起こす。
もう死ぬ、と思った時、ようやく口が離されて、反動で肺いっぱいに酸素を取り込んだ。
「はぁ…っ、はぁ…っ、んはぁ…っ!」
大きく開かれた口からは、再び勇斗から与えられる快感に素直な反応が溢れる。
「仁人の感じてる声、好き…、もっと聞かせて…」
「ぁっ…は、ずかし…か、らぁああっ!?」
するりと下に降りてきた勇斗の手が、俺の中心を捉えた。
誰かに握られる経験は初めてで、驚きと共にただ呆然と勇斗を見つめ返した。
「か、わいい…っ」
くちゅり、と水音が聞こえた。
どこからした音なのか、容易に想像できてしまって、僅かに残る理性で、腕を持ち上げて顔を隠す。
「仁人、見せて」
「ぃや…、む、り…」
「…だめ、見 せ て?」
「…っ!」
静かな怒りを含ませた勇斗の声に、俺は情けなくも体を強張らせて、大人しく従ってしまう。どかされた腕の下、息も絶え絶えなだらしない顔を曝け出した。
「…っ、くっそかわいい…」
語彙力を失ったのか、先程から繰り返される甘い言葉に耳まで犯されながらも、そんな台詞は彼女に言ったらいいのに、なんてまた可愛げのないことを考えている。
ぐちゅ…
しかし、だんだんと粘度の高い音に変わっていくと、そんなことを考える余裕はなくなっていった。
音が響くたびに跳ねる身体。
近づいてくる限界に、だんだんと声が抑えられなくなる。勇斗の手に自分の手を軽く乗せる。引き剥がそうと思ったその手は、しかし力無く早まる勇斗の手に添えるだけで終わった。
「あっ…、ぁ…っ!ん、んっ!ぁ、ぁあ、ぁぁああ…っ、はや、とぉ…ぁっ、ぁあっ!て、手ぇ、はなし、て…っ!ぁっ、あぁあっっ!!!」
じーん、と頭に強い快感が流れ込んでくる。
最後まで追い詰めてくる大きな手に導かれて俺は足を突っ張らせて達してしまった。ガクッガクッと、大きく体が痙攣を繰り返す。
「ぁ、ぁっ…、ぁあ…っ」
口の端に冷たい感触。
よだれがひとすじ首を伝う。
こんなに大きな絶頂は一人では経験したことがなくて。しばらく目を開いたまま、四肢を投げ出して、脱力してしまう。
「仁人、気持ちよかった?まだ出てる」
優しく尋ねられて、素直に頷いてみせた。ゆるゆると優しく扱かれるそこからは、最後の精がじくじくと溢れ出していた。
勇斗はそんな姿の俺をしばらくの間見下ろしていた。汗やら涙やら涎やら、、いろいろと酷い状態の姿を凝視されることに、急に恥ずかしくなって目を逸らすと、ふと、窮屈そうにデニムのチャックを押し上げている存在が目に入った。
「俺も、いい…?」
俺の姿で興奮して息を詰めている勇斗に、ぼんやり悦びを感じる。
例え、今夜だけの、体だけの関係だとしても、それでもいいと思った。
彼女への罪悪感を無理やり心の奥に押し込める。
「今から、もっと乱れる仁人が見れるなんて…まじやばい…」
声だけで。腰がずくんと脈打った。
勇斗はどんな気持ちで俺からの誘いを受けたんだろう。
あまりにも必死な俺に少しでも情を感じたんだろうか。
でも。どんな形であろうと、今この瞬間は俺だけの勇斗でいることに変わりはない。
穢い独占欲に飲み込まれて、俺はとびきりに甘い目で見つめ返した。
一気に勇斗の顔から余裕がなくなる。
「じんと…っ」
「…ぁっ、は、やと…!」
イッたばかりの敏感なそこを再び握り込まれる。
「そ、それ…っ、あ…っ、あぁっ、いま、だめ…っ、だ、めぇ…っ!」
あまりに強い刺激に、今度こそ手を引き剥がそうと勇斗の腕をつかむ。
しかし、握力が全然違う俺が叶うはずもなく、結局は為されるがままに踊らされる。
前に神経を集中していると、ふとその後ろに圧迫感を覚えた。
普段何かを入れることを想定していない部分が、長い指を咥え込んでいた。
「ひっ…ぃあ、い…」
「大丈夫だから、もうちょっと、だから…っ」
「ぐ、ぅぁ…っ、いやっ、こわいっ、痛いの、やだぁ…」
勇斗が丁寧に指を抜き差ししてくれているおかげで、実際には痛みは感じなかった。
ただ、これから来るであろう未知の衝撃に、俺の体がすくんでしまう。子供のように泣き出してしまった。
「じんと…痛くないようにするから」
だから。
仁人を、俺にちょうだい。
熱に支配された目が、声が。
俺の体を駆け抜けていった。
泣きはらした顔で、俺はコクコクと頷くしかなかった。
俺の中を動く指が増やされる。
不思議と2本目からは最初ほどの衝撃はなかった。
それどころか、たまに勇斗の指がある場所を掠める度に、脳に直接快感を叩きつけられるような刺激が走る。
明らかに少し前とは違う俺の反応に、勇斗は安心したように微笑んだ。
「ここ、気持ちいいね、仁ちゃん」
ぐりぐりと強く押されて、俺はきゅうっと背中を反らせる。
「ぁああっ…!!そ、こぉ…っ!!」
「ここね」
「ぃあぁ…っ!!あっ、んぁあっ…!!」
俺の飛びそうな顔を見て、勇斗は一気に指を引き抜いた。
「んっ……え、あっ、むり、むりむりむりむ、りぃ…!!」
次の瞬間、ぐぐっと押し当てられた勇斗の熱。
指で解されたおかげで、言葉とは裏腹に俺は着実に勇斗を飲み込んでいった。
「きっつ…っ」
「あ…あっ…はぁ…っ」
「じんと…、入った…」
「ふぇ…っ!?」
突き刺さったそれで、俺の下半身ごと持ち上げて見せられる。
そのあまりの生々しさに俺は思わず顔を背けた。
あの日みた夢よりも断然に解像度が高い。
「じんと…」
呼ばれて見上げれば、優しいキスが落とされた。
まるで恋人にするみたいな、啄むようなキス。それと同時に緩やかに体を前後に揺さぶられる。
「ぁ…ぁや、と…ぉ」
好き…
「す、きぃ…っ、すき…っ」
頭の中は勇斗でいっぱいで。
泣きながら伝えると、勇斗が切ない顔になった。
「俺も…っ」
深く突き上げられると同時に、伝えられた言葉は大きな快楽の波に飲み込まれていった。
勇斗に中を掻き回されて。
俺は何度も体を突っ張らせては、再び自分の中に溜まっていく熱に翻弄される。
勇斗が的確に場所を捉えては、段々と早まる動きで俺を限界まで導いていく。
「はぁ…っ、やぁ…もぉっ、そこばっかり…だ、め…っ」
「ここ、トントンすると、んぉ…っ、仁人の中すっごい、締まるね」
「そ、なこと、言う、なぁ…っ、あっ、ぁんっ、ぁ、はげし…っ!ゃぁ…っ、」
「こら、そんなに、ぎゅってしないのっ!ちぎれるって」
手前から奥深いところまで、ねっとりと粘膜を擦り上げられて、その強烈な快感を逃すように俺は嫌々と頭を横に振った。
「もっ…む、り…っ!あっ、ゃああっ、だめっ、だめ…っ、でる…、もぉ、でるのぉ…っ!!」
乱れる俺を見て勇斗が微笑む。
大きな手で両手首をソファに縫い止められて、悶える顔も声も、勇斗と繋がっているところも、何一つ隠すことを許してもらえず、ライトに照らされてしまう。
「ゃっ、あっ、あぁっ、みなっ…でぇ…!」
「やだ、可愛くイクところ、見せてっ?」
耳に囁かれた瞬間。
ガクンっ!!と大きく体を震えさせて、絶頂を迎えた。
極限まで張り詰めた己自身は、しかし弾けずに、代わりに終わりのない快感の波が押し寄せる。
「ぁっ…、あ…、あん…っ!んぁっ…?、なん、で…と、とまら、なぁ…っ」
「ごめん、仁人…、俺もっ、」
「ゃぁああっ…!まっ、てぇ…っ、ま、だ…っ、いって、か、らぁっ…!あぁ…っ、は、やとっ…!」
最後は悲鳴に近い声で泣き叫んでいた。
止まらない絶頂に、怖くなって俺は勇斗に助けを求める。
容赦なく俺に体を打ち込んで、勇斗自身も終わりを迎えようとする。
乱暴に指で扱かれて、すぐにその刺激で俺は熱を放出させた。
勇斗を締め付けるのが自分でもわかった。
勇斗が最後に最奥まで差し込んでくると、動きをやめ、次の瞬間中に暖かな感触が広がった。
「はっ…、はぁ…っ、んぁ…っ、ぁあ…っ」
お互いに激しい呼吸が続く。
ビクン、ビクンと太ももが跳ねる。
見つめ合ったままで、俺も勇斗も動けずにいた。
繋がった隙間からドロリと行為の余韻が溢れ出るのを感じる。
「仁人、、まじでっ、可愛かった…」
言いながら、震える呼吸を飲み込むように、穏やかなキスをされた。
それを受けながら、まるで恋人みたいだなんて思ってしまって、ハッとする。
気持ちよさでいっぱいだった頭から、少しずつ冷静さを取り戻していった。
解放された腕で、慌てて勇斗の胸を押し返した。
「ご、ごめ…!!勇斗、彼女いるのに…おれ、俺…っ!」
俺は何をしてしまったんだ…
欲に飲まれて大変なことをしてしまったのではないか…?
俺の不安が全て顔に表れていたようで、勇斗は気まずそうに口を開いた。
「あーー、、そのことなんだけどさ…」
「ぁん…っ!」
ぬぷっと音を立てて、勇斗が繋がりを解いた。思わず漏れた、まだ色を感じさせる声に俺は耳まで赤くした。
体を起こして、脱がされて下に落とされた服で申し訳程度に下半身を覆った。
「今日仁人に来てもらったのは、これを話すためだったんだけど…」
ソファ横のテーブルから、スマホを掴むと、数回の操作のあとで、画面をこちらに向けられた。
情事の後に、彼女の写真なんか見たくなくて俺は顔を背けてしまう。
「…これね、太智なの」
「………………えっ?」
予想もしなかった勇斗の言葉に、俺は思わず顔を向けた。
見れば、画面に映し出されているのは確かにシルエットは俺が見た女性の姿で。
だがしかし、顔はしっかりとメイクした太智だった。
「はっ?えっ…?ど、ゆこと?」
驚く俺の前で、勇斗が正座になる。
「これね、太智に協力してもらって彼女みたいなフリしてもらったんだ、、
うわっ、ネタバレめちゃくちゃ恥ずいな、、」
言いながら、勇斗は手で口を覆った。
「…俺、仁人にも俺と同じ気持ちになってほしくて…、そもそも仁人の言う好きを証明させたくて、、」
「そしたら、予想以上にヤキモチ焼いてくれて、めっちゃ嬉しかった…」
ヤキモチ、、、
確かに。言われて初めて、自分が妬いていたことに気がついた。
そして、策士だ、と目の前の男をあらためて恐ろしいと思った。
「もぅ、仁人は俺のものってことでいいね?」
申し訳なさそうな表情は、すぐに崩れて、獲物をとらえた捕食者の顔になった。
言いたいことが溢れ出てくるものの、俺はただ、小さく頷いてみせた。
再び近づいてくる勇斗に押し倒されながら、俺はこれからもデジタルデトックスを続けようと思った。
別にファンに創作してもらうまでもない。
特大のさのじんなら、この男から与えられるのだから。
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フォローさせていただきます。最高です。
第4話、読み終わりました…!仁人の「俺と…して」に至るまでの、涙と恐怖でいっぱいの心情が痛いくらい伝わってきました。自分から距離を置かれる怖さに駆られての行動なのに、そのあとの一連の流れで勇斗の計画が明かされた瞬間、ああ、ちゃんと両思いだったんだとほっとしました。最後の「デジタルデトックスは続けよう」のオチも含めて、仁人が拗らせすぎてるの可愛いですね…。世界観の作り込みというより、この二人の感情の動きの設計が本当に細かくて、ぐいぐい引き込まれました。続きが気になります!