テラーノベル
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・能力主義の世界
•男主+無能力
名前の指定、容姿については触れてはいません
が性別と一人称だけ固定しています
それでもよろしければお進み下さい
最初から、期待されていなかった
名を告げる前に、視線が落ちる
腕 首 足元
探しているものが
「ない」と分かった瞬間、興味は失われる
「、、、能力は?」
首を横に振る
それだけで、会話は終わった
「じゃあ、後ろ」
理由は告げられない
告げる必要がないからだ
同じ空間に立っているはずなのに
境界線ははっきりしていた
越えられない線の、外側
笑い声が聞こえる
名前を呼ばれる声もある
そのどれもが自分とは無関係だった
無能力者は、数に入らない
役にも立たない
期待もしない
だから_
ぶつかられても謝るのはこちら
踏みつけられても声を上げない
声を上げたところで誰も振り向かない
ここでは、それが正しい
床は冷たかった
石の感触が靴越しでもはっきり伝わる
案内されるわけでもなく
ただ「後ろ」と言われた場所に立つ
誰もこちらを見ない
見ないまま、通り過ぎていく
能力者たちは忙しそうだった
命令が飛び、返事が返る
そこには流れがあって
役割があって、意味がある
俺はその外側に立たされている
「動くな」
短い声
理由は言われない
聞く資格がないからだ
時間だけが過ぎていく
どれくらい経ったのかは分からない
測るものを、持っていなかった
やがて、荷が運ばれてくる
重い箱
だが中身は知らされない
「持て」
言われた通りに腕を伸ばす
重さに、体が沈む
「落とすなよw 弁償できないだろ?」
笑い声が混じる
否定も、反論もしない
その余地は最初からない
無能力者は、壊れても困らない
代わりはいくらでもいる
そういう前提で
ここは動いている
コメント
1件
最近開けてなくて、ようやく時間が出来たと思ったら面白そうな作品出してるね!笑