教室の静けさが漂う中、青空るるはゆっくりと教壇に立ち、手に持ったカップから紅茶を一口飲み、少しニヤリと笑ってから授業を始めました。
青空るる「みなさん、こんにちは。今日は哲学の授業を始めます。難しそうに思えるかもしれないけど、実はみんなの身近にあることばかりなのよ。例えば、ちょっとした疑問でも立ち止まって考えてみることで、答えが見えてくることがあるんです。」
生徒たちは、興味深そうに彼女を見守ります。
青空るる「まずは、こんな質問から始めましょう。『あなたは、今この瞬間、存在していますか?』」
教室が一瞬静まり返ります。生徒たちがそれぞれ考え始める中、青空るるはニコニコとその様子を見つめます。
青空るる「どう、みんな考えてみた?『今、ここにいる自分』って、どうして存在してるんだろうって?」
少し時間を置いた後、青空るるは続きを話し始めます。
青空るる「この問い、実は『デカルトの命題』っていうのがあるんだよ。デカルトは、『我思う、故に我あり』って言ったんだけど、つまり、『自分が考えているから、自分は存在する』ってこと。それを踏まえて、みんなも考えてみて。」
生徒たちがそれぞれメモを取ったり、顔を見合わせたりしています。青空るるは楽しそうに話を続けます。
青空るる「でもね、ここで大切なのは、考えている“自分”が何なのかってこと。『自分』って何なんだろうね? 体? 意識? それとも心?」
しばらくの間、教室内に考え込む空気が漂います。青空るるは微笑みながらその様子を見て、続けます。
青空るる「次の問いに行こう!今度はこういうの。『世界は本当に存在しているのか?』」
生徒たちは再び驚いたような表情を見せます。
青空るる「たとえば、寝ているときに夢を見てるでしょ? その時、夢の中の世界は本物だと思っているんだよね。でも、目が覚めたら、現実の世界が広がっていて。じゃあ、目が覚めている今、今の世界が本当なのかな?それとも、また夢の中で、私は今夢を見ているだけなのかな?」
教室に小さなざわめきが広がり、生徒たちが何かを考え始めます。青空るるはその様子を見て、うなずきながら続けます。
青空るる「この問題は、『ソクラテス』や『プラトン』、あと『現代哲学』でもよく語られるテーマ。『私たちが信じていることが本当に真実なのか』って、どんどん深く掘り下げると答えが見つからなくなるんだよね。でも、それを考え続けることで、自分自身が何を信じるべきか、どう生きるべきか、少しずつ見えてくるかもしれない。」
青空るるはカップから紅茶をもう一口飲み、ゆっくりと話を続けます。
青空るる「哲学は難しいけれど、自分の考えを深めたり、他の人と意見を交換したりすることで、考え方が広がるのが面白いところ。だから、みんなも色々な哲学者や考え方を知って、たくさん考えてみてね!」
最後に青空るるはニコッと笑って、授業を締めくくります。
青空るる「次回は『幸福とは何か』っていうテーマを掘り下げてみようかな。それまで、みんなが考えてみてほしい問題を出しておくね。」
青空るる(小声で)「…ちなみに、私の答えは、紅茶を飲むことかな。これがあるから、私は幸せだと思うんだ。」
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