「恭平〜」
『ん〜?呼んだー?』
「部屋来て〜」
『なにー?』
「電話しよ」
『あ、廉くん?』
廉「あ、恭平やん。おつかれ〜」
『もう繋がってるん!?』
「そうだよ〜」
『お疲れ様です!!』
「廉、車なの?」
廉「そうそう〜。やっと仕事終わったんよ」
「お疲れ様〜」
廉「○○パワーで頑張れたわ〜」
「あー、それは良かったー」
廉「でな、聞いて!隣り誰がおると思う?」
「え、誰ー?海ちゃん?」
?「違いまーす」
『山田くんじゃないですか!』
「え!?何でにぃがいるの!?」
廉「楽屋が近くて、帰るタイミングが一緒やったから、○○と電話するって話したら、乗り込んできたw」
涼「ねぇ、言い方w」
ザー
「えっ?雨??」
廉「うわ、めっちゃ降ってきたなぁ」
『廉くんたち今どこですか?こっちあんま降ってないんですけど、、』
廉「あ〜、そうやろうなぁ。一応都内にはおるんやけど〜、どこやろ?w」
涼「えっとね、」
キキーッ
廉「わっ、!」
涼「危なっ!!」
ドンッ
「えっ、?」
『廉くん、?山田くん?』
何かにぶつかる衝撃音。繋がってるはずなのに画面は何も映してなくて。電話の向こうでは、壊れたようにずっと車のクラクションが鳴ってる。
『廉くん!!』
「にぃ、?」
涼「○、○、」
「にぃ!!大丈夫なの、!?」
涼「大丈夫、だから、っ、、心配すんな、」
「ねぇっ、にぃっ、!」
涼「○○、だいす、き、」
「にぃ!!?」
「廉!!」
「何で、何で返事しないの、」
何度呼びかけても2人からの返事は無い。
代わりに“救急車”っていう言葉と、壊れたようになり続けるクラクションの音が響いてる。
『、一旦切ろ、、な??落ち着こ。』
「んっ、、」
だんだん呼吸が苦しくなってるのに気付いた恭平が電話を切ってくれて。
「きょ、」
恭平Side
過呼吸を起こしかけ状態。震えてる手で俺の服の裾を握ってる○○の手を包み込んで、何とか落ち着かせようとする。
『○○、深呼吸しよな。出来る?』
「れんっ、、にぃ、っっ、やだっ、」
『○○、深呼吸よ。一緒にやろ?な?』
「はぁっ、はぁ、」
『○○頑張れ、!』
○○を落ち着かせる傍ら、丈くんに連絡した
丈「入るで〜?てか普通に呼べば、、って、○○??どしたん?」
「はぁっ、はぁっ、おにぃちゃっ、」
『ちょっとキンプリか、ジャンプさんのマネージャーさんに連絡して、状況教えてもらってください』
丈「え、何があったん?」
『山田くんと廉くんが事故にあったぽくて、』
丈「え、まじ、、?分かったわ、」
丈「○○、無事の知らせ聞かせたるから、それまで恭平と頑張ってや、」
「んっ、はっ、はぁ、」
『○○ならいけるで。ゆっくり深呼吸やで』
丈「○○どんな?」
「もう平気。ごめんね、」
丈「良かった、」
『そっちは、、』
丈「…」
「ねぇ、?お兄ちゃん、??大丈夫なんだよね、2人とも無事なんだよね、」
『○○落ち着いて、また苦しくなってまう』
「お兄ちゃんっ、!」
丈「搬送された病院教えてもらったんやけど。行く?」
「行くっ、」
丈「分かった。」
流「なぁ!!」
『あれ、皆んな。。』
謙「このニュース速報、嘘やんな、?」
『…ほんまなんよ』
大「大丈夫なん、?」
丈「これから病院行こうと思う」
駿「俺も行きたい、けど、夜やし迷惑よな、」
和「じゃあ、○○と恭平、みっちーで行ってきな。」
丈「じゃあ大吾運転頼むわ。行きたいやろ?」
大「了解。行ってくるわ」
流「教えてな、?」
大「分かった。」
『○○行こ』
「うん、」
🏥
大「ここよな?」
ガラガラ
山マネ「あっ、お疲れ様です、」
「お疲れ様です、、にぃは、、」
山マネ「命に別状は無いらしいんですけど、頭を強く打ってて、」
駿「山田くん、、」
廉「ん、」
大「廉、!分かる!?」
廉「あれ、、ここ、?」
山マネ「先生呼んできます!!」
『病院です!!俺らと電話してて、、』
廉「あぁ、、!!山田くんは!?」
大「まだ目覚まさへんのやって。」
廉「そうなんや、、」
駿「○○。廉くん目覚めたで」
「れん、、?」
廉「ごめんな、○○、」
「れんっ、!泣」
廉「こっちおいで」
ギュッ
廉「ごめんな、心配かけたやろ」
「廉っ、怖かったっ、泣」
廉「ごめんごめん」
廉「山田くんもきっとすぐ目覚めるわ」
「うんっ、泣」
駿「そうよ。あの山田くんなんやから!」
先生「目が覚めたんですね、良かったです」
先生「永瀬さんも頭を打ってますから、しばらくは安静にしてて下さいね」
廉「分かりました」
先生「すみません、もう面会時間が、、」
大「そうですよね、すみません」
駿「また来ますね」
『○○、帰ろ?』
「やだ。廉と一緒に居る」
廉「嬉しいけど、帰らな。な?」
「…うん、」
廉「泣きやめってw」
○○の頬に伝う涙を廉くんが指で拭って。
絵になるわ。うん、カップルに見えてくる。
駿「○○〜あんま困らしたらアカンよ〜w」
廉「そうよ〜?ほら、恭平にしな?w」
「帰る、」
『ええ子やな。帰ろっか。』
帰りの車では、みっちーが○○を思ってか、必死に面白い話を話してくれてたんやけど、多分○○の頭ん中、山田くんのことでいっぱいだったから、聞こえてなかったっぽい。
みっちー、、どんまい、
🏠
流「大ちゃん!」
謙「2人は、、!?」
大「廉は目覚めた。」
丈「山田くんは、?」
「っっ、、泣」
和「え、嘘やろ?」
駿「まだ目覚めんだけ。信じて待とう?」
「うんっ、」
『○○1人で寝れる?』
「寝れる」
ずっと涙目だし、1人で泣きたいんだろうなって思って、1人にした。
けど、この判断は後に後悔することになる。
○○Side
寝ようと思うけど、目をつぶったら、浮かぶのは、にぃの姿。あのまま目が覚めなかったら、後遺症が残ったら、そんな悪い考えが頭の中をグルグルしてて。でも、そんな事を考えてても眠気は襲って来て、私はいつの間にか寝ていた。
先生「残念ですが。」
「えっ?嘘ですよね、にぃ、目覚めるって、命に別状は無いって、」
先生「申し訳ありません」
「ねぇ、にぃ、!!目開けてよっ!!!
にぃ!!やだっ!!置いてかないでよ、!」
「はっ、、!」
「ゆめっ、?」
ヤバい、そう思ってももう遅くて。
「はっ、はぁっ、」
過呼吸を起こしかけてる。何とか自分で落ち着かせようとするけど、出来なくて苦しくなるばかり。
「おにぃちゃんっ、、きょ、へっ、、助け、てっ、、」
震える足で隣の恭平の部屋に。
コン コン
「きょっへぇっ、」
『ん、、』
「はぁっ、はぁっ、起き、て、、」
『○○、?どしたん、』
「起こしてっ、ごめんなさっ、」
ここで恭平の意識がはっきりしてきたみたいで、急いで体を起こしてくれた。
『○○!?どした?』
「夢っ、はっ、はぁっ」
『ん、分かった。分かったから、落ち着こ。』
「にぃがっ、はぁっ、にぃっ、、」
必死にさっきの夢のことを伝えようとするけど、中々言葉が出てきてくれない。そればかりか、夢だとわかっていても、さっきの光景を思い出して呼吸が苦しくなる。
『ん、大丈夫やから、深呼吸。な?』
「きょ、っ、」
『大丈夫。ここ居るよ。』
「皆んなっ、居なくなっちゃ、嫌よっ、」
『大丈夫大丈夫。皆んなおるよ。』
『とりあえずベッド来な、』
ドサッ
『○○!!!!』
「ごめっ、はぁっ、」
『大丈夫大丈夫!とりあえずベッド来な』
『ん。おいで』
「うぅ、泣」
コンコン
大「恭平!大丈夫!?」
『ちょっと○○が過呼吸起こしちゃって!』
「大ちゃっ、」
『大吾くん入ってこれます?』
大「お邪魔します〜、、○○、大丈夫やで」
「大ちゃ、ギュってしてっ、」
ギューッ
大「大丈夫大丈夫、ここおるからな」
『あ、寝た』
大「呼吸も落ち着いてるな。良かった」
大「何があったんやろ」
『夢って言ってたんで、山田くんの夢見たんですかね、』
大「なるほどな、、早く目覚めたらええんやけど、、」
大「なぁ、俺の服の裾握ってるんやけど。可愛すぎん?」
『、、、』
ギューッ
大「あははっ、そんな睨まんといてやw めっちゃ嫉妬してるやんw」
『当たり前やないですか』
大「じゃあ退散するわな。おやすみ。」
『おやすみなさい』
「んー、」
『○○、寝っ転がって寝よ?』
「ん、」
ギュッ
『おやすみ』
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