テラーノベル
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30
李音が帰った後。
静かな病室の中で、僕は黙ってドアを見つめていた。
あの凛と咲いた桜の下で、李音が何を思い出したのかは分からない。
でも、桜と…“李音”という名前が関係しているような気がする。
「…李音って、漢字で書くと…季節の“季”に、“音”…うーん?」
関係性など、僕にはあまりよく分からない。
「季節の季…か…ええなぁ…、僕は…ぁ、“雪”か。」
そんな妄想を長い時間考えていると、ドアをノックする音が聞こえ、ベッドからぴょんと飛んでドアを開けた。
「…せんせ、何し来たん?」
興味本位で自分から聞いてみた。
「…実はな、君の病気を一時的に治す薬が発明されたんだよ!」
「…え、それめっちゃ朗報なんやない?」
「…でも、“一時的に”だからな?君を蝕んでいるのに変わりはないからな?」
「しかも、実験中だから、どうなるかはわからないがな」
………………………。
「せやね、…やけど、外を歩けるようなるん?」
「…長い距離でなければ…多分大丈夫」
そんな曖昧な説明で、1ヶ月分の薬を貰い、先生は颯爽と帰って行った。
…そんなに効くんかな。この薬。
…効き目は…6時間…
1日一粒…
「試しに…飲むかぁ。」
味は苦くも甘くもない味。なんて言えば良いんだろう。
「…これがもし効くんやら、色んな場所に行き放題やなぁ…むふふ…」
そんな変な妄想から覚め、手探りで引き出しからメモ帳を取り、休憩室に急ぐ。
普通に忘れかけていた。
「今日は桜を見たなぁ、…綺麗やった、なぁ…」
……。
…今日はやけに思考が止まる。
…。
「あ゛ぁっ…今日の僕ん思考、おかしいなぁ…さっさと書かんと…」
次の日の朝。
学校に行くに気力が湧かなかったから、朝から病院へ向かった。
確か、朝は9時とかから面会だったよな。
重い足取りで、ふらふらしながら病院に向かった。
…自動ドアの大切さが謎に分かったような気がした。自動ドアが無いと、俺はそのままドアに衝突して、倒れていたと思う。
受付で、“面会させて欲しい”と言うと、何故か断られた。
…何故だろう。
そこで、俺は理由を尋ねた。
…「親族で無いと伝えられない。」と冷静に断られた。
……何かあったのだろうか。
あまり聞くのも宜しくないと思い、少し気になりつつも、帰る事にした。
…はい!今回の私の作品を読んでくださり、ありがとうございます!
…えー…私事情で投稿が遅れております…
期限に間に合うかわかりません…
1日に2個投稿するかも知れないです…
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次回、またお会いしましょう!
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