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李音(おんりー)side
次の日。
土曜だったから、颯爽と病院に行き、「零風と面会させて欲しい」と受付に言った。
今回は許可が降りたが、零風は体調が優れないらしく、「無理させない範囲で」と言われた。
病室に行くと、ケロッとした顔の零風が、ベッドの上でゲームをしていた。
「…零風…?」
「…!おん…じゃなくて李音!きてくれたんやぁ!」
あまりの元気さに、思わず困惑してしまう。
「…体調悪いって聞いたんだけど…?」
すると、零風は急に顔色を変え、俺に続いて言う。
「…昨日な、僕、発作起こしたんや、せっかくあと2週間で退院できそうやったのにな…親から離れられたとおもたらこれやで…僕、運無さすぎやろw」
零風は笑って誤魔化していたが、本当は辛いはずだ。
例えば、俺があの立場に居たとしよう。
親から離れられて、初めて退院できそうだったのに、そこで発作を起こす。
俺だったらの話。
…絶望する。
…俺が泣いてはいけない立場。
なのに。
いつのまにか、目から涙が溢れていた。
「おん…やなくて李音、
…なんで、僕の為にそこまで泣くん…?」
「だって、っ…だって…
もうここから出られそうだったのに…期間が伸びて悔しくないの…?」
涙ぐみながらそういうと、零風はニコッと笑ってこう言った。
「ええな?同級生の僕が言うのもあれやけど…
李音は人の気持ちを読むのが得意なんやなぁ…
…李音って、学校で人気やろ?そんな心があったら…」
感情的になり、挟んでしまう。
「俺が学校で人気な訳ないッ……俺だって…」
「…ごめん、今日は帰る。…また、夏になったら来る」
「おんりー!?」
“李音”って、誰なんだろう。
家に帰ると、母の姿が久しぶりに見えた。
…何故か、とてつもない安心感があった。
「…母さん…?仕事は?なんで…」
「李音、お帰り。休憩時間に抜けれたのよ、李音は毎日大変でしょう?」
「母さん…」
…その昼は、母のオムライスで、何処か懐かしい味がした。
「じゃあね、李音。今日も遅くなるから。気をつけるのよ。」
…俺の幸せの時間は無くなった。
……
「学校で人気やろ?そんな心があったら…」
さっきの零風の言葉が脳裏を過ぎる。
「人気者には俺はなれねぇんだよッ…」
…学校…桜…“李音”…
「あ゛あ゛あ゛っ…!?」
その3つを考える度、過呼吸になってしまう。
あの時の記憶が、脳裏から離れなくなっていた。
「なんでなんだよッ…今の記憶だけで良いのに…ッ」
「…神様じゃなくても良い…誰でも良い…」
今回も読んでくださりありがとうございます!
投稿が遅くなった裏事情言いますね?
しばらく前に、この話出来てたんですよw?
なんですけど!こゆがアホすぎて!
更新してしまって物語が全て消える⇒書く⇒消える
の繰り返しだったんですw
皆さん、こまめに保存しないとこゆみたいになりますよ?
いいねとコメント、フォローしてくださると励みになります!
〜ノベコン期限まであと11日〜
コメント
4件
こゆちゃんって呼ぼうかな、?(まだ悩み中…) 物語……めちゃくちゃ良き!!👍🏻💖´- こゆちゃん物語書くの上手いね~!!✨