「私なんかと付き合ったのをさぞ後悔しているでしょうね・・・私の体はもう治らないんだわ・・・辛いけど柚彦君が別れたいなら・・・私・・受け入れるわ・・・でもお友達になってくれたら・・時々おしゃべりしたり一緒にごはん食べたり・・・
でも最後にもう一度チャンスをくれないかしら・・きっと今度は私我慢して突き飛ばしたりしないから、あなたの好きなようにしてくれると・・・・私もう――嫌だと言わない 」
私は覚悟を決めて言った、彼は驚いたように目を丸くした
「何を言ってるんだ!君に我慢をさせてまで自分の思い通りにしたいなんて,僕がいつそんなこと言ったんだい?僕は君と愛し合いたいんだ、君にも僕と同じように僕を欲しいと思って欲しいんだ」
私はかぶりを振った
「それが出来ないから辛いのよ、柚彦君――ごめんなさい・・・本当にごめんなさい、私だってあなたと愛し合いたい、心から喜びを感じたいでも・・・でもどうしても体がこわばってできないの、自分ではどうしようもないのよ・・・」
彼は私を胸に引き寄せた、私は彼にすがって泣いた
「うん・・・鈴ちゃんの気持ちよくわかるよ、でもちょっと考えてみて、例えば僕が君にキスをしたり、こうして髪を撫でたり触ったりした時・・・時々君が感じているんじゃないかと思う時があるんだけど」
チュッチュッと彼がおでこに頬にキスをしてくれた、私は嬉しくて一気に心が温かくなった
「ええ・・・それはそうなの・・・あなたともっと舌を絡めたい・・・もっと触ってほしいと思ったことが何回か・・・・あったわ・・・き・・・気持ちよかった・・・ 」
私は恥ずかしくて頬を染めたが、ここは素直になって、彼に自分の気持ちを分かってもらいたかった
「でもある一定の時間が経つと、なぜか引き潮のように引いて・・・怖くなってしまうのよ 」
シュンとして言う