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また彼が頬におでこにキスしてくれた
「言っただろう?僕は分析が得意なんだ、今日ずっとそのことを考えていたんだ、君は少なからず僕に欲望を感じてくれているのに、ある所まで行くと体が拒絶する・・・その理由は心の奥底では、僕を信頼していないからだと思うんだ」
私は必死で言い訳をした
「いいえ!いいえ!信頼しているわ!あなたを尊敬してるし、私心からあなたが好きだもの!こんなに素敵な男の子なんていないし―」
「す~ずーちゃん!それはね、君の頭がそう言ってるだけで、君の体は痛めつけられた時の事をまだ覚えているんだよ、いくら君が僕を信頼していると思い込もうとしても、体はいつ僕が狂犬みたいに飛びかかって、苦痛を与えないかと恐れているんだ 」
私は混乱して恐る恐る尋ねた
「何が言いたいのか・・・分からないわ・・・あなたはもう私と別れたいのではなくて?」
ついにこれでおしまいではないのだろうか、こんな生活は上手く行くわけがないので、別れたいと言われるに違いない
でも言われて当然なのだ、自分は不感症の欠陥品なんだから
にもかかわらず彼を失うのは耐えられなかった
「別れるなんて!」
彼が憤慨して言った
「どうしてそんな風に考えるのか分からないよ、誰が別れるものか! 」
「でも・・・・私はするべきことが出来なくて・・・感じるべきことが・・・出来なくて・・」
ツツ―・・・と頬に一筋涙がこぼれる
「おバカな鈴ちゃん!べきなどなんだのと心配するのはやめなさい!肝心なのはそんなことじゃないんだよ、僕が苦痛を与えないと君が心から信頼することが大事なんだ、僕の言葉が本当だったと、君がしっかり身をもって体験すれば、快感に身を任せ、心身を解放できると思うんだ、どう?もしそんな方法があったら試してみたいと思わない?」
「そりゃぁ・・・そうなったら素敵だけど・・・ 」
にわかには考えられないと思っていたが、私は頷いてみせた