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――昼。
花屋。
愛空は店の奥。
外に人影。
愛空「……?」(気づく)
高良。
愛空「……っ」(反射的に目を逸らす)
(なんでいるの)
心臓が一気にうるさくなる。
樹里「……来たね」(小さく)
愛空「……」
逃げたい。
でも足が動かない。
――扉が開く。
高良「……失礼いたします」
いつも通りの声。
それが、刺さる。
愛空「……」(見ない)
高良「……愛空さん」
愛空「……」
高良「少し、お話を」
愛空「無理」(即答)
高良「……」
愛空「……ここでいいなら話すけど」
高良「……構いません」
――空気が張り詰める。
高良「……体調は」
愛空「普通」
高良「……そうですか」
愛空「それだけ?」
高良「……いえ」
一瞬の間。
高良「……戻ってきていただけませんか」
愛空「……無理」
即答。
迷いなく。
高良「……理由をお聞きしても」
愛空「分かってるでしょ」
高良「……」
愛空「高良いると無理なの」
高良「……」
愛空「それだけ」
――静かに、でもはっきり。
高良「……申し訳ありません」
愛空「謝らなくていいって」
愛空「もういいから」
――距離は、完全にズレたまま。