テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
――昼。
花屋。
愛空は店の奥。
外に人影。
愛空「……?」(気づく)
高良。
愛空「……っ」(反射的に目を逸らす)
(なんでいるの)
心臓が一気にうるさくなる。
樹里「……来たね」(小さく)
愛空「……」
逃げたい。
でも足が動かない。
――扉が開く。
高良「……失礼いたします」
いつも通りの声。
それが、刺さる。
愛空「……」(見ない)
高良「……愛空さん」
愛空「……」
高良「少し、お話を」
愛空「無理」(即答)
高良「……」
愛空「……ここでいいなら話すけど」
高良「……構いません」
――空気が張り詰める。
高良「……体調は」
愛空「普通」
高良「……そうですか」
愛空「それだけ?」
高良「……いえ」
一瞬の間。
高良「……戻ってきていただけませんか」
愛空「……無理」
即答。
迷いなく。
高良「……理由をお聞きしても」
愛空「分かってるでしょ」
高良「……」
愛空「高良いると無理なの」
高良「……」
愛空「それだけ」
――静かに、でもはっきり。
高良「……申し訳ありません」
愛空「謝らなくていいって」
愛空「もういいから」
――距離は、完全にズレたまま。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!