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棗
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【正しいのはだぁれ?】
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rbru /18無/現パロ/医療パロ
所謂曲パロだけど私があんまり曲パロ好きじゃないので曲を知らなくても必ず読めるようにしています。
曲を聞いた上で読んでもらえたらさらに楽しめるぐらいの勢いでおねしゃす。
元ネタは奏音69さんの【ネクロの花嫁】
硫酸バリウム的おすすめはきい様の歌みたが好きです😘
まぁ、かなり曲とは内容違うかも、?
医者rb×不治の病のru
追記
とりあえずで書き始めてとりあえずで書き終えた為ほぼ没気味の為よくわからない話になってしまいました、、、すいません、、😭
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ru「」
rb『』
その他{}
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rb side
個室の病室を開ける。
ガラガラ、と鳴らすとベットで本を読んでいた彼がこちらに気づいたようで本を閉じる。
「 来るのおせーよ。 」
『 仕事が立て込んでたんですー! 』
小柳ロウとは高校生の時に出会い流れるように何事もなく付き合って両親の承諾の上所謂パートナーとなった。
びっくりするぐらい何も起きずスムーズに行っていた。
しかし星導も医者免許を取得して新米外科医として馴染んできた頃一つの悲報が彼らを地獄へ落とした。
『 体調はどう? 』
「 悪くはねぇな、 」
『 よくもないってことね。 』
彼は不治の病にかかってしまったのだ。
徐々に体が動かなくなっていき最終的には臓器も動くのをやめてしまう。
そんな聞いてるだけで苦しくなるような病気。
内側からゆっくり、ゆっくり、時間をかけて彼を蝕むソレは現代医療の全てを使ったとして完治はできない。
致死率100%、その数字は俺らを地獄に落とすにはあまりにも十分だった。
絶対に治すから。
その一言を星導は愛しの彼に伝え続けた。
ありとあらゆる医学を勉強したおかげで外科だけに限らず他の科までも知り尽くした。
最近は薬学に手を出してみたり、アロマや音楽などの間接的な治療法になりそうなものについて学んでみたり、、
とにかくできそうなことは片っ端からやってみているが未だ進展はない。
『 ごめんね、なにも、、できなくて、 』
「 何でお前が謝るんだよ、?笑 」
幸い彼の見た目を変えるような薬の副作用や病気の症状は無さそうな為いつもの端正な顔が、少しだけ細くなった彼の体がとても綺麗だ。
窓から差し込む夕日の淡い光が彼を照らす。
『 なにか、、食べたいものある?さっきライとカゲツが林檎持ってきてくれてたよね? 』
「 あー、林檎食おうかな。てか何でライ達のこと知ってんだよ。 」
『 俺、一応この病院のエース外科医なんですけど笑。りんご剥きますね。 』
「 頼むわ。俺は、、本でも読んどこーかな。 」
彼が本を開き始めたのを確認してから椅子から立ち上がる。
読書の趣味はなかった彼。
長い長い入院生活の退屈を減らす為の新しい趣味に抜擢されたようだ。
棚から果物ナイフと小さなまな板を取り出してちょくちょくお見舞いに来てくれる友人2人からのりんごの皮を剥く。
うさぎの形に切ろうかな、皮は食べるかな、なんて考えながら切っていると後ろからガタン、と音がして思わず振り返る。
「 あっ、すまん。落とした。 」
どうやら彼が読んでいた本が落ちてしまったみたいだ。
『 大丈夫? 』
ナイフをおいて彼の落とした本を拾う。
「 ん。さんきゅー。なんか最近手に力が入りにくくて。 」
彼の病状が悪化している証拠だ。
そのうちきっと口も動かなくなって喋れなくなるだろうしいつかは体の機能も動かなくなる。
絶対に絶対に治さないと。
このまま彼を失うなんて絶対嫌だ。
『 っ、、、電子書籍でも、、用意、、しようか? 』
「 いや、紙で読めるうちはこっちの方が本読んでる感じするしこっちでいーわ。 」
また本を開き始めたので俺もりんご剥きを再開する。
彼の死が刻一刻と迫っているのを感じる。
もっと勉強しないと、、
もっと彼を救える可能性を考えないと、、
林檎をうさぎの形に剥き終えたので器に盛り付けて爪楊枝2本を用意する。
きっとそのうち彼は何も持てなくなるし口も開けられなくなる。
固形物を食べるのも叶わなくなってしまう、、
あぁ、だめだ。嫌なことしか考えられない。
とりあえず、と思い机にりんごを置いてからに食べるように促す。
「 ん、さんきゅー。いつも助かるわ。 」
『 いいよ別に。俺には、、それしかできないし。 』
本を読みながらりんごを食べようとする小柳くんを横目に流す。
彼のために今自分ができることを精一杯、と思っていたが何もできていない。
彼のためになっていない。
精一杯じゃ意味がない。
自分ではできないようなこともできるようにならなければいけない。
そう強く思わされる。
仕事用のカバンから最近読み漁っていた薬学の本を取り出して読み始めようとした。
そうすると急に頬をぐっ、と掴まれた。
驚くと同時に彼のいつもの綺麗な顔と目が合う。
「 ふっ、間抜けな顔。 」
微笑と共に逆光も相まって本当に素敵だ。
ああ、好きだ、この人が。
「 さっきみたいな険しい表情よりかは幾分こっちの方が気楽でいいわ。 」
『 こや、、なぎくん、、 』
「 お前看護師さん達になんて言われてんのかわかってんの? 」
『 さ、、、さぁ、、、? 』
「 {いい人なのはわかるけど治らない恋人にあんなに執着して、、}って少し引かれてんぞ。 」
ははっ、と笑う彼の表情。
この表情も、、、好きだなぁ、、
「 はぁ、、おまえ、、ちょっとこっち寄れ。 」
深いため息の後近寄れと言われたので彼のいるベットに身を乗り出すと肩を思い切り掴まれて首に顔を寄せられた。
何かと思えばピリッとしたほんの少しの痛みと柔らかい感触。
『 こやなぎさぁん!?!? 』
「 、、、、 」
一心不乱に俺の首に痛みの跡を量産していく彼が本当に可愛くて思わず頭を撫でてしまう。
頭に手を置いた瞬間ビクッとした後上目遣いで俺を睨み上げる。
威嚇のつもりなのかもしれないが可愛すぎてそれどころではない。
『 もー、どーしたの? 』
「 だって、、俺の星導なのに、、 」
「 みんな俺が居なくなった後お前のこと狙おうとしてるんだよ。 」
「 看護師さん達も陰で言ってるつもりかもだけど俺には丸聞こえで、、 」
そういうと俺の胸板に顔を沈める。
頭をよしよし、と撫でてやれば少し耳を赤らめる。
『 俺は一生小柳くんだけだけどなー? 』
「 でも、、俺が居なくなったら、、お前1人になっちゃうじゃん、 」
それは嫌、と言って頭をぐりぐりしてくる。
『 別に小柳くんが居なくなっても俺は1人になるつもりないけど、 』
バッ、と顔を上げて驚いたような表情をする小柳くん。
「 おまえ、、浮気してんの、、!? 」
『 違う違う!そういう意味じゃなくて、 』
『 小柳くんが居なくなっても小柳くんの魂とずっと一緒だから別にいいかなってこと。 』
わかった?と聞くとんー、、とあまり理解してなさそうな顔を見せる。
『 まぁ、いつかわかってくれたらいいよ。 』
今はとにかく健康になることを彼には考えてほしい。
無理やり彼を横にして布団をかける。
『 食器洗っとくからもう寝な。 』
「 せっかく星導来たから大丈夫。まだ眠くねーし。 」
『 せっかくって、、毎日夕方来てあげてるでしょ。それに今日は検査とかあったんでしょ?もう体は疲れてると思うから寝なさい。 』
お母さんかよ、、と愚痴を叩かせつつもウトウトしていたようですぐ眠りについてしまったようだ。
食器を洗ったら一度家に帰ろう。
お風呂に入って、彼に頼まれていた本を持ってきてあげて、、また病院で寝よう。
家で寝たのはもういつが最後がわからない。
基本的に小柳くんに何かあったからでは遅いので病室で寝泊まりしている。
まぁ本来こんなに寝泊まりしていたら通報案件だがこれまでの手術の実績と何より信頼をこの病院内で得ている為見逃されている。
食器を洗う。
医学ではもう彼は救えないのだろうか?
そんなはずない。
医学は無限大だ。
きっと誰も見つけていないだけで救済方法があるはず。
それを見つければ俺らの勝ち。
見つけられずに時間が来たら俺らの負け。
わかりやすいほどの泥試合。
でもこれでいいんだ。
これでしか彼を救えない。
彼を救えるのは、、、俺だけだ。
本を落としたあの日から彼の状態は悪化するばかりだ。
最近では退勤後以外にも仕事の合間を縫いながら彼の病室を訪れている。
今は昼休憩なので小柳くんが起きていたら一緒にご飯でも食べようか、と思いお弁当を彼の病室に持ち込む。
『 小柳くんー、、、? 』
{ あっ、タコやん!! }
{ 本当だ!星導! }
病室に入ると賑やかな声が聞こえた。
今日は高校時代の俺と小柳くんの共通友人であった叢雲カゲツと伊波ライがお見舞いに来ていたようだ。
この2人は就職先もこの周辺だということもあり頻繁にお見舞いに来てくれる。
今日も素敵な花を持ってきてくれたようで花瓶には色鮮やかな花が飾られている。
『 カゲツ、それにライも、!今日もわざわざ、、 』
{ ええよ別に。俺もライも暇なだけやで。 }
{ そーそー。暇なだけ。まぁ来たはいいんだけどこやは寝てて。 }
{ 僕ら、花だけ差し替えて帰ろうかなって思ってたねん。 }
『 本当にありがとう。きっと小柳くんも喜ぶよ。 』
その後他愛のない雑談を軽くしてから2人は病室を去っていった。
『 ふぅ、、 』
2人もいつも忙しいのにありがたい。
小柳くんもいつも2人が来た時は嬉しそうにしているし。
俺だって小柳くんに何かあった時にその場に誰かいると思うと気楽に仕事ができる。
『 こやなぎくーん、? 』
念の為呼びかけてみたが規則正しい寝息が聞こえるだけであった。
俺は諦めて病室を後にした。
ドアをそっと閉めて後ろを向いた時とある人とすれ違った。
「 { あっ、、、 } 」
ほぼ同時に声が出た。
{ よっ!るべ!!久々に見たわ〜!元気にしとった? }
彼は緋八マナ。
この大病院の同期で精神科医。
『 マナこそ相変わらず元気そうで。 』
{ ライ達に聞いたわぁ、、ロウヤバそうなんやろ、、?俺もなんもできへんでほんまロウに申し訳ないわ、、 }
『 きっと心配してくれるだけでも彼は嬉しいと思いますよ。 』
『 そういえばマナは最近何してるんですか? 』
{ あぁー、俺?俺はな〜特殊性愛について調べてんねん。 }
『 特殊、、性愛、? 』
そーそー、とマナは言う。
{ 同性カップルとか動物とか人以外に愛を抱いてしまう人が精神的病に関連するのかを調べてみてんねん。 }
『 へぇー、それは病院に命じられて? 』
{ そやね。お陰様で特殊性愛の人が俺のとこよー訪れるわ。 }
{ まぁでもこんなことでも誰かの役に立ってるって思ったらがんばれんねん! }
{ てことでるべもなんかあったら俺をドーンと頼りぃよ! }
できる限りのことはなんでもするで!と言って笑顔で去っていくマナ。
今日も賑やかな一日だ。
そう実感して、噛み締めて、肌で味わって、満足して俺の勤める病棟へと足を進めていった。
更に数ヶ月後
小柳くんはついに体を起き上がらせることができなくなってずっと横になっている
最近ではあまり口も大きく開かなくなったし腕もかろうじで上下に動かせるだけだ。
タイムリミットは刻一刻と近づいている。
『 小柳くん?起きてますか? 』
「 ん、、 」
また病室に訪れる。
ここ最近は殆ど寝ているため話せてなくて悲しかったので返事が返ってきて思わず勢いよく駆け寄ってしまった。
『 っ、、、!!小柳くん!!! 』
「 なんだよ、、 」
やれやれとした表情で、でも前より弱々しく見えるその顔で、俺を見つめる。
『 俺っ、、、薬と新しい手術法を編み出したんです!! 』
その瞬間小柳くんの目はパッ、と大きく見開いた。
『 正確に言うと後もう少しで完成なんですけど、、、 』
「 やる、、やん、、 」
突然頭に何か落ちてきたかと思えば苦しそうな表情をしながらも腕を頑張って上げて俺の頭を撫でる小柳くん。
『 そんなことしなくていいですから、、お願いだから安静にしててください。 』
腕を掴んで無理やりベットに降ろす。
「 でもこれでやっと、、 」
『 この手術方法なら失敗の確率も限りなか低いですし、、きっと、、 』
段々声が震えてきてついに涙が出てくる。
彼の前ではカッコつけたかったのに、、
「 ほしるべ、 」
あぁ、ダメだ。
また彼に心配をかけてしまった。
『 っ、、ごめんなさい。ちょっと、、 』
「 今まで、、ありがとう、、 」
唐突な言葉に思わず顔を上げてしまった。
「 たっくさん、、ほしるべの時間奪っちゃったからさ、、 」
『 な、、なんですかそれ、、 』
まるで今から死ぬかと思う様な、そんな展開やめてくれ。
小柳くんはフッ、と笑って話を続ける。
「 おれから、お前にあげれるものは、、何にもないけど、、 」
そう言いかけると彼は俺の耳元に口を寄せて囁いた。
「 」
『 それはっ、、! 』
問い詰めようとしたが彼は耳元から徐々に離れていきそのまま横になって目を瞑ってしまった。
きっと彼の言ったことは無かったことになるだろう。
でもなぜか胸のざわめきが落ち着かない。
まるで大事な何かを拾ったけどよくみたらそれは俺のものでは無かった時の様な、
今まで守ってきたものは実はただの虚構だった時の様な、
そんなざわめきが胸に膨らむ。
彼はなにを感じて俺に告げたのだろうか。
いや、考えるのはやめだ。
後少しで彼が救えるのだからその後で詳しく今日のことを聞けば良い。
俺は病室を後にして新しい薬と手術方法の研究へと戻った。
俺の足跡だけが霊廟に響く。
結論から言うと小柳くんはこの世を去った。
彼の為にしてきた努力は不治の病を目の前にして泡となり消えてしまった。
いや、実際努力は実った。
俺は彼の病気に効く薬と新しい手術方法を生み出せた。
それを小柳くんの許可を得た上で主治医に薬の投薬と手術をするように願ったが、、
{ もう彼は死ぬんだ。そんな無価値なことしたところで何も変わらない。金と時間の無駄だ。実際に効くという確実性は?手術で失敗したり薬の副作用が出れば俺の責任になるんだぞ。 }
と言われてしまった。
主治医の先生は俺の上司。
どれだけ言っても意見を変えようとしないそいつは小柳くんを見捨てた。
そしてまもなく小柳くんは死んだ。
言い表わす言葉が見つからないほどの虚無感が俺を襲う。
全てが終わった。
もう頑張ることもない。
棺桶に抱きつく。
この中に彼がいる。
『 迎えにいくよ。 』
それは永遠の恋だった。
緋八マナ side
それは禁断の行為だった。
初めておかしいと思ったのはロウが死んだ後のるべの反応だった。
葬式の翌日もけろりとして働いていたので少し首を傾げたのをよく覚えている。
気になって一緒に俺の家で宅飲みしたが普通に雑談してお終いになってしまった。
あんなにロウにベッタリだった男が、?とも思ったが気持ちを切り替えただけだと彼を信じていた。
けど彼は違った。
気持ちを切り替えた訳でもなくロウのことを無かったことにした訳でもない。
彼の行為は国中の人々を怯えさせた。
{ なぁ、るべ。教えてくれんか? }
{ なんでロウをこんな姿にしたんや、 }
ロウの死体を棺桶から取り出し腐敗している部分を全て縫い直したと言う彼。
縫い直した後腐敗剤を打ったようで綺麗な姿に見えるがところどころの縫い目がもうロウはこの世を去ったことを証明している。
最初に気づいた時はライとカゲツが月命日に久々にロウの顔でも見るかと思って窓を開けてみた時だった。
窓を開ければ棺桶は空洞で眠っている人がいないと言うのだから一種のホラーかと思ったに違いない。
その後警察に通報する前に霊廟の近くに住んでいた俺に連絡が来たになった。
警察に通報するか話している時にもしかしてずっとロウと一緒にいたるべなら何か知っているかもしれないと思ってるべ家に行ってみた。
ドアからるべが出てきた時一瞬だけ見えたリビングの椅子。
そこにロウが座っていたのだ。
俺とカゲツはそれに気づいてライとるべが話している最中に無理矢理強行突破してリビングへと入り込んだ。
俺も含めてその場にいたるべ以外が鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
座っていたのはロウだ。
ロウだけど、、
それは紛れもない【怪物】だった。
【怪物】が暴かれてしまった時のるべの顔をたまに夢に見る。
なんとも言えない複雑な顔のはずなのになぜかとても笑顔としか言い表せられないあの顔。
もはや一種の寒気もした。
るべは元々心の奥底の扉は開かなかったもののそこに至るまでの扉を開けてくれていた気がした。
今となっては開けている様に見せかけて透明な扉が何重にも締め切られているような、なにも彼についてわからない、わかったような気がするだけだ。
『 マナは恋したことありますか? 』
{ え、? }
『 俺はずっと小柳くん一筋で彼のことが大好きでした。 』
まさかのカミングアウト。
まさかるべがロウのことを好きだったとは、、
『 俺と小柳くんは永遠なんです。 』
ん??
{ それって、、 }
『 えぇ、パートナーでしたよ? 』
それはおかしい。
{ ほな、、なんで、、、 }
{ なんでロウには彼女がおったんや、? }
そう、ロウには死ぬまで彼女さんがいた。
お葬式にもいらしていたので俺たちみんなで挨拶だってした。
『 何を言ってるんですか? 』
キョトン、とした顔で問われる。
聞きたいんはこっちなんやが、、
『 小柳くんはあの人が好きなわけない。俺と小柳くんは運命なんですよ。 』
るべがほぼ毎日ロウのところに通っていたのはただ同じ病院で勤めているからだと思っていたし、、
実際俺も毎日ではないが週四ぐらいで仕事から逃げる為でもあるがロウの病室を訪れていた。
せっかく俺が働いてる病院に入院してるのだから沢山会いに行ったほうがいいに決まっているだろ?
だから星導が付き合ってるなんて言い出すなんて、、
{ それは、、ほんとなん? }
『 えぇ、当たり前です。 』
それから星導はまた黙ってしまった。
今日俺がするべきことはただ一つ。
【精神科医】として星導を診ることだ。
彼はいま死体泥棒としてロウの家族代理のライたちに訴えられている。
国一の精神科医として名を馳せていた俺に今回の話が回ってきた。
完全に俺の勝手な勘だが、、、るべは何か幻覚を見てる気がする。
先ほど語ってくれたロウとの思い出も、、とてもじゃないがほんとだと信じられない。
いや、、信じられないだけなの、、だろうか、、?
全てにおいて事実という証拠が一つもない。
ただ一つ、わかることがあるというのなら。
少なくともこれはるべの誰よりも綺麗な純愛が辿り着いたどれよりも醜い恋なんだ。
あの日の口論を思い出す。
{ ふざけるなよ!!!! }
ライがるべの胸ぐらを掴み上げる。
ロウの死体がるべ家にあったと気づいた後いつものメンバーが集まった。
誰もが【怪物】となれ果ててしまったロウに絶句した。
{ ライ君落ち着いて、、}
テツに言われるべを離すがその顔にはくっきり眉間を寄せて心からの軽蔑の顔をするライ。
{ ねぇ、そもそも、、っ、、これって、、本当にロウきゅんなの、? }
『 ええ、確かに俺が棺桶から取り出した死体です。 』
皆が黙る。
誰もが信じたくなかったが、、ここまで言われて仕舞えばもう信じるしかないのだ。
{ 僕は、、許さん、、 }
沈黙を破ったのはカゲツの一言。
{ 僕ら全員友達やと思ったったんに、、っ、、なんで、、こんないなことするん、、 }
『 友達、、ですか、? 』
『 あー、確かに俺とあなたたちは友達でしたね。 』
『 でも小柳くんと俺は違うんです。 』
なにを、、なにを言っているんだ、、
『 これは永遠の恋なんですよ!! 』
『 彼の、、彼の願望なんですよ!! 』
そう叫んでから椅子に座らせていたロウの死体を起こしてタンゴのステップを踏み始めたるべ。
誰も彼を止める人などいなかった。
ライも、
カゲツも、
リトも、
ウェンも、
テツも、
俺も、
るべの恋を止める人はいなかった。
『 どうせ死にゆくと決めたみーんなが見捨てた小柳くんじゃないですか。 』
『 また逢いたいとただ願っただけ、それが罪なんですか? 』
誰かに言うわけでもない。
ただそれは、、なんというか、、
るべが、るべ自身に言い聞かせているような気がした。
事実と虚実が混沌と入り混じったこの件について俺はただただロウが報われる結末であれば良いと思っている。
例えそれが不確かなことでも。
ロウが本当にるべと愛し合っていたのかはわからない。わかるはずもない。
なら俺がするべき行動はたった一つだ。
るべを無罪にすることしかない。
愛し合っていたならるべの無罪は喜ばしいこと。
愛し合っていなかったのなら【怪物】が見つかった時点でやっとるべからロウは解放されたことになる。
俺は今無罪にすることができる。
この診断書にたった一つ書けば良い。
【ネクロフィリア】と。
これで恐らく心身病ということで無罪の確率が一気に高まるだろう。
なんせ今の俺は異常性愛が起こす精神的病について調べているという経歴がある。
なぁ、るべ。
【永遠の恋】ってお前はいうけどさ。
どこかでわかってたんやないんか?
ただの片思いだということに。
お前は頑なに【永遠の愛】と呼ばない。
俺の勝手な考え方やけど恋は実らないもので愛は通じ合ったもの。
だから【永遠の愛】っていう表現は【永遠に通じ合う】って意味やと俺は思うねん。
なら【永遠の恋】は?
その答えを知ってるのは今や星導ショウ、ただ1人である。
rb side
俺はマナの診断書を理由に釈放された。
小柳くんのことがバレる前までは彼の病気の薬と手術方法を発見した外科医として随分優しい扱いを受けていた。
だがしかし今はもう誰もが星導という名を出すことに抵抗を覚える。
俺の発見した薬と手術方法まで拒否られていないことを願う。
誰もが俺を見て怪訝な表情をするがもう関係ない。
時々右頬が痛む。
俺の右頬は2度叩かれたことがある。
1度目は釈放されて直後、小柳くんの彼女を名乗る女性が。
2度目はマナに会いに行った時、バカっ、と呟くように言われ、叩かれて、背を向けられた。
もうあの時のような友人関係は築けない。
でもそれでいい。
これは永遠の恋なんだ。
永遠を、見捨てた奴らの正義で裁こうなんておかしい話だろ?
俺も悪い。主治医の奴らも悪い。マナも悪い。小柳くんも悪い。
みーんな悪いんだ。
正しいのは誰もいない。
それが答えであり結果であり事実だ。
足を一歩進める。
みんな足が一歩下がる。
まるで俺から距離を取るかのように___
終。ーーー
没でごめんね🙇
コメント
3件
没じゃないですよ…最高です…😭😭愛重めで執着強めのhsrbさんが好きなので…好きすぎます…🫶
おわた…マジで息止まって読んでたわ。最初は病室でキスマつけ合う甘い空気だったのに、「ロウには彼女がいた」って一文で全部ひっくり返された時のゾワリがやばかった。永遠の“恋”って言い切ったのが逆に怖い。これは“愛”じゃなかったんだなって。没って言うけど、完成度めっちゃ高いよこの話…。