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私は引かれる覚悟で気持ちを親友にさらけ出した。
親友は、しばらく私の目の前で時々『うーん…』と唸りながら深く考え込んだ。そして私にこう言った。
『それ、恋だよ。』
え?
いやいや、嘘だよね?笑
『嘘じゃない。✘✘ちゃんは、彼奴に恋したんだよ。』
親友の♧♧は、曇りなき眼で私を見つめて言った。
同い年のはずなのに、親友が人生において少し先を行っている気がしてならなかった。
♧♧には元彼もいて、この感情の名前も扱い方も、全てを知っていた。
いや、自分でも分かっていたのかもしれない。
分かっていたのに、分かりたくなかったんだ。
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彼の第一印象は、顔の広く浅いチャラい人だった。
❑❑に行った時だって、彼は♧♧と秒で連絡先を交換したらしい。
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『ねぇ、私彼奴と初めて会ったのに連絡先交換しちゃったよ…』
へ〜、そうなんだ。
『でね?その人めちゃくちゃ連絡してくるからなんかキモくなってきた…笑』
笑笑
ならブロれば?
『いやぁ…そうしたいけど、絶対なんで ブロックしたの〜 とか聞かれると思うからさ〜』
そっか…。
…私もその人の連絡先欲しい。
『え…?本気で言ってる?私の話聞いてた?』
うん。
『大丈夫、?』
勿論。
『まあ✘✘ちゃんがいいなら良いけど…』
『なんか変な事言われたらすぐ教えてね!?』
それはお互い様でしょ笑
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最初は、♧♧を守りたい一心だった。
でも時が経つうちに 「もっと知りたい」という自分の中にある好奇心が強くなっていった。
けれど、1度会っただけで急に距離を詰めても引かれるだけだと思い、特に連絡をする訳でもなかった。