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ガラガラッ
「朱里〜、おはよう〜」
教室の扉を開けると、友達の琴原澪華(ことはら れいは)が声をかけてきた。
「おはよう〜、琴ちゃん。朝早いね〜」
澪華の容姿は、ぱっつん前髪に雪のような白い髪を一つに結んでいる。
「朱里ちゃん今日日直じゃん?だから手伝ってあげようかなーって」
オマケにめっちゃ優しい、いい子!こりゃ男子たちが惚れる訳だ。
え?なんでひよりじゃなくて朱里なんだって?偽名に決まってるでしょ〜
お嬢様が学校に居るなんて知られたらみんなに気を使わせてしまうもの、だから偽名で通ってるの
「ありがとう〜……あっ職員室にプリント取りに行かないと!」
「一緒に行こ〜か?朱里なにかとすぐ転ぶし、」
「慎重に行くから大丈夫!」
「本当に〜?」
「うん!!……行ってきま〜す!」
「行ってらっしゃ〜い。」
私は教室のドアを閉め職員室に向かった。
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……「良し!無事に到着出来たしプリントももらった〜何より転ばなかったし、」
心の中で自分を褒め、教室のドアを開けようとしたら、
「おかえり〜」
琴ちゃんが開けてくれた。有難い、ちょうどどうやって開けようか困ってたんだ。今日に限ってなんかプリント多かったから
「ただいま〜ありがとうね琴ちゃんドア開けてくれて」
「いえいえ、どういたしまして 」
そんなたわいもない会話をしていると、
「…ね〜今日転校生が来るらしいよ!」
「まじ!」
「女の子かな〜?」
「ね〜、」
「可愛い女の子来い!」
っと、何やら賑わっていた。
「……え、琴ちゃん今日転校生来るの?」
「うん、そーみたいだね。私もついさっき知ったよ……ほら、窓ぎわの席」
窓ぎわの席を見てみると、ヒーフーミー………本当だ!昨日までは5席だったのに6席になってる!
「……転校生がウチのクラスに来ることで皆喜んでるみたいだね」
「……だね、」
キーンコーンカーンコーン……
ガラガラッ
「はい皆おはよう、元気?」
『「転校生来るからめっちゃ元気です!!」』
「うんうん若いねー、……皆も気づいてると思うけど、……今日ウチのクラスに転校生がきます!」
クラスが歓声を上げる……動物園かな?
「はい皆、静まれ〜、……さてと、じゃ〜先に出席確認からな〜」
クラスにブーイングが起こる
「はいはい、ブーイングしないの、宿題多めに出すよ?」
ピタッとブーイングが止まる
「……よし、出席確認するぞー、藍川(あいかわ)、…薺(なずな)、…麻宮(まみや)、……」
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「よし全員居るな、…よし次は皆お待ちかねの転校生の紹介だな…」
そう言った瞬間、
ガラガラッ
1人の男子が扉を開けた。その瞬間、女子達が黄色い声を上げる
「えっ、やば、めっちゃかっこいい」
「めっちゃイケメン」
「身長高〜!」
「はいはい、女子達!黄色い声出さないの!」
騒がしく女子達にそう言い、先生が少し横にずれる。
転校生は教卓を前に行きクラスを少し見渡した。
「……では、紫凪さん。……お願いします。」
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