私は日本に戻り、また、いつも通りの生活に戻った。秀一とはよく連絡をとっている。
「「おかえり、セリ」」
「ただいまー」
今日はゼロとヒロがお帰り会を開いてくれた。
「変な男には捕まんなかったか?」
「ん?んー、うん」
「ほ、ほんとか…?」
「その反応はあっただろ!!」
「んー、変な男ではなかったよ?友達」
「ほんと?」
「ホントだよ」
「ならいい」
私達は大学を卒業した。私とゼロは首席卒業。警察学校は私が首席で合格した。
「くそっ、!」
「いえーい、私の勝ちー」
「凄いね!セリ!!ゼロも2位なんてすごいよ!」
「まあね」
「負けは負けだ」
入学挨拶はめんどくさいが私がすることになった。首席がやるらしい。知っていたら手を抜いたのに。
「首席挨拶。五条芹那」
「はい」
今日は教場の発表日。私はヒロとゼロと一緒にいた。
「どんな人がいるんだろうね」
『面倒ごとは避けたーい』
「そうだな」
教場が張り出される。
『「「え」」』
まさかの3人同じ教場だった。
『ここまで来るとすごいな』
「やった!ゼロ、セリ、一緒だよ!」
「ああ、そうだな。教室まで一緒に行くか」
『うえい』
「金髪に白髪にグラサン?」
「ここ警察学校だよな?」
「でも白髪の子めっちゃ可愛くない?」
「首席の子じゃね?」
「式の時も思ったけど、首席が不良かよ笑」
周りから視線が注がれる。
「なんだよあいつら」
「ヒロ、いつものことだ」
『そーそー。気にしなーい気にしなーい』
教室に着き教官が何かを話している。あー、昨日任務詰め過ぎたな、流石に眠い。
「───────、芹那!」
『…ゼロ?』
「寝てるのセリぐらいだよ」
どうやら肘をついて寝ていたらしい。
『ヒロー。眠くってー。で?何すんの?」
「班割されて今から班員同士で自己紹介だよ」
『え、聞いてなかったんだけど』
「セリは僕らと一緒だ」
『聞いててくれたの。ありがとー、流石ゼロー。てか、班まで一緒とか仲良しかよ』
「「仲良しだよ」」
『わはっ』
「ほら、移動するぞ」
『んー』
班員は私を含めて6人。
「伊達航だ。よろしく!」
「萩原研二だよー。よろしくねー!」
「松田陣平」
「陣平ちゃん、態度悪いよー?」
「うるせーよ!」
「降谷零だ。よろしく」
「諸伏景光。よろしくね」
『五条芹那…ゼロかヒロ、ガム持ってない?』
「持ってないけど、どうしたの?」
『眠くって』
「駄目に決まってるだろ」
『チッ、真面目め』
「普通だろ」
「3人、仲良いんだね?」
「まあ、幼馴染なんだ」
「へえ。じゃあ俺と陣平ちゃんだね」
「俺らはただの腐れ縁だ!」
『ふああ…時間になったら起こして』
「こら!セリ!!」
『ゼロ、うるさーい』
「五条、なんでサングラスかけてんだ?」
『ん?秘密』
「セリ、日光に弱いんだよ」
『ヒロー』
「別に隠すことじゃないだろ?」
『まあ』
日光に弱い…と言うことにしている。本当は六眼だから。
「五条ちゃん、目も髪も綺麗だね。サングラスちなみに外せたりしない?」
『いいけど』
サングラスを外す。
「「「…」」」
『何?』
「分かっちゃいたけど五条ちゃん、めっちゃ綺麗だね」
『ありがと』
「動じねえな」
「言われ慣れてらっしゃる?」
『そうでもないけど』
「セリ言われ慣れてるだろ」
「ゼロもだろ?」
「あだ名で呼び合ってるんだね!俺もセリちゃんと仲良くしたーい!」
「「セリを気安く呼ぶな」」
『w』
「モンペかよw」
「そう言う陣平ちゃんだって見惚れてだじゃん!」
「っるせ!萩!!」
こうして伊達、松田、萩原と出会った。ちなみに、班の長は教官からの指名で伊達になった。
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