もし、タイムスリップが出来るなら、るぅとくんはいつに戻りたいですか?
そんなリスナーの質問が僕を突き刺した。
戻れるなら、そうだな…
あの日、さとみくんと始まった関係を崩しに戻りたい。
夏の暑い日だった。外ではヒグラシが鳴く夕暮れ。さとみくんの家での出来事。
あの瞬間から、全てが始まり、全てを失った。
『う~ん、難しいな…笑』
『特にないかな笑 ごめんね』
ほら、また嘘ついた。
机の上に置いた鏡に映る、上手く笑えない顔。ハイライトの入ってない目。
どうすれば、よかったのかな。
今となっちゃ、離れないし、離されない。
共依存した僕とさとみくんは、一生このまま?
名前さえ、呼んでくれなくなった。
顔さえ合わせなくなった。
ただ、体だけの…関係。
家に居ても、外に出ても、俺の心はいつだって曇っている。
いつしか、濁った目で俺を見るあいつが怖くなった。
上手くお互い、笑えなくなった。
夜も眠れず、睡眠薬を飲むほどで、かなり俺は重症のようだ。
あの日、壊れた関係を元に戻すことは出来ない。
あのままでいたら、こんなに悩むことも、嫌になることもなかったのに。
どうして、こんな風になっちまったんだろうな…笑
全て、俺のせいなんだ。
でも、分かっているのに、離せない。
依存した俺とるぅとを、誰か引き離してくれ。
そんな願いは、都会の霞んだオレンジの空に儚く消えていった。
ただ、体だけの…関係か。
コメント
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初コメ失礼します! 桃黄のセフレ・・・ 恋人になってほし(( 続き待ってます!