テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
最終章:正義とは何か
ヴィヤーグラは朝を迎え、目を覚ました。
気づいたらアジアゾウの群れを見つけた。
ヴィヤーグラの心の声「デカ過ぎる生きモンだな…」と臨戦体制で牙を見せて咆哮を上げるが、アジアゾウたちが警戒体制に入り、威嚇するように「パオー!!」と。
ヴィヤーグラの心の声「ゾウのガキを襲っても太刀打ちされるだけだし、ここは立ち去るしかねぇな…」と退散した。
ヴィヤーグラは逆恨みなのか、バーラトライオンの縄張りに向かい、特に野生の厳しさを知らないお坊ちゃんライオンのラージャに対して復讐を決意した。
その時の姿はとてつもない緊張感が走り、動物特有の本能が理性を上回っている状態だった。
ヴィヤーグラは何時間もただひたすら走り続けていた。
それから6時間後が経過した。
ヴィヤーグラはラージャがいるネコのムラ社会に辿り着いた。
ヴィヤーグラは舌を出しながら、「ここか、ネコのムラ社会ってやつはよぉ…いかにもメスの獅子どもが取り仕切ってるようにみえる…」と咆哮しながら慎重に一歩ずつ歩き出した。
ガウリ率いるメスライオンたちは威嚇するように「ロアァァァァ!!!!」と咆哮を上げた。
ラージャ「ママ、このトラだよ、僕の後をずっとしつこく追って来たから…どうするの?」
ガウリ「ヴィクラン、このトラを追い払って!!」と
ラージャ「パパッ!!」
ムラ社会の用心棒のオスライオンであるヴィクランも「ロアァァァァ!!」と前足の爪と牙でヴィヤーグラに襲うのだった。
ナースティカ「油断はするな…このトラが一番狙ってくるのはお前だ、ラージャ」
ヴィヤーグラとヴィクランは激しい攻防を繰り返した。ヴィヤーグラはヴィクランのタテガミを噛むと、ヴィクランに前足で猫パンチを食らった。
ヴィヤーグラは傷を負い、左眉から血をポタポタと流した。
ヴィヤーグラ「おいぼれネコの癖に、ここまでやり合うとはな…テメェは百獣の王か?」
ヴィクラン「百獣の王?アハハハハハ!!お前はヒューミーの言葉に騙されているようだがそれは誤解だ…」
ナースティカ「現実的にライオンのオスは、縄張りを見守るパトローラー兼用心棒の役割がある。しかもバーラトライオンならではのやり方もあってな、子殺しを防ぐために、いろんなメスとの交尾を繰り返すからな。そうすれば誰が自分の子どもなのかわからなくなるから、オスにとってもメリットでもあるな」
若いメスライオンのプリヤンカ「アンタこそ、密林の王って呼ばれてるんじゃないの?!」
ヴィヤーグラ「俺が密林の王?笑わせてくれるわ。俺たちトラをそう言う風に見えるのか?
残念だったな…トラもな、人間で言う気まぐれな野良猫状態で生きなきゃなんねぇんだよ…他のバーラトヒョウ、ユキヒョウから獲物を横取りしなきゃいけねぇし、ゾウの群れなんかに1匹で立ち向かうことなんてできやしねぇ…しかもな、この白い見た目のせいでろくに狩りなんてほとんど成功できねぇ…俺だと気づかれねぇように….この獣臭ぇ匂いを消すために水に入らないと生きていけねぇ…」
ナースティカの心の声「白い見た目で生きづらいのは俺も同じだな…俺はこの勝負に勝ったら群れを出ていきたい…白い俺なんかがラージャや家族に迷惑をかけるわけにはいかないからな…」
ヴィクランの心の声「タテガミを狙ってくるとはな….それにしても痛い…急所を狙ってるようだな」
ヴィヤーグラ「お前らオスライオンのタテガミに噛み付いたけど痛そうだなぁ…なぜオスライオンにしかついてないのかわかったぜ…それはそこの白いライオンが言ってた**縄張りを見守るパトローラーと用心棒だとわかるように生えてる…しかもメスにモテるため…男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が多いから…特にお前のタテガミは黒い…だから繁殖能力が強いわけだ…」
ヴィクラン「でもそのせいでオスライオンは
狩りをほとんど行うことはできない…目立ち過ぎて待ち伏せしたとしても獲物が逃げてしまうからメスライオンに任せてる…あくまでもネコのムラ社会にいる時の場合の話だ…」
ヴィヤーグラ「でもでけぇゾウや牛を相手する時はどうする?メスに従って用心棒のつもりで狩りでもするのか?しかもオスの中には野良猫暮らしをして、一頭で草食動物を捕まえることもあるのか?」
ナースティカ「ああ…実質的に俺も野良猫みたいなものだからな…ただ俺は白いのもあるから、爬虫類や昆虫、小動物を捕まえることが多いのは間違いないから」
ヴィヤーグラも再び牙を丸出しになってヴィクランに襲い、激しい死闘を繰り返しした。
ヴィヤーグラ「退けぇぇぇ!!あのお坊ちゃんに用があるんだ!!」
ヴィクラン「息子に手出しはさせない!!」
と攻防を繰り返した。
ヴィヤーグラ「ライオンが勇敢っていうのは本当なんだな?!」
ヴィクラン「それも誤解だ…むしろお前の方が勇敢に見える…俺たちライオンはすでに怯えている…群れを作らなければ、社会が成り立たないし私も用心棒としての使命がある..!」
ヴィヤーグラ「そうかよ…初めて相手に認められた気がするぜ…でも用があるのはお前みてぇなおいぼれジジイじゃねぇ、そこのお坊ちゃんだっ!!」とオスライオンよりも一回り大きく圧倒的な力でヴィクランに猫パンチを繰り返し、弱点である首に噛み付いた。
コメント
9件
ああ、読み終えたよ。第5話、面白かったな。タイガーとライオンのそれぞれが「自分たちの正義」を語り合う構造がすごく好きだ。特にヴィヤーグラが「白い見た目のせいで狩りがうまくいかない」と零すところ、あれでこのキャラの置かれた立場がぐっと深まった。動物だけど人間社会にも通じる何かを感じるんだよね。ラージャとの因縁、どう着地するのか気になるな。