「えっと…」
なんでバレたんだ!?絶対わかんないと思ってたのに!?
「な、何言って…」
3号「とぼけても無駄ですよ。パイセン。」
最悪だ…3号とは友好関係を築いたままでいたかったのに…
「…….」
3号「…パイセン。」
「…..なんすか。俺の事軽蔑しますか。」
3号「…あの、」
3号「なんでもっと早く好きだってことに気づかなかったんですか!?」
「え?」
3号「私は!ずっとずっと、早くくっつかないかなーって思ってましたよ!」
「は?」
3号「パイセン初対面の時から、司令サンのことガン見してたじゃないですか!あの顔はもう惚れてましたよ!」
「んん!?」
ちょっと待ってくれ。
理解できない。
「えっと…軽蔑しないんすか?」
3号「何言ってるんですか!する訳ないでしょ!?」
「なんで!?男だし…しかも司令さんだし…」
3号「った〜!わかってないですね!…でもそういう所がパイセンらしくていい所だと思います。」
「どこすか…」
3号「まぁまぁ、とりあえず…。好きだって事わかったんで、遠慮なく恋のキューピットできますね!任しといてくださいよ!こちとら、累計8カップルくっつけてきたんで!」
「ええぇぇ!?」
3号「ふふん。凄いでしょ?…とりあえず。今日は焦らずにいつものように過ごしてください!」
ちょっと待ってちょっと待って。頭が…
「えっと…つまり、俺は無意識にずっと司令さんのこと好きだと思ってて、それを最初から見抜いていたってことっすか…?」
3号「その通りです!」
「マジか…」
3号「ふふっ、初々しくて可愛いですねぇ。まぁ、今日はもう私帰りますね!聞きたいこと聞けたんで!」
「えっ、もう帰るんすか?俺これからどうしたら…」
3号「まぁまぁ!さっきも言いましたけど、まずはいつも通りに過ごしてください!」
「えぇ!、いつも通りって。まだ2日目」
3号「んじゃ、かえりまーす!ばいばーい!」
行ってしまった…。
俺はポツンと、ベランダに残されていた。
ひとり寂しく、夜空を見上げている。
はぁ〜。
まさか3号が味方につくとは…..。
「冷てっ!」
思わずそう声を出してしまった。
ほっぺに冷たい感触がしたので、見てみると
司令さんがほっぺにアイスをぺちっと当ててきていた。
司令さん『っはは。びっくりしたか?』
「ちょーびっくりしたっす。」
司令さん『ドッキリ大成功だ。…3号はもう帰ったのか?』
「はい。少し前に帰りました。」
司令さん『そうか。ちなみに、どうしてベランダなんかに居るんだ?』
「あー、なんか、3号がベランダに来いって言って…」
あ、やばい。バレないようにしないと
「…その後、やっぱりなんでもないって言って帰りました。」
司令さん『…..そうか。』
「んぐっ!?」
いきなり司令さんに、アイスを突っ込まれた。
司令さん『アイスの礼は無いのか?』
「ひふぇいふぁっ!?(司令さん!?)」
司令さん『………』
「ふぁ、ふぁいふぁふぉうふぉふぁいふぁふ(あ、ありがとうございます)」
司令さん『…。』
そうして、アイス地獄から開放された。
「ッは〜。びっくりしたっすよ!2回目のドッキリですか?」
司令さん『…ドッキリ大成功。』
「も〜…」
そんなことを話しているときに、空に花火が上がった。
「あ、花火っす!」
司令さん『…….本当だ。』
「なんか、久しぶりに見た気がするっす。綺麗っすねぇ。」
司令さん『…そうだな。』
しばらく眺めていると、ハートの形をした花火が打ち上がった。
「あ、ハートっす!しかも真ん中に好きって書いてあるっすね。あ、…誰かが告白してんすかね!?ロマンチックだなぁ…」
俺もいつかは…なんて
司令さん『…もう寝る。』
「えっ?まだスターマイン来てないっすk」
司令さん『眠い。』
「あっちょっ!…..」
司令さんは、そのままベッドで眠ってしまった。
司令さんは、どこか怒っているような感じがした。
俺はひとり寂しくスターマインを眺めてみたが、
ちっとも綺麗だなんて思えなかった。
司令さん、いきなりどうしたんすか…?
俺…なにかしたんすか…?
コメント
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あー楽しみすぎます〜!