…なんであんな態度をとってしまったんだ。
僕は…本当に馬鹿だ…..
黙って暗い天井を見つめている。
花火の振動が微かに伝わってくる。
きっと、4号はスターマインを眺めているんだろう。
天井を眺めてみても、綺麗な花火は見えない。
暖かい風呂に体をつける。
もうすぐ花火が始まるから、風呂上がったらアイスでもあげようか
なんせ、今日は色々あったからな…。
痛々しい4号の姿を浮かべると、なんだか胸がキュッと閉まる感じがした。
守ってやれなかった…。少し後悔している。
結局今日の晩飯も3号達に全てやって貰ったし、
迷惑ばかりかけている気がする。申し訳無いな。
そんな事を考えていると、ベランダを開ける音がした。
もう花火の時間か?…そう思ったが、大きな振動は無いので違う。
3号「なんでもっと早く好きだってことに…..」
ベランダから、全てでは無いが3号の声が聞こえた。
…どういう事だ?好き?誰が?
3号「私は!ずっとずっと…」
……3号?
3号「あの顔はもう惚れてましたよ!」
…….もしかして
3号、4号に告白しているのか…?
3号「まぁまぁ、とりあえず…。好きって事がわかったんで…….」
僕は、これ以上の音を聞くことが出来なかった。
受け入れられなかった。受け入れたくなかった。
4号とは、まだ出会ってたったの2日だ。
でも、僕は出会った時から4号のことが好きだ。
可愛いと思った。守りたいと思った。
過去を聞いて尚更。
先を越されてしまった…
目の前はぼやけている。体に波紋がつたわる。
一定のリズムで、雫の音が聞こえる。
顔の熱さががじんわりと伝わってくる。
もう、終わったんだ。僕の恋は
終わってしまったんだ。
4号、僕は
もう…邪魔しない
しばらくして部屋に戻ると、司令さんはベッドで寝ていた。
壁側を向いていて、顔が見えない。
司令さんの背中はなんだか冷たい雰囲気で、近寄るなって言ってるみたいだ。
「…….司令さん。俺、なんかしたんすか…?俺…..弱いし、今日は凄い迷惑かけてしまったっす。ほんとに反省してるんす…だから、…..」
そんな事を背中に向かって話してみても、何も返事は返ってこなかった。
俺はクッションを枕にして、ソファで寝た。
結局、司令さんが怒っている理由なんて分からなかった。
コメント
1件
おいぃぃいいいい!!!!諦めんなよ!!!!