やっぱり今日投稿する
黄)んんっ、りいぬの寝顔かわいい…
青)るぅとくん、起きちゃうから静かにして
黄)この可愛さを前に何も思わないんですか、?!
青)いや、思ってるけど心の中に抑えてるの
なんてるぅとくんと話しているとりいぬくんがもぞもぞと動いた。
青)ほぉら、起きちゃったじゃんか…
黄)僕じゃないもん!
りいぬくんはきょろきょろと部屋を見渡す。
そしてどこかに行こうとしていた
黄)りいぬ、?どこ行くの?
さとにぃを探しているのだろうか
いつも一緒にいるしね
青)さとにぃならななにぃとお話してるよ
りいぬくんは頷いて、また歩き出した
黄)りいぬどこ行くんだろ、着いて行ってあげた方がいいのかな、?
青)トイレじゃない?
だから大丈夫でしょ、
そう、大丈夫だと思ったから僕達はついて行かなかった。
目を覚ますといつもさとにぃがおはようと言ってくれます。
でも今日はいませんでした。
トイレに行こうと思い、廊下を出て1人で歩きました。
奥の方から話し声が聞こえました。
ななにぃとさとにぃの声です。
たまたま聞こえちゃったのです。
「足が治ってきたからそろそろお別れだと。」
歩けるようになった俺はもういらない…?
確かに、彼らは医者だ。患者を治すことが仕事。
そしてその仕事はもう終わったのだ。
だって最近はリハビリをしていない。
嫌だ、ななにぃたちとお別れしたくない
まだここに居たい。
でも声を出すことの出来ない俺はどうすればいいのだろうか。
声が出せないのならば、行動すればいい。
ゆっくりと階段を登っていく。
1歩ずつ慎重に、
自分の部屋に着いてベットの上に座りました。
こんなことしたくないです。
せっかくじぇるにい、さとにぃが治してくれたのに。
でも、ごめんなさい。
いまの俺にはこれしか思いつきません。
離れ離れにならないために。
紫)正式に家族になったわけじゃないんだ、
りいぬくんの両親たちが釈放されるまで、りいぬくんの足が治ったら、という条件付きで俺は引き取ったの、
施設に入れるよりも、病院で過ごすよりも、2人の医者が常にいる環境の方が足も早く治るかなって
桃)でもっ、また虐待されたらどうするのさ、!
紫)俺も心配だよ
でも莉犬くんはきっとママとパパところの方がきっといいんだと思う。
声が未だに出ていないのが証拠だよ。
まだ俺たちのことが怖いんだよ。
桃)…っ、
何も言えなかった。
そう、りいぬはまだ声が出せていない。
恐怖心が無くなっていないのは、俺たちが赤の他人だから。
俺のただの我儘でりいぬの幸せを奪うなんて、最低だ。
桃)…わかった、
紫)もう一生会えないお別れってわけじゃないからさ、
桃)そう、、だな、
リビングに戻れば双子2人が出迎えてきた。
りいぬの姿が見当たらない
黄)あ、戻ってきたー!
桃)…あれ、りぬは?
青)りいぬくんならトイレだけど、
トイレの前を通ったけど、電気は着いていなかった。
まさか寝室に?
気づけば俺は走り出していた
黄)さとにぃ、?!
桃)りぬっ、!
扉を開けるとりいぬがいた。
自分の足を掴んでいる、何をしているんだ?
桃)りぬ、?!
なにしてるの、!
すぐにりいぬの手首を掴んだ。
若干青くなっている。
桃)痛いでしょ…?
まさか転んだの?
赤)ふるふるっ、!
転んではない。
ならどうして青くなっているのか
とりあえず、自分の部屋から救急セットを持ってきて簡単に手当をした。
桃)りぬ、どしたの、?
ぁ、ごめんな起きた時いなくて…
ぐすぐすと泣いているりいぬ
抱きしめてあげるとすぐに力強く抱きしめてきた
そして耳元で小さく声が聞こえた
赤)やだっ、、
桃)へ、、、?
空耳だろうか、気のせいだろうか
いま喋った…?
桃)りぬ、喋った、?
きょとんとしている。
桃)りぬ、もう1回喋ってみ?
俺の名前呼んでみて、
しばらくして、口をぱくぱくと動かして
赤)…さ、とにぃ、
桃)ぇ、、ぇえ?!!
想像の何倍もかわいい声を発して、意識が遠のきそう。
って、駄目だ、りいぬが泣いてるんだぞ
桃)ふぅ、、、ん、、
色々聞きたいことがある。
ここにいるってことは階段を1人で登ったこと。
そしてここで何をしていたか。
叱っているかのような聞き方はしないように気をつける。
確か、最初やだっ、って言ったような気がするな
桃)りぬ、なにが嫌なんだ…?
赤)…ぁし、
桃)足?
まだ走れないから嫌なのだろうか、やっぱり走って遊びたいよな。
これ以上は言えません。
せっかく治してもらったのに、治った足が嫌だなんて。
きっと優しいさとにぃも怒るはず。
でも足が治ってしまったから。離れ離れになってしまう。
赤)ばいばい、したくない、の…
だから、ぁし、折ろうとした…
もしかして、さっきの会話が聞こえていたのか?
震えながら話している
赤)あし、折っちゃえばまだ、一緒にいれると思ったのっ、
ごめんっ、なさい、泣
せっかく、治して貰ったのにっ、
桃)なんだ、よかった…
てっきり何処かで怪我したんじゃないかと思って心配したよ、
さとにぃは怒りませんでした。
そしてとある質問をしました。
桃)りいぬは、どっちが好きなの、?
夢の中では答えられなかった。
でもお兄ちゃんはこう言ってくれた。
りいぬが幸せになる方を選んでいい。
ママやパパのためじゃなくていい、誰かのためを思って選ばなくていい。
我儘言ってもいい。
赤)さとにぃたちの方が、すきなのっ、!
ずっとここにいたい、!
やっと言えた答え。
自分の思いを伝えられた。
桃)俺も離れたくないよ、
りいぬとこれからもずっとずっと居たいよ
桃)りいぬの思いを尊重する。
俺ななにぃと話してくる
ななにぃだって、離れたくないはず。
ななにぃを説得させれば、次はりいぬの両親たちだ
正直、りいぬを両親の元に返したくは無い
だって虐待が完全になくなったわけじゃない。
そんなリスクがありながら、りいぬを返すだなんて
それに、声を出せるようになった。
俺たちのことは怖くないということがわかった
桃)にしても、りぬ
赤)んぇ、?
桃)ほんっっと、声もかわいいとかやばいって…
赤)りぬ、かわいぃ、?
桃)最高にかわいい
赤)えへっ、
余計両親の元に返したくないな
コメント
15件
赤くんが声出せるようになった時桃くんと同じく意識が遠のきそうになりましたw 赤くんが敬語なところがまたいい
連載ブクマ失礼します!🙇🏻♀️💕
うわああああ!紫~くんと離れたくなくて足折っちゃう赤くん可愛すぎる(;;)