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第三章 再起
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【さぁーもん】
とりあえず今日は大雨で進めないらしいから、一人魔導書を読む
だいぶ慣れてきたから本当にあともうちょっとで習得できる
ここまで長かった
どんだけかかったんだろう
けどこの魔導書を見つけてからはそんなに時間がかかってないから結構いい方だと思う
けどさすがにコーヒーか紅茶もらって来ればよかったな
「さもくん入っていい?」
ドアの向こうからべるの声が聞こえる
「うん。いいよ」
「お邪魔します」
「さもくんその感じだと今日は魔導書読み込む感じでしょ?だとしたら途中でお邪魔しちゃうのもあれだし先に持ってきとこうとおもって。」
「ん。ありがとう。ちょうど取りに行こうと思ってたから。」
「そっか!ならよかった!」
「べる。」
「ん?」
「俺頑張るから」
「どしたの?急に?」
「い、いやなんとなく、、」
さすがにまだ言わないようにしなきゃ
「けど、、、」
「頑張ってね。さもくん。応援してる」
ちょその笑顔反則過ぎるかも
「じゃあまたね。さも君」
「うん」
ぱたんと扉を閉められる
よし、、、
頑張るか
ここで俺が頑張れれば。
きっとべるは喜んでくれるはず
きっと
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よし、、、、
なんとか日付が変わるまでに習得できた、、、今日は習得に結構体力使っちゃったしもう寝よっかな。
よし、、、、
ねよ
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【べる】
どうしよう今日ななっし~とか凸さんたちと話してたけどさもくんが何を習得してるか気になる
気になりすぎて本当に眠れない、、、、
けどもしかしたらまださもくん習得してる途中かもだし、、、
邪魔するのはご法度だしな、、、
うーーーん
きにはなるけどねないとな、、、、、、、、
寝ようとおもってもどうしても魔法のことがきになって寝付けなかった
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「ほらほら!べるいこっ!」
「う、うん」
「べるちゃん眠そうだね」
「べるちゃん呼びやめて、、、」
ほんとに眠い
「べるおはよ。大丈夫?」
「う、うん!大丈夫だよ!」
「、、、無理しないでね、、、、」
さも君に心配かけちゃったかな?
ちゃんとしないと!
これ以上さも君に迷惑かけたくない、、、
しっかりしないと、、、、、、、、、
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そろそろ夕方になりそうな頃合いだった
「俺とさもさんでこの道沿いにある廃墟探して復旧してくるから!」
「三人はゆっくりおいで」
「わかった」
そういって私たちはゆっくりと歩を進める。
「べる大丈夫?体調とか。」
「うん。大丈夫だよ」
あとちょっと、、、、
あとちょっと頑張れば、、、、
あとちょっと頑張ればきっとさも君が拠点を作ってくれてる
それまでは、、、
「べる!!!!!!!!!!!!!うしろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そういわれて後ろを振り返る
すごく大きな魔物が後ろにいたもう迫っている
ふだんならさらりと回避するそれ。
しってる、、、
これ私前にも、、、、、、
無理だ、、、!
大きな鋭い牙が私に向けられる
それは私の右腕の方を狙っている
そっか
そうだよね
そりゃこっち狙うか
きっとこいつはあいつと同一の魔物だ
魔物のボス個体って知能と記憶力高いんだな
確か一説では人間のなり替わりとか言われてたっけ
こんなにも諦めようとしているのに心のどこかで助けを求めている
次の瞬間
もう二度と感じたくなかった痛みが私を襲った
痛い、、、
いや、、、でもここで私、、、
うっ
無理、、
「べるっ!」
「べるさん!」
ななっし~とうたいさんの声が聞こえる。
正直反応答なんてできる余裕なんてない
ましてや
この魔物を倒すなんて猶更。
できるのは心配かけないようにこの二人に取り繕うことだけ
「Aer globus!!!!」
刹那
空気圧のような衝撃を感じる
ななっし~の魔法だ
そこには倒れた魔物の姿がある。
そっか
さすがななっし~だね
「べる!大丈夫?」
「ちょっと待ってね包帯探すから、、、」
「べるもしかして腰抜けちゃってる、、?っていうか血がめっっちゃ出てるからそれどころじゃないか、、」
「だ、大丈夫だから、、、」
嘘だ
全然大丈夫じゃない
痛い
泣きたい
しんどい
ななっし~とかうたいさんがいるから我慢してるだけ
「ななさん、僕応急処置してるからさもさん呼んできて」
「わ、わかった」
「べるさんじっとしててね、、、」
「うん」
あぁ
わたしって駄目だな
ほんとに
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【さぁーもん】
とりあえずべるたちと別れた後今回の休む場所を探す。
「ん。さもさんあそこみて!」
「あっいいねあそこ」
人数が増えてはいるものの、ここらへんで見つかる廃墟は広い場所が多いのでさほど困らない
かつてはここら辺にも人がいたのだろうか
「じゃあ復元しよっか」
「おう!任せた!」
頭の中で復元魔法を詠唱する。
するといつも通りどこから来たのかもわからない木材たちがこの廃墟を囲うようにして復元されていく
俺はこの瞬間が好きだ
なんというかきれいである
いまだに仕組みはわからないけど
「こんな感じなんだな。復元って」
「うん。いいでしょ!」
「さもさんって器用なんだな!俺は攻撃しかできないからさ!」
そういって無邪気に笑ってみせる
「そんなこといっても何も出てこないよ?ってか俺不器用だし。べるのほうが器用だしね。」
「ふーん」
そういって扉をあけて荷物を置く
「べる結構今日疲れてたみたいだし、先になんか出しといて上げようかな、、、、、、、鍋でいっか」
「なんかさもさんっていっつもべるちゃんべるちゃんいってるよな」
「へっ!うそ!?」
「ほんとほんとw」
「好きなの?べるちゃんのこと?」
「それは_」
急にうしろからばたんと扉があく音がする
「も~復元したからってそんな強く、、ななっし~、、?」
そこには青ざめた顔をしながらはしってきて息の切れているななっし~がいた。
ってかべるとうたいさんは?
「ななっし~やっぱ体調悪い?休む?」
「ちがっ、、、私じゃなくて、、」
「ななっし~じゃなくて?」
「べるが、、、、」
ななっし~が言いよどむ
べるもしかして体調崩した?
じゃあむかえにいかないとか
でもまだ内部の修復あるから俺行くのもしかしてきつい、、?
じゃあ不服だけど凸さんに、、
「魔物に襲われた、、、それで、、、」
なんとなく言いたいことと状況は察した
「わかった」
行かなきゃ。
また、、、また俺は、、、、、、
守るて言ったのに、、、
そういいながら俺はべるのところに向かうのだった。
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【べる】
「はい。これで応急処置終わり」
「ありがと、、、」
「べるさんってなんか普段あんな感じなのにおとなしいんだね」
痛いな、、、
けど取り繕わなきゃ、、、心配かけちゃう
「そ、そうかな?うたいさんこそ処置早いね」
「まぁ慣れかな」
痛い
いまだにジンジンと体を蝕んでくる
またこの痛みとしばらくは共存しないとか、、、
「べるっ!!」
遠くからさも君の声がする。
「さも君!」
さも君がこっちに駆け寄ってくる
「大丈夫?ごめん俺と凸さんだけ先に行っちゃって、、、ごめん今日調子悪そうだったのに」
そうさもくんが謝ってくる。
ふと我慢していた涙があふれる
「さも君、、」
「痛い?」
こくんっと頷く
「そっか。」
泣きじゃくりたい気持ちを少しでも抑えながらも、安心ゆえと痛さによる涙は止まらなかった。
「べる、、、?」
ななっし~も追いついたのか声が聞こえる。
涙のせいで視界がにじんでいていまいちどうなっているか認識できない
ふと持ち上げられる感覚がする。
しってるこの感覚。
「いこっか。べる」
さもくんの優しい声がする
私はもう頭の中がごっちゃになっていて涙を流しながらうなずくことしかできなかった。
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【ななっし~】
「わかった」
そうさも君が言った後今日の拠点を出て行った。
なんとなく直観で場所なんて言わなくてもべるの場所がわかるのかなって思った
けど
そのさも君の表情は今までに見たことがないくらい、焦っていて何かを後悔してるようにも見えた
あっけにとられてしまった
そんなさもくんいままで一回も見たことないから
「ななっし~行かなくていいの?」
そう凸さんに声をかけられてはっとする
「そうだ!べる!」
そういってさも君の後を追うように元の場所へと走る
頭の中はごっちゃになっていた
そもそもべるが魔物に対応できなかったこと自体は体調が悪かったのかもしれない
けどいつものべるならあそこからでも反撃できているはずだ。
それ何にしなかった
いやできなかったの方が正しかったのかもしれない
てっきりべるが反応して倒すのかと思っていた
私よりそういうことに慣れていて
難なく戦闘をこなすから
けど今日はひどく震えていて目だけ魔物とあったまま攻撃をもろにうけていた
その結果腕が負傷してしまった
最終的にわたしが倒したからいいものの謎だけが残った
私がべるのいる場所についた時にはべるはきれいに処置されていて
べるがさも君に泣いていた
ウソ泣きみたいなノリは正直何度もされたことがあったけど本当に泣いている姿は初めて見た
あっけにとられてしまう
さもくんはそれをなだめている
べつに泣いているのが困ってるからとかそういうのではなくべるがかわいそうだからというように
なんとなく
なんとなくだけどこの事態がただの異常事態ではないんだなってことを察した
「もどろっか」
そういってべるはさも君にだっこされて運ばれている
全部全部初めて見る表情
私に見せることがなかった二人だけの顔。
もうよくわからない
「二人ともお似合いだね~」
いままで黙っていたうたいさんが私の感情をぶち壊すようにそうつぶやく
なんとなくその言葉に救われた気がした。
「ななさんもどろ?」
「うん」
そういって私はそこによくわからない感情を置いて今日の拠点に戻るのだった
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【さぁーもん】
とりあえず戻ってからいったんべるを俺の部屋で寝かせている
久々に泣いて疲れちゃったのかな、、、
まぁそういう日もあるか、、、、
一応夜だから夕飯を食べるのだが俺はそれどころではなかった
「ごめん。鍋生成しておくからみんなで食べてね」
「わかった。さも君。」
「どうしたの?」
「べるのこと。頼んだからね。」
そう少し寂しそうな表情でななっし~が言う
「わかった」
そういって自室に戻る
ベッドを見ると
疲れ切ったべるがすやすやと寝ていた
きっと今回も痛かったよね、、
ごめんね
そう思いながら寝ているべるの頭をなでる。
大好きなべるのことを守ることすらできない。
どれだけ魔法ができたとしても守ることができないのなら無力だ
そんなのはとっくのとうにわかりきっていた
でもそれを実行できない俺が腹立たしくて、嫌気がさす
「ん、、、」
「おはよ。め、覚めた?」
そういって体を起こす
現在べるのパーカーは汚れてしまっているので洗濯していて中の半袖のTシャツだけになっている
その腕には二つの痛々しい傷が刻まれている
決して自然に治ることのない傷。
すべては俺のせい。
「また私やっちゃったなぁ、、、」
そう痛々しく笑うべるの姿があった
そっとうでにある傷を見る
「片方でも嫌なのに、両腕とか詰んだかも。これじゃだれのところにもいけないね~」
「ま、まぁ自虐できてるだけよかった。」
そういいながらべるの横に座る
「さもくん、、?」
「ごめん。いやだった?」
「ううん。全然」
「ごめんね。守るとか言っときながら、重要な時に一緒にいてあげられなくて。」
「け、けど私が気づけなかったのが悪かったし、、、」
そういてうえの方を見上げる
「私ね。もう大丈夫だと思ってた。あの魔物のこと。きっと目の前に現れても対処できるって、、、けどできなかった。まるで硬直する魔法でもかけられたのかってくらい動けなくなっちゃって。結果的にまた傷できちゃった。治ることなんてないのに。」
そういいながら俺ほうに身を寄せる
「ごめんね。さもくん。今日いっぱい迷惑かけちゃった。」
「大丈夫だよ」
一応習得はできている、、、
けどできるのかはわからない、、、、
けど、、、、、、、、、、
やろう
べるのために
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【べる】
なんというかすごく今日は疲れた
もともと腕に傷があってそれを見るだけでもいやだったのに、今日でもう片方にもできちゃったからほんと嫌になっちゃうな
まぁもういっか
「べる。右腕かして」
「右腕?」
疑問に思いながらもさも君のほうに腕を伸ばす
「あと俺がいいって言うまで目開けるの禁止ね」
「Renovatio」
きいたことのないスペルだった
ただなんとなくわかる
さも君が必死に勉強していた言語だって
腕に温かいぬくもりを感じる
「大丈夫だからね」
そう言い聞かせるように私につぶやく
その一言だけでも十分だった
「さもくん、、?」
「まだ右腕見ちゃだめだかね?」
「うん」
「Renovatio」
さっきとおんなじスペルを唱える
さっきとおんなじ温かさを感じる
すごく安心する
まるで私を包み込んでくれるかのように
「目、開けていいよ」
そういっておそるおそる目を開ける
まず視界に移るのはごく安堵したようなさも君の顔
「腕、見てごらん」
そのままうでの方へと視線を落とす。
腕はまるで傷があったとは思えないほどすべすべしていた。
「う、、、、、そ」
「喜んで、、、くれるかな、、、?」
そういって頬に手が添えられる
視界に映るさも君にドキドキする
「喜ぶも何も、、、これって、、、最高難度の、、」
「俺のせいできっとしたかったこと何もできなかったんじゃないかなって、、、べるだって年頃の女の子なんだし、、」
確かに夏場に半袖とか、ノースリーブのワンピースをきておしゃれをしてる女の子はすごくかわいかったし、羨ましかった。
けど傷が表に出ちゃうからって我慢しててそれで夏でも長袖着れるように冷感魔法習得して、、、、
「さも君なんでもお見通しだね。」
そういってさも君が添えている手にそっと私の手を重ねる
「嬉しな。ありがとうさも君。ずっと私のために頑張ってくれたんだね」
本当にそれだけで十分だった。
「喜んでくれたみたいでよかった。」
さもくんが一拍を置いて告げる
「好き。べるのこと」
「へっ!?あっ、、で、でも、、、」
そんな自信ないよ、、
「もう腕、傷ないでしょ」
「えっ!?まっそんなむかしの話覚えてたの!?」
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一回だけさもくんと恋バナをした
「さも君はさ、好きな女の子とかいないの?」
すごくびっくりしたかのように一瞬ノートにペンを走らせるのをやめる
「ど、どうしたの?急に」
その時にはもうさも君のことが好きだった。
けど腕の傷とかずっと守られてばっかとかそういうのもあって自分とは釣り合わない。そう思ってた。
でもとられたくないって気持ちもあって一回だけきいたことがあった。
「いやそういうお年頃かなって?」
「い、いやいないけど、、、」
そういいながら顔を赤く染めている
好きな人いるんだ
「ななっし~とか?」
「いないっていってるじゃん!」
「冗談冗談」
「そういうべるは?」
「へっ?私?、、」
さも君のことは好き。
でも告白はしたくない
だってこんな傷ある私かわいくないしさも君とお似合いじゃないもん。
「う~んそういうの私はないし、傷なくなったらかな~」
きっとなくなることなんてないけども。
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「それでべる返事は、、?」
「喜んで」
「よかった。」
「私がさも君のこと好きじゃないわけないじゃん、、」
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【ななっし~】
とりあえずさも君が用意してくれた鍋を三人で食べる
「ななっし~元気ないね」
「だってべるが、、、、」
「さもさんよくご飯食べないでべるさんのめんどうみようと思うよね~」
そういいながらちまちま鍋を食べているうたいさんがいう
「ご馳走様」
「あれななっし~もう行っちゃうの?」
「うん」
そういってこの拠点を出る。
裏にはきれいな泉がある
その畔にすわってぼーっと眺める
なんとなく一人になりたかった
頭痛もあるっちゃあるけどそれどころではなかった。
置いてきたはずのもやもやが私の中にまだ存在する。
「ん。ななっし~いたいた」
「なに?」
「えっ冷た~」
そういいながら隣に座ってくる
何だこいつ
「何?冷やかしなら帰んな」
「だってなんか思いつめてそうじゃん?」
「そういうの鋭いんだね。凸さん」
「そう?勘だけど?」
やっぱりつかめない
この人は
「まぁいいや」
「実際さべるとさもくんって付き合ってるのかな?」
ずっとずっと疑問だった
「そんなのななっし~の方が詳しいんじゃねぇーの?」
「知らないから聞いてんでしょーが、、、」
「よくわかんないけどまだ付き合ってないんじゃね?」
「うっそだぁ~」
「とかって思うじゃん?案外ああいうやつらって付き合ってなかったりするんだぜ?」
「そうなの!?」
「そうそう。昔馴染みがまさにそれでさ、付き合ってんのかなっておもってたんだけど全然付き合ってなくてさ」
「まじで?」
「最終的には付き合ったんだけど」
「付き合ったんかい」
「あっ笑った」
「えっあっ」
初めてこいつと話して笑ったかも
「というかべるちゃんのあとから笑わなくなったからどうにかできないかなって」
「なにそれw」
ほんとおっかしい
べつに私のことなんて気遣わなくてもいいのに
「わたしさ、ずっと気にしてたんだよね。二人と幼馴染ではあるんだけどその二人の方がもっと幼馴染でさ、ほんとは私なんていらないんじゃないかって。ずっと不安だった。別に二人が付き合ってほしくないとそういうのはないけどそこに無理に入る気はないけど、三人でいれないのは嫌だし、気を使わせるのも嫌だからさ」
「わかる。そういうのあるよね~」
そういいながら凸さんは前を見つめる
「確かにさ、割り込みずらさってどうしてもあると思う。けど、ずっと三人でいたってことはたとえ二人が付き合ったとしても三人でいるときってずっと変わんないんだよね。だから気っと大丈夫」
そういってまた私に目線を向ける
凸さんってうざいって思ってたけど案外いい人なのかも、、、?
「別にあいつら二人は付き合ったからってななっし~を省くようなやつじゃないだろ?」
「確かに」
そっかそれでいいんだ
二人が付き合っても私は私のままでいいんだ。
「なんかすっきりしたわ。凸さんそういうこといえるんだね。気が利くじゃん?」
「絶対真ん中の余計だったよな?」
「そうかな~?」
「まぁもどろうぜ」
「だね」
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次の日の朝
私はとりあえず起きてリビングに向かう
正直まだ眠い
ってまだ誰もいない?
いつもならべるいるのに?
まぁいいや
「おはよ~」
「おはよ」
「べる、さもくんおはよ、、、、ては?」
珍しく半袖着てると思いきや傷ないな、、、?
さすがにわたしでもしってる魔物からの致命的な攻撃は回復できないって、、、
「な、ななっし~どうしたの、、、?」
「どうしたの?じゃない!傷はどうした!傷は!」
「ななっし~朝から元気じゃん?べるちゃんも元気そうだし」
「朝からみんなしてうるさいんだけど、、、、、」
「えっと、、、」
「とりあえずべるでもさも君でもいいから状況説明して!あとなんでいきなり半袖着始めたのかも!」
「ひゃい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そもそもなんだけどさ、昨日のあいついたじゃん」
「べる襲ったあれでしょ?」
「そうそいつ。あれにさ私たち昔あったことあるんだよね」
「えっ、、、?」
「ななっし~には前話したじゃん?」
「あ~なんかそんな話された気がする。」
「アレがあいつ。でその時は左腕に攻撃されたからその傷がのこってて見せたくなかったからずっとパーカー着てた」
「で、傷が治ったのは?」
「それは魔法。さも君が治してくれた」
「いや魔物の攻撃は治せないんじゃなくて?」
「へっ?」
さも君が素っ頓狂な声を上げる
「人間の魔法がほかの人に被弾しちゃったときじゃなくて、、?」
「さもくん何言ってるわけ?べるはよはその魔物に二回襲われてその時に引っかかれてるから傷が二つあったんでしょ?」
「えっあ、俺勘違いしてたわ。ずっと間違えてたわ。べるに攻撃当てちゃったばかり、、、、、、、、、」
「さもくんずっと勘違いしてたの!?」
「えへへ」
「えへへですむのか、、、?」
「ま、まぁ実は治せないっていうのはうそで実は治癒魔法の最高難度の魔法を習得できれば治せないことはないんだよね」
「えっ?」
「けどまぁここまでの習得はなかなかできないから治せないって言われてるんだよね。」
そ、そうなんだ、、、
しかも話的に、さもくん追い払うときにべるに攻撃しちゃったと勘違いしちゃってその負い目から習得したんでしょ?
えぐ、、、
人間の次元超えてるって、、、、
「まぁなにはともわれ、、、べるが元気ならよかった」