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希望を胸に今日も

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希望を胸に今日も

26 - 第26話 仲間割れ

♥

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2026年01月25日

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__いえもん side__


山の向こう側に見えた太陽が沈み込んでしばらく経った後、俺達は行動を開始した。暗闇の下、先に行くめめレイラーに無言で頷きかけると、彼女らもそれを返して崖から村へ下っていった。

流石に崖を真っ直ぐ下るわけにはいかないので、少し遠回りをして傾斜がなだらかな場所を歩いている二人を目で追う。

めめが先頭を歩き、それにレイラーがついて行っているようだ。はっきりとは見えない微かな二つの影が二人を表している。

俺はまた視線を正面に戻し、前を見据える。鉱山の入り口からは光が漏れておらず、中は無人かと思われた。

夜だし鉱山に入る訳無いか、と思っていた。


いえもん「………火事?」

ウパパロン「え?……」

山の右端にある小さな煙突から、煙がのぼっているのが見えたのだ。坑道内で火事でも起きたのだろうか。あれ、と腕を出して指し示すと隣に立っていた彼は答えてくれた。

ウパパロン「あぁ、あれですか。鉱石の加工炉の煙を逃がしているだけですよ。ここからは見えないけど、中に人がいて、火がついてるだけじゃないですか?」

いえもん「アメジストの発掘だけじゃなくて、加工もするんですか?」

ウパパロン「原石よりも、加工して宝石にする方が儲かるので。昔からそうでしたよ」


ザワザワザワ……

村のすぐ周りをぐるりと囲む木々が、風に従って大きな音をたてながら葉を揺らす。

その音を聞きながら村を覗くと、めめとレイラーが丁度ついたところだった。腕をふって、降りてこい、とジェスチャーしている。


ウパパロン「行きますか」

いえもん「そうっすね」


同じ装飾物をつけた二人の能力者が、前の二人と同じように夜道を下っていった。





村についた時には先ほどの場所に彼女たちの姿が見えなかった。作戦通りどこかで魔法陣を張っているのだろう。

鉱山の前まで進むと、崖の上からは見えなかった僅かな光が山内に漂っていた。真っ赤な色をした松明が、等間隔に足元を照らす。

いえもん「……本当に、いいんですね」

ウパパロン「はい」

ここからはもう後戻りは出来ない。同族殺しという罪を彼に被せてしまう。復讐に燃えた彼がどう感じるかは予想できないけれど、応えるときは応えるだろう。

………まぁ、その時になったら慰めてはやるか。

残念ながら俺は殺しを止めることが出来ない。あの二人に禁じられているからだ。理由は教えてはもらえなかったが、あそこまで躊躇いがないのはどうなのか。

俺は二人との差異にため息をついた。



坑道に踏み入ると、足元の古い木材が、ギシ……と悲鳴を上げる。音をたてずに歩く方法を模索したが、結局はだめだった。俺とウパパロンは開き直って、並んで道を進む。



どれくらいの時間が経ったのだろうか。閉鎖的な坑道を何度か往復しながら進んでいくうちに、時間間隔がなくなってきた。鉱山内には、どこに行ってもさっきと変わらず壁に松明がかけられるという同じ景色が続いていた。

時々、壁に埋まったアメジストの原石を見つけるもウパパロンに、まだですよ、と止められ、今から殺す人を求めて歩き回る。本当に鉱山内に村民がいるのか?と疑問に思っていたところだった。

いえもん「あ……、」

やっと見つかった。稀にある一本道の向かい側に立った若い男と目が合う。年は二十歳くらいだろうか、ガッチリとした体を驚きに仰け反らせながら、彼は叫んだ。

ウパパロン「お前……」

男「……あいつが……戻ってきた…………!!!」

ウパパロンから逃げるように、男は背を向けて必死に走る。

いえもん「待て!!」

その背中を取り逃がさないように追いかける。ぼうっと立っていたウパパロンも、俺につられて弾かれるように走り出す。長い一本道を、男、俺、ウパパロンの順で走り抜ける。それに合わせて、木の道や石床がギリギリ……カッカッ……と音を立てる。俺は能力を使い足を強化して、男との距離を詰める。もう少し、というところで男の姿が消えた。否、分かれ道に突き当たって右にずれたのだ。一瞬手間取ったが、俺はまだ見える男の影を追って右の道に入る。

能力がある分、俺の方が明らかに足は速いが、複雑な道を知り尽くしている男は俺をまこうと縦横無尽に走り続ける。いくつもの複雑な道を抜け、男は明るい空間に出た。

俺もそのままの勢いで、狭い道から広い空間に飛び出る。


いえもん「は……?」

広場の向こうで男が、少女の首にナイフを当てている姿が目に飛び込んできた。












はい、ってことでいつものここまでです(?)

なんで男は村人の少女にナイフを突き立てたんでしょうね〜

ってことで!!時間がやばいので!!(n回目)

またね!!

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