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『自慢のおに~ちゃん』桃×赤
第17話久々に
ピピピピ ピピピピ ピッ
赤side
赤)ん”ん”ぁ”ぅ”……
赤)…ふあ”ぁ”ッ… ゲホゲホ
ベッドから起きて目覚まし時計を見ると、時計の針は 午前8時 を指している。
今、俺の隣りにいるのは俺の“初恋”の人、、桃くん。
平日の朝は赤より速く起きて朝ご飯を作っているのに今日は休日だからなのか俺が起きてもまだ気持ちよさそうに寝ている。
また、起きた瞬間に1階から匂う卵焼きを焼いている匂いが無いことから、分かる。
気持ちよさそうな まだ寝ていたいような顔 をしているので起こさないようにベッドから降りて大きいあくびをする。
目がまだ回っていないので半目で落ちそうになりながらも、階段の手すりを使って1歩ずつ慎重に1階を降りる。
1階に行っても何もすることが無いので、随分早いが朝ごはんを作る。
朝ごはんは何でも家にあるもので作ればいっか。。。
赤)よしッ……
ハンガーにかけてあったエプロンを付けながら冷蔵庫の戸を開けて中を見渡す。
冷蔵庫を開けると、寒い冷気と一緒に驚きが這い出てきた。
赤)・・・・・・!?!?…
うん。見渡す限り、食べる物が無い。
多分、最近買い物へ行ってないからだろう。近くのスーパーも潰れたみたいなの近所のおばさんが言ってたし、
赤)今日の昼ぐらいに買い物行くとするかぁ”ッ…
昨日のおかゆはもう空っぽでなくなっている。
思った以上に食べ物が無いので、最終手段で ワッフル を作る。
それしか、作るものがないんじゃ…許してくれッ、、
まぁ~、桃くんが大好物だから良いかな。
子ども頃から学校前に作っていたので赤の得意料理。レシピを見なくても天才だから覚えているのでスプーンを使ってボウルにぱっぱと素早く入れていく。
赤)卵が2個でぇ 牛乳100ml、ホットケーキミックスを150gっと…
赤は少しでも1mmでも分量を間違えると気になるタイプなのでスプーンや計量カップを使う。
ワッフルメーカーでワッフルを弱火で加熱する。
焼き上がるまでの間、タイニングテーブルで待っていると..?
ガチャッ キィィ
桃)ん”ぁ”…おはぁよおう…ッッ…
赤)・・・・・!!ww
寝起き声と共にいつも以上に立っている双葉のアホ毛、桃くん。
桃くんの姿に、笑いを堪えられなくて爆笑してしまう。
桃)…むぅッ…
誰でも笑われたら拗ねることだけどね…(苦笑)
まぁ、それほど髪が尖ってるくらいぐっすり眠れたんでしょうね。。。
赤)w…
桃)笑うなぁぁ”ぁ“ッッ~ッ..
赤)w…ゲホゲホ とりあえず、朝ごはん食べなよw
桃)……うん。…ありがとッ…
桃)…わぁ!!ッ~今日はぱんけーきだッ! よっっしゃーッッッ!!
赤)ww…. ゲホッ
朝から元気だなぁ、と半笑い。
でも、朝から大声を出すので耳が痛いと近所迷惑だと怒鳴りたい俺。
少し半ギレでも、しっかりと「ありがとう。」と感謝の言葉を伝えてくれる桃くんが好き。
3枚重ねのパンケーキに蜂蜜をかける。
そして、桃くんは早速、フォークで口から齧り付く。
その姿を見るだけで愛おしくて。自慢したくて。
赤も、桃くんと付き合ったらこんな愛おしい君をずっと毎日24時間、見てられるんだな。。。
逆に俺と桃くんが付き合えなかったらと考えると、桃くんの相手・恋人への羨ましさと妬みでいっぱい…!
桃)…んぇ!…めっちゃ、、うまぁッ!!
赤)..wッよかったッッ!
赤)・・・・・・まぁ、赤の得意料理だしっ!
嬉しさのあまり、「当たり前」(かのように)とドヤ顔をする。
桃)・・・ふっwどういうことやねんw!
赤)…あッ..! そうだ!!
赤)今日、スーパで買い物してくるから… ゲホッ
桃)……ふぁぁ”い..!
食べている途中だからなのか、興味なさげに返事をする。(苦笑)
まぁ、普段から食事中はあまり、喋らないのが基本だからね。。
桃)・・・久々に二人で出掛けよぉ~!!!
まさかの桃くんからのお誘い!??
いやいや、久々だからお出かけしようっていう話だけだしッッ…
でも、嬉しさはとてもある。
だから、もちろん…??
赤)うんッッ!いこいこ~ッ!! ゴホッ
桃)じゃあ 昼くらいから行こっかッ!?
赤)はーい!..w ゴホン
俺も昼から行こうと思ってたんだけど(笑)
2人で出掛ける街を話し合い、決めながら朝ごはんをお腹がいっぱいになるまで食べた。
また、今日の1つの楽しみができた..!
桃side
ザワザワ ザワザワ ガヤガヤ
今は赤と久しぶりにお出かけ中。。。
そして、ここは東京の街、都会です。
いつもの見慣れな建物。駅。空。人。
この街は、俺たちの家からしたら、電車や車に乗らなくても自転車や歩きで行けるくらい近い場所にある。
でも、今日はちょっぴり特別で俺の隣りにいるのは友達ではなく 俺の好きな人 。
赤を少し見つめると横からでも分かる通り美肌は変わらず、子供のようにワクワク舞い上がっている様子(微笑)
俺も実は久々すぎて緊張してるッ….
桃)まずは、赤が行きたいって言ってたショッピングモールに行こっか..!
赤)うんッ!!・・・・・・
この市内は人が最も多いため迷子になる可能性も確定に0%では無い。
だから、離れ離れにならないためにも…
桃)…ッ//…..ッ~!
改めて握りしめると赤の手は白々しく小さくて弱々しい。
そして、一方の俺と全然違って可愛い。
赤は嬉しかったのか、俺の手を強く握り返した。
桃)・・・w迷子にならないよーに!/
赤)!..!// コクッ
赤)//ッ…
おそらく否定すると思っていたのに、逆に嬉しがっている赤。。。
反抗期は一体どこに行ったのでしょうね…(呆、笑)