テラーノベル
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書斎の机で、本を読んでいた筈だった。
……不思議な夢を見ていた。
掠れた視界で見えた知らない男が、僕の事を見下ろしていた。
知らない。
なのに、その様が見えると何処か安心している自分がいた。
「……気持ち、悪い…」
胃が掻き乱された気分になった。
吐き気にも似たその不快感は僕を襲うようで、でも僕を優しく包み込むようだった。
覚醒したばかりの頭が、知らない男の夢で埋め尽くされる。
窓を叩く風音すら僕を殺める鈍器のようだった。
薄暗くなった部屋で、僕は一人でに嗚咽を漏らす事しかできなかった。
誰も助けは来ないのに、何もなく、無垢な知らない手を掴もうとする。
僕の手はそれを掴もうとしても赤黒く染まって滑ってしまう。
「……は、最悪…」
結局、僕が全てを片付ける事になる。
部下の失態。僕がした行為。全部、後に責任を負うのは僕になる。
幹部というのは、そういう役割を押し付けられるもの。
分かっている話だった。
……最近、何かと調子がおかしい。
然し、何故おかしいのかは分からないままである。
「……雑巾…取ってこよ」
それさえ分かることができれば、このような調子になることもないだろう。
そう思いつつも切って取れない知らぬ男の姿が僕をひたすら見つめていた。
コメント
1件
うわ、このエピソードめっちゃ重くて刺さったわ……。夢と現実の境界が曖昧な感じ、知らない男に安心感を覚えつつも「気持ち悪い」って拒絶する矛盾した心情が生々しくて。特に「赤黒く染まって滑ってしまう手」の描写が印象的で、主人公が何か取り返しのつかないことをやらかした過去を感じさせるね。幹部としての責任と自己嫌悪のループ、この先どうなるのか気になるー!
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#転生
るな
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みか~ん🍊⸒⸒
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