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すみません!誤字で間が空いていました!
『共倒れ』
「……また来たんだ。」
放課後の屋上。
フェンスにもたれながら、akはため息をつ た。
その視線の先には、座り込んでいるprがい た。
「別に。来ちゃダメ?」
かすれた声でprが言う。
「ダメじゃないけどさ。毎日ここで暗い顔し てるの、結構目立つよ。」
akはそう言って隣に座った。
風が吹く。
フェンスがカタンと揺れた。
prは空を見ていた。
「……疲れた。」
ぽつりと落ちた言葉。
akは笑う。
「なにが?」
「全部。」
短い答えだった。
クラス。
友達。
家。
どこにいても、息が詰まる。
「へぇ。」
akは興味なさそうに返す。
でも、帰らない。
それがもう何日も続いていた。
最初は偶然だった。
屋上で一人でいるprを見つけたのが、akだ っ
た。
人気者のakと、目立たないpr。
本来なら、話すことすらない。
それなのに。
「今日も泣いた?」
akが聞く。
prは少し笑った。
「泣いてない。」
「目赤いけど。」
「風。」
「はいはい。」
akは肩をすくめる。
しばらく沈黙が続く。
そしてakが言った。
「ねえpr。」
「なに。」
「お前さ、壊れそうだよね。」
prの指が止まる。
「……そうかも。」
否定しなかった。
akはフェンスの向こうを見ながら言う。
「俺さ。」
「うん。」
「壊れる人間、嫌いじゃないんだよね。」
prは顔を上げる。
「どういう意味?」
akは笑った。
「だって安心するじゃん。」
静かな声。
「自分より下がいるって。」
風が強く吹く。
prは何も言えない。
でも、怒りも出てこなかった。
むしろ。
少し、楽だった。
「……俺もさ。」
prは小さく言う。
「akがこういうこと言うの、嫌じゃない。」
「へえ?」
「だって。」
prは苦笑する。
「akも、まともじゃないってわかるから。」
一瞬、akの表情が止まる。
そして。
くすっと笑った。
「やっぱ似てるね、俺ら。」
「かもね。」
空は曇っていた。
重い雲。
逃げ場はない。
akは立ち上がる。
「ねえpr。」
「なに。」
「このままいくとさ。」
akはフェンスを軽く叩いた。
「お前、先に壊れるよ。」
prは笑う。
「じゃあ見ててよ。」
「何を?」
「akも巻き込むから。」
一瞬の沈黙。
そしてakは、楽しそうに笑った。
「いいじゃん。」
静かな声で言う。
「共倒れなら、怖くない。」
“この世とは、おさらばだ”