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体育祭本番。
今日は体育祭、開会式が終わり。
各自種目事に準備をしたりしている。
瑠璃「…もうすぐで徒競走か」
流石に今日は上着の許可はおろしてくれなかったな。
「え?ぬ?ん?さ、流石に倒れちゃうよ?」
あの時の先生の顔まじおもろかったな。
仕方なく、今回は長袖に半ズボンで過ごす事にした。そして顔を隠すためにだて眼鏡に黒マスク
うちのクラスは赤組で赤色のハチマキを貰った。
髪型は動きやすいようにポニーテルにしている。
赤葦「…あ、居た。天宮」
瑠璃「…?どうしたの?」
赤葦「…あ、いや、そろそろ天宮の出番が来るから会いに来た」
瑠璃「…?あ、ありがとう?」
赤葦「…頑張ってね天宮」ニコ
瑠璃「…!//ま、まぁ、言われたからには…全力でやるけど…//」
赤葦「…」((じー
瑠璃「…な、なに?」
赤葦「いや、天宮って何時もフード被ってるから、髪の毛長かったんだね。それに綺麗」
瑠璃「そ、そうかな?」
赤葦「いつもと違う感じで俺は好きだよ」ニコ
それに、眼鏡かけてる
可愛すぎなんだけど、でもやっぱり
本当の天宮がみたいな…なんて、そんな事言ったら嫌がるよね……いつかみたいな
男先生「これから、徒競走が始まります。準備をお願いします」
瑠璃「あ、行かなきゃ」
赤葦「応援してるね」ニコ
瑠璃「あ、ありがとう//じ、じゃあまた」((スタスタ
そして、徒競走が始まる。
スタートラインからゴールまで全力で走り
周りのクラスの声は…
「え?あの子速すぎない?」
「あんな子居たっけ?!」
「めっちゃすげぇなあの子!」
まぁ、そんな声が色々聞こえてきてたけど、私は気にせず走るのに集中し、1位を獲ることが出来た。
瑠璃「…ハァハァ…」
流石に走るの早すぎた…肺が……
「本当に天宮ちゃんなの!?」
「めっちゃ足速いんだな!!✨」
「良かったら陸上部に来ない?!」
瑠璃「…?!?!?!…あ、あの…その…💦」
出番が終わり、クラスの元に戻ろうとした
時だった。
クラスの人達に沢山話しかけられた。
赤葦「ちょっといい?天宮、こっち来て。先生が呼んでたよ」
私が困っていた時、赤葦が来てくれた。
何やら先生が呼んでいるということらしい、そして私は赤葦に手を引かれ、先生の元へ
と思ったが
赤葦「…大丈夫?色んな人に声掛けられてたけど」
瑠璃「ハァハァ…正直…助かった……もしかして助けてくれたの?」
赤葦「うん、困ってたから。だから先生に呼ばれたのは嘘、ごめんね」
なんだか、天宮呼吸が苦しそう…
瑠璃「…!な、何で謝るの?…本当に助かった、ありがとう」ニコ
赤葦「…!///…天宮、凄く足速いんだね」ニコ
瑠璃「そ、そう?」
赤葦「中学の時部活とか入ってたの?」
瑠璃「部活と──ッごめん、やっぱ何でもない」
赤葦「…?」
部活、と?なにか習い事もしてたって事か?
なにか、隠してるのかな…
赤葦「…天宮──」
木兎「あかーしーー!!!」ニコ
木葉「木兎声でけぇよ…」
白福「相変わらず元気すぎ~」
雀田「皆びっくりしちゃうって言ってんのに…」
奥からなにやら大声を出しながら赤葦を呼んでいる人が来た。
赤葦「……はぁ…木兎さん声デカいです」
瑠璃「…???知り合い?」
赤葦「うん、この人達は部活の先輩」
木兎「あ!赤葦が女の子と居る!!」
木葉「可愛い子じゃーん笑」
白福「珍しいね〜」
雀田「同級生?」ニコ
瑠璃「あ、えっと……こんにちは」
赤葦「この人は木兎さんで、隣に居るのが木葉さん、それで白福さんに雀田さんだよ」
木兎「俺は木兎光太郎(ぼくとこうたろう)!」ニコ
木葉「俺は木葉秋紀(このはあきのり)だ」ニコ
白福「私は白福雪絵(しらふくゆきえ)だよ〜」ニコ
雀田「私は雀田(すずめだ)かおり!」ニコ
瑠璃「あ、天宮瑠璃です」
白福「よろしくね瑠璃ちゃん」ニコ
雀田「よろしくね!」ニコ
瑠璃「は、はい」
赤葦「どうして木兎さん達がここに?」
木兎「あかーしこれからリレーにでるだろ!」ニコ
木葉「先輩である俺達が応援しに来たってことだ」ニコ
赤葦「なるほど、ありがとうございます。」
白福「頑張ってね〜」
雀田「頑張ってね!」
「あ!居たいた!赤葦ー!そろそろ行くぞー!」
赤葦「あ、今行く!…それじゃ、俺行きますね。天宮、また後で」
瑠璃「…!赤葦ッ──」((ボソ
そう言って、赤葦は走り出した。
赤葦に言いたいことがあった、私からも「頑張ってね」って言いたかったのに。
白福「一緒に応援しに行く?瑠璃ちゃん」ニコ
雀田「一緒に応援しよ!」ニコ
瑠璃「…!はい!」
女先生「次の種目はリレーです!!準備をお願いします!!」
「ねぇねぇ!次赤葦くん出るらしいよ!」
「嘘!?全力で応援しなきゃ!!」
瑠璃「…」
私も…応援したいな…
『準備はいいですかぁー!?それでは!!!よーーーい?』
『スターート!!!』
放送と同時にスタートの合図がなる。
そして、リレーが始まった。
『さぁ!現在1位は3組!!それに続いて2位は1組です!!』
色んなクラスからには
「がんばれー!」
「いっけーー!!!」
「抜かせ抜かせ!!」
など、歓声が上がっている。
そして、次の人にバトンが渡る。
3週目の最後は赤葦が走るらしい。
『おっと!1位が変わりました!!2組が、1位です!!2位はなんと6組!!!』
そして、最後。
3週目に入り、赤葦にバトンが渡る。
木兎「あかーし行けー!!!」
木葉「赤葦頑張れー!」
白福「頑張れ〜!」
雀田「ファイト!赤葦ー!」
瑠璃「…赤葦」
『1位3組!2位6組!おっと!?6組が1位に追い付いたみたいです!!さぁ!抜けることは出来るのでしょうか!!』
3組の子と赤葦は同時に並んでる、赤葦…苦戦しる感じだ。
頑張って…赤葦ッ
マスクを下に下ろして、私は大声で
瑠璃「ッ…頑張れー!!!赤葦ー!!」
赤葦「…!!」
私は、ハッとなり、咄嗟にマスクを付け直した。
そして、逆転勝利となり。
1位は6組となった。
木兎「瑠璃ちゃんすげー声出てたな!」ニコ
木葉「びっくりしちゃったよ笑」
白福「やっぱ、応援したいよね、好きな男の子には」ニマ
雀田「恋の乙女は可愛いわね〜!」ニヤニヤ
瑠璃「え?!い、いや!違いますよ?!/////」
先輩達と話していると──
赤葦「ッ天宮!」
後ろを振り返ると息を切らしながら赤葦が居た。
瑠璃「あ、赤葦…えっと、その…/////お、お疲れ様ッ//」
思わず私は赤葦から視線を逸らしてしまった。
赤葦「…天宮、さっきはありがとう」
瑠璃「…え?わ、私何もしてないけど…?」
赤葦「ううん…天宮の応援がなかったら1位になれなかった、だから、応援してくれてありがとう笑」ニコ
瑠璃「…!!///べ、別に…///」
木葉「ちょっと、先輩達の事忘れてない?」
木兎「なんか、いい雰囲気!!」
白福「ちょっと~、いい感じだったのにぃ」
雀田「なに邪魔してんのよ木葉!」
木葉「えぇ…」
赤葦「木兎さん達も頑張って下さい」
瑠璃「お、応援してます!」
白福・雀田「ッ~!!!✨」
雀田「瑠璃ちゃん可愛すぎー!!」((ぎゅ
白福「お持ち帰りしたい~!」((ぎゅ
瑠璃「…?!?!?!え、あ、あの?」
赤葦「…(モヤ)…あの、そろそろお昼になるので、俺達は失礼しますね」
そう言って、赤葦は私の手を引っ張った。
白福「えぇ…瑠璃ちゃんお持ち帰りしたかったのに…」
雀田「ヤキモチされちゃったかぁ〜笑」
『これから30分間お昼休憩となります。』
赤葦「……あ、ごめん…急に…痛くなかった?」
瑠璃「ううん、大丈夫…」
赤葦「そっか…良かった………ねぇ天宮、俺の事呼んでくれたよね」
瑠璃「ぇ?」
赤葦「さっきの掛け声の時」ニコ
瑠璃「ッ~/////あ、あれは…/////」
赤葦「めっちゃ嬉しかった笑」ニコ
瑠璃「…!!そ、そっ、か///……ほ、ほら!お昼休憩だからお弁当取りに行こ!!///」
そして、一緒にお弁当を食べ、残りの時間は他愛のない話をして時間を潰し、休憩をした。
そして、二人三脚をして、最後。
借り物競走。
瑠璃「借り物競争か…頑張ってね」
赤葦「……」
瑠璃「ど、どうしたの?」
赤葦「名前で呼んでくれないの?」
瑠璃「は?!/////な、何でよ!/////」
赤葦「名前で呼んでくれたら、頑張れる」
瑠璃「そ、そんな事言われても……/////あーもう分かった!!///が、頑張ってね……赤葦!/////」
赤葦「…笑ありがとう、これで頑張れる笑」ニコ
瑠璃「そ、そう!なら良かった!//ほら!早く行かないと遅れちゃうよ!」
赤葦「うん、そうだね笑じゃあまた後でね”瑠璃”」
瑠璃「なッ!?!?/////」
それはズルすぎるでしょ……
そして、赤葦と別れ。
私はクラスごとの場所に戻る。
『さぁ!これが最後の勝負です!最後は〜!!!借り物競争!!それでは皆さん!頑張って下さいねー!位置についてー?よーい!スタート!!』
赤葦「…」
何が書いてあるかな…
………よし。
瑠璃「…」
何か悩んでる…そんなに難しい借り物なのかな?
あれ?なんかキョロキョロしてる…
あ、目合った。え?こっち来てる?
ちょっと待って…?ん?
赤葦「天宮、一緒に来て」
そう言われて、赤葦は私の手をとり、引っ張られ、私は立ち上がった。
瑠璃「ちょッ!?わ、私?!」
赤葦「天宮じゃなきゃダメなんだ、少しの間我慢してて、あと大人しくしてて」
最後にそう言われ、私は頭がハテナだらけで居ると、赤葦にお姫様抱っこされた。
瑠璃「ぇ……ッ!!ちょ、ちょっと!!皆に見られてる!!/////」
赤葦「いいでしょ?笑皆に見せつけって事で笑」ニコ
瑠璃「は…?//そ、それってどう言う……」
そして、ゴールに着き赤葦はお題の紙を審判の人に見せ、何やら聞かれていたけど、赤葦は紙に指をさして、OKを貰えた。
瑠璃「それで、お題はなんだったの?」
赤葦「…知りたい?」
瑠璃「いや、だって気になるし…」
私じゃなきゃダメって…余計に気なるでしょ
赤葦「…これだよ」
赤葦はお題が書かれた紙を見せてくれた、
そこに書いてあったのは──
【大切な人(友達・好きな人など!)】
瑠璃「大切な……人…?」
赤葦に視線を向けると、
こちらを見て微笑んだ。
私はまた、頬が赤く染って、胸が高鳴る。
瑠璃「ッ…こ、これってど言う…」
赤葦「…好きな人って意味」
瑠璃「…!!」
赤葦「天宮は俺の事好き?」
瑠璃「ッそ、それは……わ、分からない…」
視線を逸らし、顔を下に向けると──
赤葦「じゃあ、俺の事好きにさせる、絶対」
顎クイと言うやつをされました。
瑠璃「!!//す、好きにしたら?!//」
赤葦「…笑うん、好きにさせてもらうよ?笑俺、本気だから」((微笑み
彼の顔を見て、本当に本気なんだとわかった。
そして、私達の体育祭はこれで幕を閉じ。
次の日から赤葦からのアピールに毎日ドキドキする事はまだ、知らないまま。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝