テラーノベル
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すんなりと割り込んできた熱い舌に蹂躙され、息も絶え絶えになったところで、瑞樹の手がはだけた甚平の隙間から滑り込んでくる。
片手で下着越しに正面の茎をゆるゆると追い詰めるように扱き上げられ、柊吾は「ひッ……!? あ、そこっ……ダメ、ぁっ!」と背筋を跳ねさせた。
「ダメじゃないでしょう。……ここ、もうこんなに濡れて、いやらしいなぁ……。こっちも指を欲しがってヒクついてるじゃないですか」
気持ちよさに思わず腰を浮かせてしまったその隙を逃さず、慣れた手つきで下着とズボンをずり下げられ、あらわになった後ろの秘所へと瑞樹の長い指先が容赦なく潜り込む。
押し当てられた指先が、秘腔の入り口をゆっくりと割り開く。普段から自分で慰めている場所は、瑞樹の指を難なく受け入れ、ぬち、と淫らな音を立てて簡単に根元まで咥え込んでしまった。
その尋常じゃない吸い付きの良さに、瑞樹の眉がぴくりと跳ねる。嫉妬と加虐心が混ざり合った低い声が、柊吾の耳元を打った。
「……腰、揺れてますよ。いやらしいなぁ。今まで何人の男と寝てきたんですか?」
「っ、な……ッ!? ち、ちが……っ、そんなんじゃ……ぁんっ!?」
「隠さなくていいですよ。こんなに簡単に指を咥え込んで……。男の扱い、よく分かってるじゃないですか」
意地悪な言葉とともに、挿入れられた指が内腔の粘膜を強引に拡げ、一番熱く蠢く突起——前立腺をズリ、と直接擦り上げた。
「ひゃうぁっ……!? ぁ、あっ……ッ!!」
「くは……すごい締め付け。やっぱり、相当経験豊富なのかな」
脳身を突き抜けるあまりの快感に腰が大きく跳ね上がり、柊吾の目からぽろぽろと生理的な涙が溢れ出す。指先で抉られるたびに背筋が狂おしく痺れ、まともな思考など吹き飛んでしまいそうになる中、柊吾は必死に首を振って訴えた。
「ち、ちがっ……嘘なんてついてません……っ! というか、だ、誰とも……付き合ったことすら、ないですっ……!」
「……は? 嘘は言わなくていいです。別に俺、処女信仰とかないですし」
瑞樹は鼻で笑いながら、追い打ちをかけるように指を曲げて内側の敏感な壁をぐにぐにと押し潰した。
「ひあっ……ぁ、んうっ! ほんと、本当なんですっ……! そりゃ、僕だって男だし……性欲くらいはあるけどっ、諸事情で経験が無くて……っ! そうこうしているうちに、母がああなっちゃって……それで……っ」
快感で乱れる息に途切れ途切れ混ざる、もごもごとした恥ずかしすぎる自身の秘密の暴露。
言い切った瞬間、柊吾の顔は耳の裏まで真っ赤に染まった。
と、同時に指の動きが、ぴたりと止まる。
「……なん、ですか……それ」
落ちてきた声は、先ほどまでの意地悪なトーンとは全く違っていた。
(やっぱり……この年齢で経験がないなんて、引くよな……。気持ち悪いって思われた……)
情けなさと不安で胸が押し潰されそうになり、柊吾が溢れる涙を隠すように腕で顔を覆おうとした——その時だった。
#婚約破棄
霞花怜
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コメント
1件
あっ、この話……すごかったね。瑞樹の意地悪な感じと柊吾の必死な様子の対比がめっちゃ効いてて、最後の「……なん、ですか……それ」のトーンの変わり方で全部持っていかれたわ。柊吾の過去の告白、ああいう場面で出てくるのがむしろリアルで刺さる。続き、気になるな〜。