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【そして私は眠りの中の羊さん、1匹、2匹……】
……長い間二人の彼を好きだった。どちらもただの友人で、片方は結婚して今は子供もいるし、もう片方はこの城の兵士で、私を退屈させないことに躍起になっている感じがする。彼氏候補にしても良いかな。たまに午後に1人で二個のカップラーメンを買ってきて、何故か私に見せて、自分は買い物で城に来て食事も自分で作れると私に認めてもらおうとしてる。それは私の立場をわからない自慢にみえる。その事に関して何か腹立たしい……。私にくれないで1人で食べているような気もするし。別の部屋のドアの向こうに居るからほんとに食べてるのか分からないけど、いつの間にか城の食堂のゴミ箱に食べ終わったカップが捨ててあるから気付く。ちゃんとゴミ箱に捨てるから偉い。1個80ルッド(この国の通貨の最小単位)らしい。私、城下町に買い物行かないから分からないけどさ……。そうしながらもわたくしは記憶が消されていく運命にあらがっています。