翔太 side
〝やめてッ〟と抵抗する彼女に、怒りで自分を制御できずにいた。
何人もの男性と寝床を共にしてきた彼女が僕を拒絶する事が許せなかった。
僕のものになるどころか客の一人にすらしてもらえない事に、、、
この日の彼女は異常なまでに僕を拒絶し、様子もいつもと違っていた。
顔を覆い唇を噛み〝耐えている〟といった風で相当に僕との行為が嫌なのだと感じた。
下へ指を侵入させると、より一層唇に力がこもり顔を覆う腕の間から、涙を流しているのがわかる。
それでも行為をやめないのは、彼女を手に入れたい焦りや自分の未熟さゆえだ。
彼女の蜜壺を舐めようした時、初めて異変に気づいた。ソコは赤く擦れ腫れているように見えた。
彼女は〝痛み〟に耐えていた。
翔太 鈴ちゃんごめん気づかなくて‥痛いんだね?
腕の隙間から穢らわしいものを見るように僕を睨みつけ
鈴花 いいから、続けなさいよ。これが私の仕事なんだから。あなたもそのつもりで抱いてるでしょ
強気な言動とは裏腹に、彼女の表情は、悲しげで今にも心が壊れてしまいそうだ。
翔太 ごめん本当に‥ごめんなさい‥でも好きなんだよ鈴ちゃんのこと。本気で好きなんだ!僕の事嫌い?
鈴花 side
まっすぐ私を見ないでよ。この人といると自分がどんなに穢らわしい人間なのか思い知らされる。
私も好きなのだろう彼の事が。身体がそう反応するように心も彼に惹かれているのを感じている。
鈴花 嫌いよ!前にも言ったでしょ?こんな汚い人間、愛す価値ない。あなたは穢れないで
翔太 鈴ちゃんは嘘をつくのが下手だね。本質の話になると僕から目を逸らす
〝嫌い〟っていう割には僕のことを心配してくれてる
僕は自分勝手だからその反応は 〝好き〟 って受け取るから
鈴花 ////バカじゃないの! 嫌いって言ってるじゃない ////もう帰るから服返してよ
翔太 そんな顔しておいて説得力ない!好きなら好きって言えばいいだろ?
こういう始まり方があったっていいじゃないか!
頰を伝う涙を彼が両手で拭う。いつの間にかまた泣いてた事にその時気づいた。
鈴花 私にまっすぐ向かってこないでよ‥
どうしようもなく‥愛してしまう
手を伸ばした先にある彼の頬に触れ、キスをする
一瞬驚いた彼は、目に涙を浮かべてその手を取り、愛おしそうに頬擦りした