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目が覚めると、そこは自室だった。
バチキン「私の部屋……!?先程まで、死神の部屋にいた筈なのに……」
バチキンは何を思ったのか、鏡を 見て、首元を確かめた。
……やっぱり、あった。
引き裂かれた筈の服も、傷一つついてやしない。
ただ、彼に付けられた”印”は残ってる。
その時の出来事を思い出し、悪寒がした。
バチキン(私はついに……この世のものではない者と身体を重ねてしまった。)
バチキンは咄嗟に机のカレンダーを見た。
……一日が過ぎてる。隣の時計も、部屋を出る時刻を過ぎている。
バチキンは慌ててベールを被り、部屋を出た。
後ろで死神がいることを知らずに。
死神「…………。」
荒川「死神から性的感情を……っすか?」
バチキン「そうバチ。」
バチキンは若きマザー……荒川に死神と身体を重ねたことを言った。
淡々とマザーに話せるのは理由があった。
荒川「それは異例……とは言いきれないっすね。この前天使との結婚が認められたエクレアさんや堕天使との結婚が認められたあづキンさんという例が存在してますもの。」
エクレアとあづキン。
エクレアは2年前、アクシズという熾天使に魅入られ、結婚したシスターである。
あづキンはJackという悪に騙され、堕天した元々純粋な天使に助けられ、あづキンから惚れて結婚したシスターだ。
正確には、天使や堕天使と結婚したことにより、亡くなったシスターたちだ。
バチキン「……あづキンに至っては堕天使と結婚したのに、あれで神父様はよくそんなのが認められるバチね。」
荒川「アジアでは狐と結婚した人がいたから全国の修道院ではそういうのは認められているのです。……邪神でなければ。」
バチキン「え?」
荒川「貴女の言う死神は、どうやら大した存在のようですね。いいっすか、バチキンさん。貴女を抱いた死神は、ワシの予想では、
バチキン「……は?」
荒川「危険……かもしれませんが、そんな死神が何故バチキンさんを気に入っただけでなく一日かかってまで抱いたのか知りたいっす。……もし、また抱かれたり、死神に何かあったらまた教えてくださいね。」
荒川は少し微笑んだ。