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――そんな、まさか、嘘でしょう……？
たったいまシャルロットからうかがったお話が信じられずに、わたくしはひとり、シルベストル伯爵家に与えられた居室で青ざめておりました。
ここセラフィナでは、それぞれの諸侯ごとに宮殿の敷地内に小館をたまわっていて、わたくしたち伯爵家も、王宮と同じ白大理石で造られた美しい豪邸をまるまる一つ与えられているのです。
普段生活するための居館は領地にありますので、
この館は、王宮で宴や催し物があったときに休息をとったり宿泊したりできるよう、陛下からたまわったものになります。
そして、今回の王都滞在でも、サフィヤお兄様と一緒にこの小館で寝泊まりをしていたわたくしは――
朝、思いつめた表情でたったひとりで訪ねてきたシャルロットからうかがったお話を聞き終えて、いまだに信じられない気持ちで呆然としておりました。
「『――アイリスお嬢さま、突然のお目通り＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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