テラーノベル
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注意です!
※ウィンブレのうめひいです
※こちらは次作の前話となります
※下手くそです
※地雷・解釈違いはUターン推奨
以上オーケーの方のみお進みください
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ある日ふらついてる柊を見て俺は声をかけた
梅宮「柊?ふらふらしてるけど大丈夫か?」
柊「ん?ただの寝不足だから気にしないでくれ」
梅宮「俺、屋上いくけど少し寝るか?」
柊「いい、教室で休むから」
梅宮「そっか…なんかあれば言えよな」
そう言うと本人は片手をあげて「わかった」という感じだった
その背中を見送りながら俺はため息を1つ吐いた
前からこんな感じだったなと思った
人が心配しても全く甘えてくれない
柊は言うならばブラックコーヒーみたいなやつだった
他人にもだが自分にも厳しい人間でまるでミルクという存在を知らないかのようだ
つまり『甘え』を知らない人みたいだ
梅宮「俺は甘々に甘やかしてたくさん可愛がってやりたいんだけどな」
蘇枋「それを俺に相談されても困りますよ」
梅宮「だって蘇枋ってさ…いつも斜め上の考え持ってくるし…何かないかなーって…」
蘇枋「俺も相手がいないのでそればかりはどうとも…」
梅宮「柊に甘えてほしいけど…強制はしたくないし」
蘇枋「それならもう柊さんにとってのミルクという存在を見つけてあげるしかないですね…あの人が本心を思わずさらけ出してしまうような相手を…」
梅宮「…柊にとってのミルクという存在…」
蘇枋「(こんな近くにいるのに気づかないんだ…人の気持ちには敏感なのに…自分のことには鈍感なんだな…)」
そう言われて俺はそれが誰なのかを考えた
柊の性格上後輩を頼るということはないと思う
特に梶や佐狐みたいに柊に憧れてる人にはまず頼ろうと思わないと思う
それは柊が以前言っていた
柊『アイツらは俺に憧れてるからな…せめてアイツらの前では無理してでもいいから理想の先輩でいてやりたいんだよ』
そうやって柊は弱さを前に出さない
いつか柊が弱さをさらけ出せる相手を見つけられるだろうか…
そんなある日のことだった
梅宮「おはよう!」
「おう、梅宮」
「柊は一緒じゃないのか?」
教室に入ると同級生たちにそう聞かれる
そう言われてクラスを見渡すと確かにいつも一番後ろの席に座り机に突っ伏して寝てたりするのにそこに姿はなかった
なにも連絡はもらってないし心配だけが大きくなる
俺はスマホを取り出し柊に電話を掛ける
何コールかなったが電話に出る気配はない
梅宮「頼むよ、柊…出てくれよ」
俺は柊が電話に出てくれないのに焦りを感じる
背中は冷や汗が流れて心配だけがどんどん膨れあがっていく
柊が電話に出ないため次にことはに電話を掛ける
2コールぐらいですぐに出てくれた
ことは『梅、どうかしたの?』
梅宮「そこに柊いるか?!」
ことは『いないし、今日は来てないけど?風鈴に来てないの?』
梅宮「俺も来てると思ったんだけど…連絡も来てなくて…だからポトスにまだいるのかなって…」
ことは『桜たちは何か知らない?』
どうやら桜たちはポトスにいるみたいでことはは桜たちに問いかける
それに答えたのは蘇枋だった
蘇枋『俺たちは知りませんよ?それに柊さんは多分…梅宮さんを待ってると思うんですよ』
梅宮「え?」
蘇枋『わかりません?柊さんっていつも呆れながらも梅宮さんを見る目が優しいんです…近くにいすぎて…気づいてないみたいですけどね…』
梅宮「柊って…俺のこと…見てるのか?」
蘇枋『ここまで言えばわかりますよね?柊さんというブラックに必要なミルクという存在が誰なのか』
俺は急いで電話を切って学校を出ていった
そうだ…柊は後輩に頼れないんだから、頼るなら俺ぐらいしかいないじゃないか
頼れないのなら俺が先に察して動けばいいだけのはずだ
甘えられないなら逆に俺が甘やかしてやればいいだけのはずだ
なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだ
俺は息が切れながらも柊の家のチャイムを鳴らす
しかし一向に出てくる気配がない
家のドアノブに手を置くと鍵が開いていた
梅宮「柊、入るぞ」
玄関には柊のいつも履いてる靴もあり家にいることは確定だ
俺は2階の柊の部屋に入る
そこには布団から起き上がろうとしている柊がいた
俺は慌てて柊を横に寝かせ言う
梅宮「柊、体調悪いなら起きなくていいよ」
柊「悪い…連絡してなくて…したかったんだけど…うまく動けなくて…」
梅宮「本当に柊は甘さを知らないブラックコーヒーみたいなやつだな」
柊「ブラックコーヒー?」
梅宮「自分にいつも厳しい人ってこと」
柊「でも人間無理したいときだってある」
梅宮「でも限界迎えたら意味ないだろ?今回のことで少しは甘さを覚えろよ」
柊「甘く接してもらったことないから…どうしたらいいかわからない」
梅宮「今まで一度も?」
柊「一度もない…」
そりゃいきなり甘えろって方が難しいか
これは俺が甘え方を教えるしかないな
梅宮「柊…今度からは俺がお前を甘々に甘やかしてたっくさん可愛がってやる」
優しく頭を撫でて俺は微笑む
その数日後、有言実行とでもいうのだろうか
俺と柊は付き合うことを決め恋人になりその日からたくさん甘やかして可愛がることを決めた
ブラックにミルクを注ぐと甘くなる END
NEXT→初恋だから可愛がりたい
コメント
10件
待ってましたぁっ!ワクワク(((o(*゚▽゚*)o)))
おぉ!新作楽しみすぎ!
新作~!恋の予感……