テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
tsts
8,610
#ご本人様には関係ありません
透楽※お知らせ必読願います
5,923
#そのじん
笑う門には福来る
177
ゆき.
152
前書き
前回かいたもの(🩷→💛)に続きがみたいとのコメントをいただけたので、書いてみようかなと思い挑戦してみました!
前回のを読まれてない方はそちらから読んでいただけると嬉しいです。
全然短編じゃないです。なんなら過去1長いです。このページはまだ大丈夫なんですが、途中でysdさんがとても可哀想な感じになりますので先に謝っておきます。ごめんなさい。
(最初が短編なので、短編集の中での更新したけど、分離したほうがよかったかも。)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Side:jnt
忘れ物をした自分をこんなに恨んだことはない。忘れ物さえしなければ、こんなに悩まないですんだのに。
先ほど見てしまった光景を思い出す。
勇斗が…自慰をしてた。
それはいいとしよう。
いや、良くないけどね?
誰でも来れる楽屋であんなこと。
せめて鍵かけてやんなさいよ。
……まぁ、それはおいといて、問題は…どうやら俺がオカズにされているらしいというとこだ。
俺が楽屋の扉を開けた時、あいつはちょうどイく瞬間だったわけだけど、完全に俺の名前呼んでたよね。
じんとって言ってたもんな。流石に同じ名前の別の人……な訳ないよなぁ…。
誰かの名前を呼びながら1人でするのはさ、それはさ…もう、あれなんよ。完全に、俺で抜いてたってことでしょ。
えぇ……あー…まじかぁ。
や、なんか普通にショックだよ?
仲間と思ってた相手にオカズにされてるとか、知りたくなかったわ。
明日からどうしよう
何もなかったように過ごすしかないよね…、でも、普通の顔して過ごせる気がしない…。
てか、勇斗は俺のことを『そういう目』でみてんの?
俺、男なんだけど…勇斗ってそういう趣味じゃないよな……女の子のタイプとか普通に話してたし。もしかして男も女もいける感じなのか?
あと、俺とただヤりたい(?)と思ってんのか、魔が差して俺の名前を呼んでみただけなのか、俺のことが好きでそういうこと考えてるのかでちょっと話変わってくるな…。
いや…、どちらであってもキチィけど。
10年以上過ごしてきて、他人よりは勇斗のことを知ってると思ってたのに、今はアイツがなにを考えてるのか全然わからない。いつから俺のことそんな目で見てたんだよ。
ああああ、なんで俺がこんなこと考えないといけないわけ!?…バカ勇斗。
俺は頭を悩ませながらも、その日は眠りにつくのだった。
翌日、今日はM!LKのメンバー全員での撮影の日だ。楽屋には勇斗以外の4人が揃っている状態。
よかった、今日の仕事2人じゃなくて。
そんなこと考えたら、ガチャリと楽屋の扉が開き勇斗が入ってくる。
「おつかれ〜」
いつもと変わらない態度の姿に少しほっとする。いつもと変わってても困るけど。
「おつー」「おつ。」「おっつー。」
「はやちゃん遅かったなぁ」
みんなからの挨拶に混ぜて俺もなんでもないように挨拶を返す。すると勇斗がこっちにきて、俺にスマホを差し出してくる。
「じんと、これ昨日忘れてたでしょ」
「あ、悪い。ありがと。」
そう言って昨日忘れたスマホを受け取る。その瞬間勇斗と目が合ったが、気まずくてふいっと逸らしてしまう。
ちょっとあからさまだったか…。
でも、今は勇斗との目見るの無理かも…。
その後、撮影は無事に終えた。
いつも通りにできたと思う。勇斗との絡みもいつも通りだったはずだ。
これなら今後もいつも通りできるはずだし、昨日のことは忘れてしまおう…そう思ったんだけど…。
1日、2日、1週間と、日を追う毎に勇斗の視線が気になってくる。アイツ俺のこと見すぎ。
でも、俺からなにか言うのは気まずいし、何か言われるのも気まずい。そんな思いから、俺は勇斗を避けるようになった。
って言っても、2人きりにならないとか他のメンバーと会話が多くするとかそんな感じで出来るだけ不自然に見えないように。別に勇斗を拒絶してるとかではない。
そんな日が続いてある日、柔太朗から飯に誘われた。
「よっしー、今日メシいかない?」
「え、なに?別にいいけど…」
「じゃあ、これ(仕事)終わったらロビーに集合ね」
そんな会話をして仕事に臨む。
仕事おわり、柔太朗と2人で場所を移動し半個室の居酒屋に来た。
腹を満たしながら、最近あったどうでもいい話をし、落ち着いたとこで今日誘われた理由を聞いてみることにした。
まぁ、単純にメシ食いたかっただけかもしれないけど、相談とかの可能性もなくはないかなって思って。
「今日は珍しいじゃん、メシ食い行こうだなんて。なんかあった?」
「いや、ちょっとよっしーに聞きたいことがあって。」
「ん?なに?」
「よっしーさ、はやちゃんと喧嘩でもしてるの?」
柔太朗がこちらを伺うようにそんなことを言う。その言葉にギクリと身体が軋むが、喧嘩をしてるわけではない。
「…いや?喧嘩してない。」
「ほんとに?」
「おん。」
俺の言葉に柔太朗は首をかしげる
「ふーん…?」
「なんで、そう思ったの」
「んー、ここ1週間…、いや2週間近く?よっしー、はやちゃん避けてるじゃん?」
「え゛」
俺そんなわかりやすいか?
「あ、太ちゃんとか舜太は気付いてないと思うよ。もちろんスタッフさんたちも。」
「あぁ…」
その言葉にほっとする。
「それで?避けてる理由は、喧嘩じゃないの?よっしーが避けて、はやちゃんが悲しそうに見てるから喧嘩して無視でもしてるんかと思ったんだけど…」
……勇斗が、悲しそうに見てる…?
「いや、…喧嘩”は”してない。」
「喧嘩”は”?じゃあ、なに?」
「…ん〜、あー……」
…言えるわけない。
勇斗が俺でオナってるとこを目撃して気まずいです、なんて。
柔太朗は趣味嗜好で人を差別することはないだろうけど、言ってしまえば勇斗のプライベートな部分を勝手に暴くことになるし、俺としても自分がオカズにされてたなんて言いたくない。
「俺達には言いにくいこと?」
柔太朗がそんな風に問い掛けてくる。
「……うん、ごめん。」
「そう。」
「でも、本当に喧嘩ではないから。心配かけてごめん。」
「喧嘩じゃないならいいけど、……早いとこ元に戻ってよね。」
「…わかった。」
柔太朗と解散したあと、俺はこれからのことを考える。
確かにグループを続けていく以上ずっと勇斗を避けるわけにもいかないし、何も知らなかった頃のように戻りたい。
でも、記憶は消すことは無理だしな…。
そもそも勇斗はなんで俺で……?
1人で考え込んでても答えなんてでるはずもなく、俺は考えるのを諦める。
真相は本人に聞くしかないよな。…仕方ない、勇斗が何を考えてあんなことしたのか聞いてみるか。
まぁ、ヤりたいって言われても困るし(そもそも男同士でどうヤるんだって感じだし)、好きって言われても困るんだけど、どうするかは、そのとき考えよう。
それから数日後、ちょうど勇斗と2人での仕事があったから会話を試みることにした。
最近は2人でいることを避けてたし、仕事が終わったらすぐ帰ってたから、なんか久しぶりな気がする。
「勇斗」
俺がそう呼び掛けるとびっくりしたようにこちらを振り返る勇斗。
なにその顔、びっくりしすぎでしょ(笑)
まぁ、名前を呼んだだけでそんなびっくりするくらい俺が避けてたってことか…そんなにあからさまなつもりはなかったんだけど、なんかちょっと申し訳なくなる。
「…なに?」
「あー……、あのさ、…」
「……うん」
「この前の、あの楽屋の話なんだけど」
「っ、」
俺がそう言うと、勇斗の顔が一瞬泣きそうに歪む。それは本当に一瞬で、見間違いかと思うほどの僅かな時間。
「…勇斗?」
「あっ、あぁ、ほんとごめん。楽屋であんなことしてたのもやばいし、その……仁人の名前呼んで…」
「お、おお…」
「メンバーに、男に自分で抜かれたら気持ち悪いよな(笑)ほんっと、ごめん!もうしないから!許して。ちょっと魔が差しただけだから。」
そう言って笑う勇斗。
笑ってるけど全然笑ってるように見えない。
「勇斗…?」
「いやー、ほんとずっと謝ろうと思ってたんだけど流石に1人でしてるの見られたの気まずくて話しかけらんなくてさ。仁人から話しかけさせてごめんなー。あれは見なかったことにして!…や、難しいと思うけど、ほんとあの時だけ、魔が差して名前呼んでみただけなんだ。キモいだろうけど、これからもグループ一緒にやっていきたいから、みなかったことにしてくれると嬉しい。」
饒舌にそう話す勇斗。
俺がこのまま笑って流せば元通りになる、そう思うんだけど…何故かそうしちゃいけない気がする。
「ねぇ、ちょっと落ち着いて」
「え?落ち着いてるよ?笑」
「……はやと、」
「……」
「勇斗はさ、俺が好きなの?」
そう問い掛けると、また泣きそうな顔。
……そんな顔するなよ。
「………」
「…勇斗?」
「………じんと、」
「うん」
「俺…俺は、仁人が好きだ。」
「そう」
「恋愛感情で、ずっと好きだった」
「そっか」
「ごめん」
「なんで謝るの」
「……キモいだろ。ずっと、仲間として横にいたやつに、そういう目でみられてんの。」
「……まぁ」
「…っ…」
「びっくりはしたけど、でも、友達と思ってたやつを恋愛感情で好きになることは全然あるでしょ。」
「、俺…男だし。」
「んー……恋愛って性別だけで括れるものでもないし。」
「でも、仁人は女の子が好きだろ」
「それはそうだけど。」
「…だから、ごめん。」
謝る勇斗になんて声をかければいいのか悩む。勇斗のことは好きだけど、それは勇斗の好きとは違う。だけど…
「謝ることじゃないよ」
「…ごめん、ありがとう。…今の忘れて、仁人のこと好きでいるのやめるから。もちろんメンバーとして大好きなことは変わんないけど、…ごめん。」
苦しそうな勇斗の表情に胸が苦しくなる。
「…人を想うのは自由でしょ。」
気付いたらそんな言葉が口からもれてた。勇斗は少し驚いたように俺を見つめる。
「まあ、…勇斗が言う好きを、受け入れるとか同じ好きを返すとかは、…ごめん、今は無理なんだけど、でも…勇斗がそう想ってくれてるってことをちゃんと考えてみる。」
「仁人……。」
こんな答え、勇斗を期待させて傷つけるだけかもしれないけど、今すぐに答えを出すのは違う気がした。
「もちろん、よく考えてもごめんって返事になるかもしれないけど…」
「…うん、それは仕方ない」
「でも、…俺が答えを出す前に勝手に諦めないでよ。」
「…ごめん。」
「もう、謝るの無し!」
「ありがと…仁人、…好きだ………好きなんだ。」
「…ありがと。」
勇斗から真っ直ぐ向けられる好意に戸惑いを感じながらも、戸惑いとは別の心にチクリと刺さる何かを感じた。
コメント
2件
続き書いてくれてほんとにありがとうございます待ってました…!😭長いなんてむしろ喜びしかありません…続きも楽しみにしています!!
えっと…めっちゃ良かったです…🖤 仁人の戸惑いとか、避けちゃう気持ちとか、すごくリアルで苦しかったです。でも勇斗が「好きだ」ってちゃんと言えたシーン、泣きそうになりました。謝る勇斗に対して「謝ることじゃないよ」って返す仁人の優しさ…ずるいです。 続きどうなるんだろう、ドキドキします…!