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それから、るぅとくんは僕と一緒に放課後を過ごした。
少しずつ、刻一刻とるぅとくんの命のタイムリミットが迫っていく。
そんな中でも、君はずっと笑顔で居てくれる。
それが、僕の中で輝いていた。
いつしか_、心が惹かれていった。
でも、この恋は叶わない。それを知ると、悲しくなってくる。
僕の気持ちを心に秘めたまま、るぅとくんが居なくなってしまったらどうしよう。
るぅとくんは入退院を繰り返しながら、高校生活を送っている。
「今日も来てくれたんですか?」
「るぅとくんと過ごすのが一番楽しいからね。」
「もう、」
入院しているときは、毎日のように通った。
僕が唯一の心から好きだと言える人。
ずっとずっと、大切な人。
願うなら、るぅとくんの病気を肩代わりしたい。
願うなら、るぅとくんの病気をなくしたい。
どれも叶わない願い。
日に日にやせ細っていくるぅとくん。
そんな姿を見ると心苦しくなって、胸がずきずきと痛む。
どうして、るぅとくんが死ななくちゃならないんだろう?
僕がなればいいのにッ。
どうしてどうしてどうしてッ_。
お願いだから、るぅとくんを連れて行かないで!
願いばかり募って、どれも叶わない――
それから、ずいぶんと月日が経って。
るぅとくんは高校に通うことも叶わなくなった。
ずっと病院で生活することになった。
それでも、るぅとくんは笑顔でいる。その笑顔も、いつか見られなくなってしまうのかな。
「今は春休みですよね?遊びに行かなくていいんですか?」
「それよりも、るぅとくんと話してる方がいいから。」
「ありがとうございます。」
そう言ってにこりと微笑むるぅとくん。
君は、どうして病気になってしまったの?
健康でいてほしい。
僕は、るぅとくんと一緒にいたいよ…。
そんな願いが叶うはずもなく、
るぅとくんは、最近、眠っていることが多い。
大抵はるぅとくんが起きるのを待ちながら、ギターの動画を見る。
るぅとくんのギターを聴いてから、自分で弾くようになった。
いつか、るぅとくんが起きた時に聴かせられるように_。
30分くらいたっても起きなかったら、家に帰る。
それが、僕の日課になっていた。
今は春休み中。るぅとくんが余命宣告を受けてから、1年が経とうとしている。
「早く、目を覚ましてよッ_。るぅとくんッ!」
明日は、午後からお見舞いに来ようと思い家に帰ってから僕はゆっくり眠ることにした。
それが、最後になるなんて僕は、思ってもいなかった_。