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「んんんん…眠い〜…」
「ス〜!」
という訳で、どういう訳かは分かりませんが、朝です。
「ん〜やっぱり二度寝するぅ…スーちゃんおやすみ…」
「ス〜!」
ドンッ
割と痛そうな音と共にヴィトは強制的に起こされた。というかベットから落とされた。
…容赦なさすぎ。
「痛ぁ…スーちゃん何するの…」
スーに強制的に起こされ、頬を膨らませつつ一回にある食堂にヴィトは降りていった。
「おはようございます〜」
「お客さん、おはよう。朝食はすぐ準備するから座って待ってな。」
「はぃ…」
一番近いところにあったカウンター席に座るヴィト。
ちなみに、今日に限って死ぬ程眠かったらしい。
…本当かどうかは分からない。
「はいよ、シチューとパンだよ。」
「ありがとうございます〜…いただきます〜」
もそもそとシチューとパンを食べるヴィト。
ちなみに、途中からパンをシチューに浸したほうが美味しいと気づいたらしく、その食べ方をしていた。
…すっごくどーでもいい。
「ごちそうさまでした〜美味しかったです〜」
「それは良かったよ。じゃあ、また会える日を願って。」
「ありがとうございました〜」
こうして、宿を出てダンジョンへ向かったのだった。
「ダンジョンへお入りになるのですか?」
「はい、カードです。」
「Cランクだったのですね。失礼しました。では、お進み下さい。」
姿を見て明らかに困った子を助けるモードになっているダンジョン前にいる人にカードを渡し、驚かれたヴィト。
…身長とかって伸びないんだよね…と悲しい気持ちになっている様子。
面倒くさかったとも言う。
それはともかく、ダンジョンへ入ったヴィト。
まあ、この人が通常の方法で攻略するはずがなく…
「『魔力探知』…ふむふむ。こっちね。」
魔力探知を悪用…利用して、マッピングをしながら移動を繰り返し、あっという間に31階層に辿り着いた。
…安心安全の全カットである。
「お、ようやくフィールドエリアか〜しかも草原だね〜…後、魔力探知が正しければ20層あるからさっさと進まないとな〜」
すると、ヴィトは少し立ち止まり…
バイクを出した。そして、跨り…
「よし、しゅっぱーつ!」
ブゥゥン…
バイクでダンジョンを走るという前代未聞の事態を引き起こした。
今さっき、ヴィトが草原と行っていましたが、実は31階層〜40階層までは草原という。
しかも…
「お!牛とか羊、鶏の魔物がいる〜!」
肉を落とすモンスターが沢山いる層だった。
ということで、お察しの方もいると思いますが…
1週間後、ある有名な冒険者がここの層を訪れた。
すると、地面にはあちこちに肉が落ちており、その光景を目の当たりにした冒険者は、恐怖で逃げ帰ったのだとか。
…この原因が見た目ボーイッシュな子供だったことは本人以外知らないのだった。
少し脱線。
それで、40階層のボスのところまで来たヴィトである。
ちなみに、ボスの名はミノタウロス・ロード。
まあ、そのまんまである。
「よし、そろそろミスリルナイフ使お〜」
「ブモォォォォッ!」
ズドドドド…
まさかのいきなり突っ込んできたボスである。
「あ、ちょっとあれには当たりたくないな…『ウィンドバースト!』」
ウィンドバースト。…空気砲のでかいバージョンの魔法である。
それを食らったボスは…
「ブモォォォォ!?」
思いっきり吹っ飛んでいった。これは酷い。
「よし、じゃあ行くぞ!『付与魔法:炎』」
ボスも、ヴィトと動きを合わせるようにまた突進してきた。そして…
ザシュッ…ジュ~
ボスの右脚が弾け飛び、美味しい匂いを漂わせていた。
「くぅ…斬ったところから美味しそうなニオイを漂わせてくるなんて…」
完全に付与魔法のせいで美味しく焼けた。(物理)
で、ヴィトはというと…
「いっそまるっとジューシーに焼いてやる!『ヘル・フレイム!』」
言ってることと放たれた魔法が噛み合ってない件について。というか、どう考えても炭化する。
そして、これを食らったミノタウロス・ロードは…
「……」
悲鳴すら上げることも許されず、炭化していった。
…ひどい戦いだった。
「お!宝箱だ!…一応『鑑定』…うわぁ…致死レベルのガスか…」
ちょっと性格悪い…と思っていると…
「ス〜!」
「スーちゃん、任せていい?」
「ス!」
スーが素早く宝箱を開封&毒ガス吸収した。…流石できるスライムは違う。
…一家に一匹万能スライム。
それから、お昼ごはんにサンドイッチを食べ、41層に降りていった。
そして、41層は…
「わお…」
砂漠だった。
「どうしよっかな〜砂漠って夜、冷えるんだよな〜」
さっさと砂漠の所は抜けたい様子。その結果編み出されたのが…
ガチャッ…ドォン…
「で、あの銃弾のところまで『転移』」
銃弾を転移目標として、飛んだ所にワープする…というただの小技である。
…少なくとも「だけ」で済まされる行為ではない。
「よし!で、ここら辺にボスが…」
「スー!」
「え?って下か!…ていっ!」
ポンッコロコロ…ザバーン…ドーン…
何だこの効果音。
…何が起こったのか説明しよう。
まず、ここの層のボスはサンドワーム。まあ、砂の中にいる虫である。
それで、そのボスが砂の中から飛び上がって食べようとしてきたため、出てくるところにグレネードを転がし、爆殺☆した…といった感じである。
ちなみに、砂漠の階層が後7層あったので、同じ方法で攻略していったヴィトであった。
…ネタが切れたともいう。
で、49層です。最後のフィールドエリアは…
「海だぁぁ!」
海でした。…恐らく作者が夏休みに海に行けなかったのが原因。
そして、勘のいい読者の方はヴィトが何をしだすか想像出来るでしょう。
「わーい!お魚さんだ〜!」
はい。銃を使い、お魚さんもとい魚肉を大量に集め出しました。
そして、また1週間獲りまくったという。
で、食材をゲットしたヴィトは…
「あれ?ボスは?」
ボスを探していた。
まあ、そうなるのも当然。そのボスは、ヴィトによって数十回倒されていたのである。
ちなみに、本人はレア魚としか認識してなかったという。
その後、1時間ボスを探し…
「あ!見つけた!」
ボスをリスキルするのだった。
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