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旧日常が書いてみたかった()

終わる気がしないので一部を…

セリフ↪︎「」

視点主↪︎『』


“脅威視点”



重い瞼を持ち上げると見えたのは輪郭が朧げな三日月だった。

『どこや、ここ…』

体を起こし、辺りを見渡す。周りには怪しい煙が漂っているだけの草原が広がっており、空は薄桃色で淡く光る小さな星々が浮かんでいた。

『…誰か居らんのかぁ!!』

声を張り上げ、軽く大声で話すが返事が返って来る事はない。気が付くと居た不気味な場所に寒気がする。もしこれがTRPGだとしたら早速ダイスを振っているだろう。

『そんな事より、まずは探索か…?』

警戒しながらも足を踏み出し、前へ進む。音は聞こえず、風も吹いていない。辺りには薄紫色のキラキラと光る煙が漂っていて、神秘的とも不気味とも言える景色だった。頬を伝ういくつもの水滴を服の袖で拭い、恐怖に負けず足を進めていく。自分以外誰も居ない。その事実に酷い既視感を覚えさせられた。確か子供の頃だったか、神隠しの様なものにあった事がある。その時は何とか逃げて事なきを得たが、今はこれが神隠しなのかすら分からない。もし神隠しだとすると神に興味を失わせればいいだけの話だ。なにも行動せず、興味を失わせてしまえばこっちのもんだ。

ふと足元を見ると

『ね、猫…?』

黒い猫がふわり、ふわりとゆっくりスキップするかの様に歩いていた。軽くジャンプする度に重力がほぼ無いかの様にふわ、と地面に降りていく。そんな様子に俺は驚いたが、もはや慣れてきてしまった為特にこれといったリアクションをしなかった。もしかしたら神隠しの可能性もあるし、反応をあまりしなかったのは吉とも言えるだろう。

『……』

それより、早く進まなければ。草を踏み締め足を前へ前へと進めて行く。一体、ここはどこなのだろうか。何故俺はここに居たのだろうか。皆はどこへ行ったのだろうか。不安や疑問は増えるばかりで、解決なんてちっともされなかった。一歩一歩進む度に恐怖を感じる

また、捨てられたのか

そう考えてしまうと先程まで見て見ぬふりをしていた絶望が湧き上がって来た。トラウマ、というのだろうか。捨てられる事に対して俺はいつも強い恐怖を覚えていた。

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