テラーノベル
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「えええ〜!?天満君家、犬飼い始めたの!!」
と、銀子はキラキラ目を輝かせた。
「うん!ハチクって言うんだ♪」
「うわぁー!いいなぁ〜!!私の家では猫ちゃん飼ってるよ!シルバーって名前の!」
「へぇ!そうなんだ!」
と、しばらく飼い犬や飼い猫の話で盛り上がっていると、
「そろそろ授業始めますよ」
と、博士こと、ブラックがやってきた。皆自分の席に座り、バッグからノートを取り出していた。天満もバッグからノートを取り出そうとした。すると、
「わんっ!」
「わーハチクだー・・・えっ!なんでバッグの中に???」
「わん!」
何故かバッグにすっぽりとハチクが入っていた。ハチクは首を傾げ、へっへっと舌を出していた。ちなみにノートが下の方でぐしゃぐしゃになってました(泣)
「わー!可愛いー!!」
「わんこ・・・」
「いや、なんで犬がバッグの中に!?」
「・・・・・・」
授業そっちのけで生徒たちはわちゃわちゃハチクに構う。ブラックは苦笑した。
「これじゃあ、授業は出来なさそうですね・・・とりあえず、すまない先生に報告してきますので」
と、ブラックは教室代わりの研究所から出ていった。
「この子かハチクかー!可愛い〜!柴犬?」
「もふもふ」
「・・・・・・」
と、銀子とトキとイグは子犬を撫でた。
「・・・にしても、よくここまで気が付かなかったわね・・・」
「ガチで気が付かなかった」
「嘘でしょ天満くん。戦闘では、どこから矢が来るか瞬時に分かるくせに・・・」
「前に盲目のデバフにかかってもゾンビ倒した天満が?」
「うるちゃい」
と、カネリ、天満、風音と、蓬莱はそう話していた。
✵✵✵✵✵
《あー、やっぱりそっち行ってたかぁ〜!ごめんね!!授業邪魔して》
「いえ・・・ですが、私も後でモフらせてください」
《ブラック、君、何徹目???》
思わずすまない先生はツッコミいれた。すると、すまない先生はブラックに“お願いごと”をした。
《ねぇ、ブラック。ついでにさ、“あの子を検査してくれない”?》
「・・・検査?別に構いませんが・・・普通の動物病院に検査すればいいのでは?」
すると、すまない先生は困ったように答えた。
《・・・あの子、竹やぶにひとりでいたんだ。おかしくないか?“普通の子犬が、竹やぶにひとりでいるなんて”》
「・・・親犬に捨てられた。とか、前に飼っていた人に捨てられた。とか?」
《それもあるかもしれないけどさ。なんか、あの子・・・》
と、そこで一呼吸置き、すまない先生は答えた。
《“普通の犬じゃ・・・ないような気がするんだ”》
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