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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

206 - 第五章 彼と共に育む、真愛の形 EP.3「温かに育む、家族の形」⑪

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2025年06月24日

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日がつにつれ産み月も近くなって来ると、それだけ不安感も増すようになった。


その夜も部屋で眠りにつこうとしても、いつまでも目が冴えたままなかなか寝つけなくて、ふとSNSで貴仁さんにメッセージを送ろうかなと思い至った。


もし彼が寝てしまっていたとしても、メッセージを送るだけでも少しは安心ができるように思えたからだった。


なんて言おうかなと、スマホの画面を眺めながらしばらく考えてみる。彼が寝ていても起きていても、いずれは見るものだから、あまり負担にはならないようなものにしたかった。


考えに考えて……、


『貴仁さん、もう寝ましたか?』


とだけ打った。


眠っていたら返信はないだろうし、起きていてメッセージをくれたら、それでだいぶ安心できそうにも感じたから──。


『まだ、起きているが、どうかしたか?』


程なくして、彼から返事が来た。


起きていたんだ……と、ちょっと嬉しくなる。


『なんでもないんです。ただ私が眠れなくて、貴仁さんは起きてるかなと思っただけなんで、』


そこまで書いて、


『おやすみなさい』


と、締めくくった。


起きていたことに嬉しさが湧いたこともあって、長々と書いていると、なんだかわがままを言ってしまいそうで、これで終わりにしようと思ってのことだった。


若き覇王に、甘くときめく恋を

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