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#絶 対 は 無 し
akpr
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A side
俺は 入社して 2年目の 医者
まだまだ 新人だし 分からないこともある 。
でも 、 社会はそう 甘くなかったんだ 。
俺が 担当しているのは ぷりっつくん って 言う子
本当は 先輩の 担当だったんだけど
先輩が 俺に 押し付けてきてさ 、
その 理由 なんだけど
ぷりっつくんは 重い 病気 なんだ 。
難病 までは いかない 。
脳の 中心部分に 腫物 が できている 。
一見 取り除くのは 簡単そうに見える が
これは ベテランじゃ出来ない 。
中心部には 神経が 沢山通っており
1歩間違えれば … というか
1本でも 切ってしまえば
前みたいな 生活を 送ることはできない 。
慰謝料の 請求が 怖いのか 先輩達は やらなかった 。
もう 何年も立っているそう 。
まだ 高校生なのに 。
いや 、 高校生だからこそ やらなかったというのも 一理あるのかな 。
とは 言いつつ
先輩に 同情する 気持ちも出てくるが
それを俺に押し付けるのは違うだろう 。
俺は言ったとおり 2年目だ 。
ただ 東京医学部 出身 。
だから かもしれない 。
しかし 、 手術は 学歴ではなく 経験だ 。
どんなに 頭が良くても 何かあった時の適応力が 必要 。
その力が 俺には無い 。
いつも ぷりっつくんは 俺に聞く 。
” 俺の 病気は 治るんですか ”
” 俺 みんなと 勉強して 遊びたいです “
って
きっと 登下校で ここを 通る 中高生を 見たのだろう 。
俺はそれに ずっと 答えられずにいた 。
俺が 黙り込むと ぷりっつくんが 察したように 軽く 流す 。
いつも こればかり 。
だから 今日は さ
しっかり 言おうと思う 。
「 先生 、 俺の 病気 … 治りますか ? 」
「 … ッ 」
「 すみません 、 絶対 治らないですよね 笑 」
「 絶対 … ではないから 」
「 へ 、 ? 」
「 俺が 治してみせるから 明日 頑張るから 、 」
「 先生 、 ッ 」
ぷりっつくんは 初めて 言われたのか
その場で 泣き出してしまった 。
きっと 自分の死を覚悟していたんだと思う 。
まだ 君が死を考えるのは はやいよ 。
ポケットの中から 小さなお守りを 手に取る 。
それを 泣いている ぷりっつくんの 膝に 優しく置いた 。
「 明日 一緒に 頑張ろうね 」
「 がんばります 、 ッ 」
手術当日 だ 。
ぴしっと ケジメのついている 雰囲気に 冷や汗が 止まらない 。
手汗だって ひどい 。
そこに ぷりっつくんが 運ばれてくる 。
ぷりっつくんは 俺に 目線を 送る 。
それは 恐れてもない 怖そうでもない
ただ 応援の眼差し 。
麻酔で眠らされたぷりっつくんの 身体を 頭以外 紙で覆い
髪を 切った 。
綺麗で 昨日 ぴかっと 光っていた 髪は
俺の手によって 一瞬で 光を失う 。
「 メス 」
俺の一声で手術が開始された 。
頭を 切って 脳を 見る 。
鮮やかだ 。 真紅 の 脳 。
そんな 見惚れている場合ではない 。
脳の先端の圧力を強め 酸素と血液を 一時的に 止める 。
ここからだ 。
器用に 神経を 避け 腫物の 部分にたどり着いた 。
小さな刃物で 腫物を 脳から 外す 。
その時 ぴりっと 虫唾が走る 。
ここは 駄目だ 。
そう 体が 拒否っている 。
よく見たら その先には 太い血管が あった 。
これを 誤って切ってしまえば 大量出血を 侵す 。
危なかった 。 もっと 慎重に 。
奥の方から 腫物を 摘出し 少しずつ 少しずつと
排除していった 。
その作戦が よかったのか 最後 針で 頭の部分を 接合し 、
何事もなく 手術を 終えることができたのだ 。
ぷりっつくんは 回復が はやかった 。
目を覚ましてから トイレ 、 風呂 、 検査 と
面倒を 見ているうちに 退院日が 訪れた 。
ぷりっつくんの 両親は 俺に 深々と 頭を下げた 。
両親 でさえ この子の ことは 諦めていたらしい 。
ぷりっつくんに 呼ばれ 桜の 咲いた 中庭に 来た 。
「 先生 、 かっこよかったです 」
微笑している 彼の姿は 凛々しく大人びていた 。
「 ほら 絶対 は 無いの 」
そう 絶対 は 無い 。
その単語は 諦めている人しか 言えない言葉
最後まで がんばり続けたらいつか 報われる 。
絶対 出来ないを 可能に 変える のが
真の目標 。
「 先生 と 関われないの 少し 悲しいですが 、 先生なら 信じてます 。 たくさんの人 救ってくれるって 」
そう言って にこにこ と 微笑み
御守りを 手に持ったまま
彼の 姿は 遠くなっていった 。
嬉しかった 。
きっと 彼の言動が 俺の 自信へと 変わっていったと 思う 。
??年後
出世し 大きな病院の 医者の 俺
隣には ぷりっつくんが 俺専用の 看護師として 手伝ってくれてます 。
「 俺 、 幸せです 」
🫶🏻
コメント
11件
まじ天才すぎます😭✨️毎回天才すぎて結婚したくなります🙄💍(??)えっと神様かなんかですかね???えっと一旦好きです🙄🙄🫶🏻💕︎︎(??)
ぴゃぁぁぁ😭😭😭😭 最高すぎ😭😭😭 エモいって多分このことに使われるよね🙄🙄 表現好きすぎなんだが?? 高校生ってのがリアルで好きですね🙄とりあえず拝めるね🙄🙄